指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

「勝組選挙」

2005年09月12日 | 政治
今回の選挙を一言で言えば、「勝組選挙」である。
この10年間、日本経済は、勝組・負組(この本来の意味は、ブラジル日系人社会で、第二次大戦で日本が負けたのか、勝ったのか認識の差であることは、去年11月に書いた)に区分けされ、各企業は勝組に入ろうとしてきた。
それが今回、政治の分野にまで波及してきたのだ。
今回の刺客・マドンナ候補は、皆勝組である。
彼らに票が入ったことは、国民が勝組を支持し、彼らの働きによって経済社会を活性化させようとすることを意味している。
それは、アメリカのような義理も人情もない、ビジネスライクの社会になるということである。

landslide victory 再説

2005年09月12日 | 政治
8月末にも書いたが、今回の小泉自民党の勝利のようなのを英語では、landside victory(地すべり的勝利)と言う。
小選挙区制では、実際の得票率以上に獲得議席数差が出るので、雪崩的に勝利と敗北との差がつくのである。
だから、直ぐに逆になることもある。
欧米でしばしば元首相や有力閣僚等が落選するのがそれである。
しかし、思うのは、日本も「勝組社会」になってきたのか、ということである。