指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

新貨物線の路線だ

2023年06月30日 | 横浜

月曜日は、横浜駅西口に用があり、昼食後は相鉄線に乗って戻るが、途中で寝てしまい、気がつくと相模大塚で、結局海老名まで行った。

すると、ホームの向こう側に止まっているのは、新宿行きとのこと。

「これが相鉄の新線か」と思い初めて乗ってみることにした。

 新横浜から東横に行くのもあるが、とりあえず、西谷から埼京線に行くのにした。

                                                               

西谷からすぐに地下で、羽沢横浜国大駅で地上に出る。広い貨物駅で、もともとは、新貨物線のために敷設した路線なのだ。

そこからまたすぐに地下に潜り、かなり進行した後、鶴見の手前で地上に出て、武蔵小杉に行く。

ここからは、昔からあった貨物線で、品川、鶴見をつないでいたので、「品鶴線」(ひんかくせん)と言っていた。

それを延長させるのが新貨物線で、1970年代の飛鳥田市政下で、かなり大きな住民の反対運動があり、横浜市会にも来た。

相当に動員もあったようだが、主として民社党系の組織が動いたようにみえた。

しかし、結局はできて、現在は首都圏の新線となって利用されているわけだ。

相模鉄道は、こうした新線整備に忙しいのか、昼食をとって相鉄ムービルは、ほとんど修理していないようで、相当に老朽化していた。

映画興行も、自分ではやらず東急レクレーションにやってもらっているようだ。

 

 

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柳沢真一、死去

2023年06月30日 | 映画

柳沢真一氏が、亡くなられたそうだ、89歳。

「柳沢なんて誰れ」と思うだろうが、1950年代末に、俳優、ジャズ歌手で人気者だった。

初期のテレビにもよく出ていて、柳家金語楼の劇の『お寅さん』にも出ていた。

また、日活の喜劇にもよく出ていて、今村昇平の『西銀座駅前』では、なんと主演である。

彼で、特筆すべきは、女優の池内淳子と正式に結婚している。

 

                                                           

今からみれば、池内の方が上にみえるが、それは逆で、当時では完全に柳沢の方がはるかに格上の俳優だった。

ただ、これは短期間で終わったので、いろいろと言われたようだ。

その後は、福祉施設の運営に尽力されていたそうで、私は10年前くらいに、その業界の人から、柳沢さんのことを聞いた。

また、阿佐ヶ谷のラピュタで、コロナ前だと思うが、休憩中に1か月先の注目作品の予告ナレーションをやっていた。

たぶん、ボランテア的なものだったと思うが、映画が好きなんだなと思ったものだ。

ご冥福をお祈りしたい。

 

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映画『20歳の恋』の主演は

2023年06月30日 | 映画

一昨日、トリフォーの初期作品が上映されるというので、シネマジャックに行く。

アントワーヌ・ドワネルもので、寝てしまった。

                                                       

これを見ようと思ったのは、国際的オムニバス映画『20歳の恋』の一つで、昔新宿日活国際(現、新宿丸井)で見たが、あまり印象になかったのだ。

これのポーランド編は、ワイダが、日本編は石原慎太郎が脚本・監督したのだ。

話は、小松川女子高校生殺しで、後に大島渚が『絞首刑』として作品化したものだ。

この時の女子は、東宝の田村奈己で、男は松竹の石崎二郎だと記憶していた。

だが、今はウィキペディアを見ると古谷なんとかになっている。

石崎は、映画『東京湾』にも出て、佐分利信の息子なのだが、その後あまり見ない。

いずれにしても、あの映画の主役は誰なのだろうか。

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「横浜開国博Y150」

2023年06月29日 | 横浜

中田市長で最大の失政は、「横浜開国博Y150」だろうと思う。

横浜開国博であり、先日の本のイベントで記者発表したときも、記者がみな間違えて記憶しており、開港博ではなく、開国博なのだ。

これを最初に聞いた時、「いつから横浜市は国になったの」と思ったものだ。

開国というなら、日本国がやるしかないのだが、横浜市ごときが言うなどとは、実に僭越ではないか。

Y150と言えば、巨大蜘蛛しか記憶にないだろう。

                                                         

この期間中に、子供たちとみなとみらいのホテルで夜、食事したことがある。

「二人は、こう言っていた。みなとみらいは、毎日がお祭りみたいで、そこでわざわざ祭りをやっても、大して驚かないので、ここでイベントをやるのは無意味じゃないか」

なるほどと思ったものだ。

 

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関東自動車学校は

2023年06月29日 | 横浜

今朝の新聞に、川崎に新しいアリーナができる計画が出ていた。

Kアリーナと言い、京浜川崎駅近くにある自動車学校の用地に作るものらしい。

 

                                                           

京浜、JRのすぐ近くの場所で、娯楽・飲食施設は多数あり、ホテル、さらの羽田空港も近いので、全国からの客が来るのにも至便だろう。

この自動車学校だが、関東自動車学校と言い、元は横浜の三ッ沢にある自動車学校だと思う。

ここの社長は、やり手の方で、鈴木喜一横浜市会議長の支持者の一人でもあった。

小柄な方だったが、精力的で面白い発想の人のように見えた。

ある日、この方が持ってきたのが、ブラジル横浜領事館開館の案内だった。

山下町の産業貿易センターだったと思うが、そこに横浜ブラジル領事館を作ったのだ。

そんなものが勝手にできるのかと思うが、当時のことで、ある程度の寄付をすればできたようだ。

世の中には「勲章」をもらいたがる人がいるが、それは日本だけではなく外国から貰うことも可能で、ある程度の寄付をすれば貰えるもののようだ。

鈴木先生の天敵の鶴見の自民党のボス・横山健一氏も、どこかの国の勲章をもらつているはずだ。

今回の川崎の新アリーナは、なかなか面白い計画だと私は思う。

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「俺の本を置け!」

2023年06月28日 | 横浜

またしても、中田市長時代のこと。

横浜市の中央図書館の担当部長をやっているとき、ある日突然、市長室長から電話があった。

中田宏市長から

 

                  

「俺の本を全部の図書館に置け」と言われたので、すぐに買ってほしい。

横浜市での図書館での本の購入は、担当者たちが年間で出版物を検討して計画的にやっているので、すぐにはできないと言うと、

「じゃあ、すぐに寄付するから入れてくれ」とのお答え。

「それは、寄付になり、公選法に違反するので、絶対にだめです」

結局、自分で各図書館に寄付するのは諦めて、後援会が寄付することにしたそうだ。

なんとも困った人だった。

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「私は、年女でして・・・」

2023年06月28日 | 横浜

横浜市会で、議長、副議長が選ばれ、議長が自民党の瀬之間康浩議員に、副議長が公明党の福島直子議員になったそうだ。

そして、女性の副議長は、35年前の社会党の広瀬礼子さん以来だとのことだ。

広瀬礼子さんは、当時でも数少ない女性議員で、中区の広瀬さんと鶴見区の山口富美子さんだけだった。

社会党でも、その二人、自民党はゼロ、公明とでは南区に加藤文子さんという方がおられたが、党内事情で、1期で辞められた。

毎年の正月、社会党は各地で「旗開き」という新年会をやっていた。

ある年の保土ヶ谷区の会場で、国会、県会、市会の議員が順にあいさつしたが、そこで広瀬礼子さんは、

「私は、今年は年女でして・・・」と言うと、

大久保英太郎議長は、

「36歳か、そんなこと言わなくてもいいのに、・・・」と言った。

その後、広瀬さんは副議長になられたのだが、1991年の選挙で落ちて引退されたようだ。

独身で、山下町のマンションが住所だったが、ほとんど家におられないという噂だった。

落選後は、あまり目立った活動をされなかったようだが、今はどうされているのだろうか。

 

さて、瀬之間さんだが、これで横浜市会では、4組目の親子二代の議長である。

港北区の島村家、金沢区の相川家、瀬谷区の川口家、そして港南区の瀬之間家である。

4家とも大地主である。

日本の政治で、戦前の政友会は地主の党だったが、地方においても地域の名望家が自民党の基盤であることを表すものだと思う。

 

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中田市政の本質

2023年06月27日 | 横浜

先日、上大岡駅に行ったら、障害児教育の学校のバスが来ていて、東洋観光とあった。

これは、中田施政下で、それまでの障害児教室の通学のバスを横浜市交通局だけだったのを変えて、民間との入札にした結果の一つだった。

当時、担当の石川課長は、

「変えて良かった」と言っていた。

確かに料金も安くなり、サービスも良くなったらしい。

 

                                                             

中田市長や日本維新の会がやっていることは、多分その程度のことで、福祉や保健などの施策は、かなり無視していて、それがコロナでの被害にもなったようだ。

その辺のことをもっと正確に見てほしいと私は思うものだ。

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もう20年も前なのだ 田中小実昌さん、死去

2023年06月26日 | 映画

画家の野見山暁治氏が亡くなられたが、記事のどこにも作家田中小実昌さんのことについて触れられていない。野見山氏の妹は、田中さんと結婚していたのだ。

「今の若い記者は、知らないのだろうなあ」と思う、田中小実昌さんは、もう20年も前に亡くなられているのだから。

 

                                                   

私は、田中さんが書く、映画についてのエッセイが好きだった。

中でも、映画館の水飲み場がなくなるのは、お弁当を食べるのに困ると書いていて笑ってしまったものだ。

彼は、当時はまだ多数あった名画座で古い邦画を見るのが好きで、川崎の銀星座というパチンコ屋の2階にあった館にもよくいていた。

「この辺は、内藤洋子のファンが多いなあ」と書かれていて、私のことを指しているようで、ドキリとしたものだ。

昔、女優の桂木洋子が亡くなった時、朝日新聞には書かれていなかったので、黛敏郎が右翼だったからかと元新聞記者の後輩に聞いたが、「単に知らなかったのだろう」だった。

今回も、同じだろうと思った。

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中田宏氏について

2023年06月25日 | 横浜

中田宏氏は、その1期目は、まあまあだったが、2期目はお粗末だった。

その一つは、私が図書館の担当部長をやっていたとき、当時横浜市の教育長だったH氏から聞いた話である。

ある日、H教育長は中田市長に呼ばれて、市長室に行った。

すると東京からボリビア大使が来ていて、横浜でスペイン語の学校を作りたいとの話だった。

もちろん、賛成だが、外国人学校への援助は、朝鮮人学校の問題があるので、出来ないが、情報交換等をしようとなって終わって大使は帰られた。

そのとき、中田宏氏は、聞いた

「ところで、ボリビアってカリブ海のどこにあるの?」

ボリビアの位置を知らなくても市長はできるだろう。

だが、その程度の知識、教養の人間だったのである、中田宏君は。

 

                                                                     

次は、私が自身で体験したことである。

金沢区役所で、部長をやっているとき、市長が来られる行事があり、私は会場の入り口で市長をお待ちしていた。

すると、大きな外国車が来て止まり、そこから中田宏君がさっそうと降りて来た。

すぐに私は、随行しえきた秘書に聞いた、「この車はなんですか」

「ジャガーですよ」

市長が自分の好きな車に乗るのは勝手である。

だが、日産の本社を横浜に誘致したと宣伝している市長が、外国車に乗るのはどうなのだろうか。

このジャガーは、レンタルで、さすがに数か月で辞めたようだ。

もちろん、民主党の日産系の議員から反発があったからだと思うが。

当時、横浜市の市長、議長等の公用車は、大体日産のプレジデントだった。

 

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飛鳥田市長の功績

2023年06月25日 | 横浜

飛鳥田一雄元横浜市長の功績は、なにがあったのか考えてみた。

横浜で、「6大事業」を始めたなどと、いろいろとあるだろう。

だが、最大の功績は、

                    

「横浜市は、なにか面白いことをやっているらしいぞ」と知らせて、全国から優秀な人材を集めたことだと私は思う。

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平岩弓枝氏の傑作映画『青幻記』

2023年06月25日 | 映画

平岩弓枝氏が亡くなられた。膨大な数の時代劇作品を残されている。

その中で、意外な映画の脚本を書かれている。

それは、成島東一郎監督の映画『青幻記』である。

                                                     

実に美しく、特に主演の賀来敦子さんの美しさ、武満徹の音楽と成島監督の映像の美しさは最高である。

なんでこんな非商業的映画の脚本を書いているのかと思うと、原作の一色次郎さんと若いころからのお知り合いだったからのようだ。

ご冥福をお祈りしたい。

 

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嫌いな言葉「弔い合戦」

2023年06月24日 | 政治

1941年の映画で『88年目の太陽』と言うのがあった。

これは、今も田浦にある浦賀ドックの話で、戦争で軍艦も商船も仕事で大忙し。

これがなぜ88年目の太陽かというのと、ペリーが来航してむりやり開国させられて88年目だというのだ。

つまり、88年間の恨みを晴らすのだという、反米映画だった。

こういう恨みを晴らす、弔い合戦と言うのは、仇討ちの思想である。

だが、ご存じのとおり、戦国時代の仇討ちは、徳川幕府は禁止した。

なぜなら、仇討ちを許すと、無限の連鎖になってしまうからで、平和の時代に相応しくないからだ。

 

                                                         

だが、日本人はつい最近まで、仇討ちが好きだったようで、それは『忠臣蔵』の人気になっているし、ヤクザ映画はほとんど、この仇討ち思想である。

この仇討ちと戦争を一緒にしてしまうのは非常に困ったもので、戦争は本質的に「買ったり、負けたり」で、ある意味で、ゲームのようなものである。

ドイツとフランスなどは、近代になっても何度も戦争をしてきたが、結局両国とも亡国にはならず、現在も共存していて、それがEUになっている。

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美空ひばりと吉永小百合の共通点は・・・

2023年06月23日 | 映画

衛星劇場が、美空ひばりの特集をやっていて、ひばりと小百合の共通点について思った。

共通点と言えば、二人とも女性で、女優で歌手だが、もう一つある。

それはなにか。

それは、二人ともかつて新宿西口にあった精華学園にいたことである。

                                                 

そして、意外なことに美空ひばりは卒業しているが、吉永小百合は中退している。

彼女は、もともとは都立駒場高校というレベルの高い高校にいたが映画が忙しくて、中退して精華学園に転校した。

ところが、さらに忙しくなり、ついにはそこも中退し、その後大検を経て、高卒の学力を認められて早稲田大学文学部に入った。

彼女のおばさんは、日本共産党の議員で、先生だった小笠原貞子さんなのだから、頭のよい家系なのだと思う。

ちなみに、吉永小百合の父親は、ノン・キャリアだが、東大出で、外務省にいた方である。

精華学園は、当時は「芸能学校」で、和泉雅子もそうだ。

今は、新宿西口にはなく千葉で東海大の系列校になったいる。

 

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『新網走番外地・嵐を呼ぶダンプ仁義』

2023年06月22日 | 映画

映画の冒頭に、網走刑務所で映画が上映されていて、『唐獅子牡丹』のどれかで、末広役の高倉健に向かって、弟分の田中邦衛が、「よく似ているなあ」と言う、楽屋落ちから始まる。

そこでの喧嘩で、宍戸錠が殺されて、彼の奥さんの生田悦子がやっている建設会社に、高倉、田中、そして南利明の3人が働くことになる。

そこにもちろん悪役が現れ、ライバルの建設会社の金子信夫である。

その間に、どちらともつかない丹波哲郎が出てきて、いいところで場をさらうようにできている。

その他、月亭可朝やタコ八郎らが出てきて、笑いを担当するが、可朝は、ちょうど参議院選挙に落ちた直後らしく、「今度は村長選挙だ」などと言っている。

 

                                                                 

もう一人、女のダンプ運転手として工藤明子が出てくる。

工藤は、鶴田浩二とのつながりが強く、高倉の作品に出ているのは珍しいが、東映東京では数少ない色気のある女優だった。ここでは、途中で和服姿も見せるサービス。

ダム工事に伴う建設会社の争いで、金子の悪役が最高である。工藤は、高倉に惚れるが、生田悦子の身代わりとなって金子達に殺されてしまう。

金子の手下の悪人が山本麟一で、昔知人からの紹介である女性と付き合ったことがあるが、中野の歯医者のお嬢様で、山本が患者だったと聞いた。お嬢様だが、結構活発な女性で、横浜スタジアムでのチャックベリーのライブまでは良かったが、代々木プールに行ったら、私は平泳ぎがやっとなのに、お嬢様はバタフライまでやってくれてこれには参った。

その後、会わないことにした。別に山本麟一さんの性ではないが。

ともかく、これが『網走番外地シリーズ』の最終作になるのは、冒頭で楽屋落ちをやっているようでは、仕方のないところだろう。

BS12

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