明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



制作を始めた頃から、作りたいのに、わざわざ他のことしたり自分を焦らし、制作の快感をより高めよう、というヘキがある。おかげで獲物に齧りつくように集中力が増し、完成が早いのも事実ではある。昨日粘土がないことに気付き、自動的に、そんな状態である。しかし効果を狙ってのこととは大分違う。朝からアマゾンの発送状況を確認し続ける。 いつの時代に描かれたか、方広寺の摺物をもとに頭部を制作した。これぞ半僧坊という物が残っているなら、あえてそれに準じるのも良い。ならば立ち姿も同じポーズで、と決めていたのだが、粘土を待つ間に虫がわき始める。 半僧坊は厄難消除、海上安全、火災消除の霊力を持つ。真言は〝オン・ナンノウチリチリ・ソワカ“。ならば荒れた海原や燃え盛る炎に向け、刀印を結んで霊力を発しているのはどうか? 吉と出れば、昨日は粘土がなくて良かった、と親戚の小学生にオセロを挑まれても対戦を拒否するほどの、私の負けず嫌いも収まることになろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 頭に血が上る 半僧坊霊力を発す »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。