明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

連休  


10代の頃から連休などはカタギの友人と旅行でも行かない限りは、家で何か作っている。神経痛で苦しむことは幸い避けられた。テレビではオーバーツーリズムとか鎌倉の様子を紹介している。 最近のモチーフは『寒山拾得』以来、禅宗的である。特に臨済宗が、場合によっては鼻毛耳毛までそのまま描く迫真の肖像画(頂相)を卒業証書のように師から弟子に残すことを知り、人像表現の究極と思うようになった。モチーフがモチーフだけに、寺が多い鎌倉辺りで、と考えていた。ハタからはどう見えているのかは知らないが、そもそも美術だ芸術だアートだ、などと考えて制作していない。詳細は未定だが、頭に浮かんだイメージを人間大のサイズのプリントで、鎌倉の寺で披露すべく本日も制作している。 フランケンシュタイン博士も、ひたすら自分が作った人間が動く所を見たかったろう。助手の出来が悪くて結末はまずいことになったけれど。

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