20年以上前に秦野のイオンの中にあった本屋で大修館書店「漢語林」を買った。
5,6冊あった漢語辞典を比べてみて、内容の善し悪しは全然解らなかったが、装丁と印刷された文字と読みやすさと重厚感からこの「漢語林」を選んだ。
20年使ったら小口がでこぼこになって、表紙も角が丸まったのでBOでやはり同じ頃の版を見つけて200円で買った。
生憎、値段が書いてないが20年前には3,000円ちかく出して買ったような気がする。
紙の辞書が不人気とはいえ、この存在感と感触はスマホの手触りには代えがたいものがある。
この大修館書店に「古語林」もあり、同じような感じで好ましかったのでやはり200円で買った。
小室直樹は難しい漢語を使う傾向があり、多くは意味も添えてあるが、それだけじゃつまらないので「漢語林」や「古語林」で引いて、15年程前に何故か女友達が気前よく、伊勢佐木町の有隣堂で買ってくれたセーラーの万年筆で本に書き込みをしている。
一時使わなかったために、インクが円滑に出なくなったが、半年前ぐらいに水につけて置いたらインク滓が溶けて流れたようで、新品の時と同じように滑らかに書けるようになった。
こういったモノは年月が経つと、だんだん心に深く浸み込んでくるもので、他に代えがたくなる。
思えば事あるごとに色々とプレゼントをもらったし、世話にもなったが何もお礼をしてない。
今は疎遠になってしまったが、死ぬまでに何か喜びそうなものを贈りたい。
死ぬまでになんて悠長なことを言っているけど、実際にはもう大して時間が無いのかもしれないから、急がなきゃいけないな。