M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

Filament直流点火の実験

2017年10月16日 20時44分07秒 | DIY Electronics
 PX4とVT52が兼用できるampに着手しています。

 Filamentは直流点火しますが、4Vと6.3Vを切り換える必要があり、dropper式では発熱が問題です。秋月でMPM01というhybrid ICを見つけ、DC-DC converter式を候補に挙げました。
 雑音が心配なので、予備実験をやっています。実験用シャーシにfilament電源と出力管(US socketがついていたので6B4Gを実装)、出力トランスを組みつけました。トランスの向きがばらばらなのは、元からあった穴を流用しているからです。
 MPM01の推奨回路通りに組んだものは、高周波雑音が気になります。Spike状の雑音を落としておかないと、耳に聞こえる雑音に化けるでしょう。

 推奨回路は電解コンデンサだけなので、基板上に1uFのチップコンデンサを4個追加して、制御ICの入出力端子直近でbypass。これで振幅はかなり下がりますが、依然spikeは残っています。

 いよいよinductorの出番だろうと、シャーシ状に転がっているフェライトクランプを追加したところ、高周波成分はあっさり消失しました。残っている250kHz成分は、converterの発振周波数と一致します。念のため、出力トランスの二次側にも怪しい雑音が乗っていないことも確認し、この方式が適用できそうだとの見通しを得ました。