M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

Eureka!

2008年01月30日 21時57分04秒 | Aircrafts
 昨日の捜し物、まず一つが見つかりました。ちょっと編集して下に貼り付けます。当時と住まいも勤務先も変わっていますが、興味の対象にブレがないのは、私の写真の腕前以上のものがあると思います。 
 機体の写真は1981年に撮影したもので、前方の視界が非常に悪いのがよくわかります。

“211とグスタフ”

 生まれて初めてカレーライス地獄を経験した名古屋を離れ、〒211の土地に住みついて10年を越えた。職場も〒211であるのは避け難かったにせよ、住居については選択の余地は十分にあったのだが。職住接近も程度問題だと最近は感じている。

 211といっても、1974年の春に同名の大型真空管を入手するまでは、またそれがアンプ゚の姿になって音を出すまでは、それほど気になる数字ではなかった。以来、32.5Wという電球顔負けの消費電力と明るさを持つタングステン・フィラメントの光の下で音楽三昧を続けるうちに、急速にこだわりが深まった。
 BWV.211(コーヒーカンタータ、ブリューゲルの絵がジャケットになっていた)に始まり、廉価盤でFG211という番号のが、好運にもハスキルさんのMozartのピアノ協奏曲の20番だったり、「やっぱりおおかみ」なる、一部の人間の間では非常に有名な絵本が「こどものとも」のNo.211であったりしたため、逃れられない運命を感じた。 それでも、せいぜいK.211(Violin協奏曲の2番)は、番号の割には(?)それほどたいした曲でもないなと感想をもらす程度に留まっていた。

 大きな変化は1979年の秋、初めてのアメリカ出張の折に起きた。週末をWashington D.C.で過ごして、スミソニアン博物館を訪ねた際に(永遠の科学少年として、世界最初のコンピュータENIACに、見覚えのある真空管を多数発見して喜んだりもした後で)航空宇宙博物館でC. リンドバーグが世界初の単独大西洋横断飛行に用いたSpirit of St. Louisを見てしまった。彼の奥さんの著書は愛読していたし、人並に「こんな小さな機体でよくも33時間も飛べたものだ」などと感じ入ったまではよかったのだが…。翼に書かれた登録番号に曰く、”N-X-211”

 この辺からおおいにグスタフになるわけで、その後は機会あるごとにリンドバーグを追いかけた。何年かにわたって3回訪れたスミソニアンにある機体が本物で、映画撮影用などに復元されたモデルはデトロイト郊外のフォード博物館やご当地セントルイス空港のロビーなどに見つかった。機体を製作したライアンという小さな会社があった(今は大手資本に吸収されている)サンディエゴでは、空港の愛称がちゃんとリンドバーグ・フィールドとなっていて、空港内に彼の胸像も見かけた。 彼の手記を読んで、飛行中の食料としてサンドイッチを5きれしか積まずに飛び出したくだりにとても感激したりした。パリに行く機会はあっても、ギュスターフ・モロー美術館やオルセ美術館に時間と気をとられ、彼が着陸したルブルージェ空港にはまだ足をのばしていないのが、いくぶん後ろめたい気もする。

 真空管アンプの一方の雄、伊藤喜多男さんは「現(うつつ)をぬかす」という表現、およびその実践が大好きな人で、最近もふと輸入したトランスに魅かれて真空管でスーパーラジオを今ごろ作った話をある雑誌に書いていた。 この人も大グスタフであることは間違いがない。 柴田翔へのなつかしさをこめて、全部ロクタル管で揃えた電池管式スーパーラジオを計画している当人としては、もっとこだわれる211を見つけたいとタイコでもたたきはじめかねない心境にある。勘の鋭い人は、銀行口座の暗唱番号も2110か0211なんだろうとお思いでしょう。残念ながら外れ、xxxxなどを愛用しております。

(原文を書いたのは1988年4月6日。暗証番号のみ伏せ字に改訂。)


N-X-211

2008年01月29日 23時14分03秒 | Aircrafts
 mikawazinさんからの到来物がきっかけで、古い写真を引っ張り出しました。たぶん1981年の撮影(printからのscanです。当時のcameraはOlympus XA)。SmithsonianのN-X-211で、replicaはあちこちで見ていますが、やはり本物に限ります。
http://www.nasm.si.edu/
 この機体番号に触発されて駄文をものしたことがあるのですが、diskの奥深くに沈んでいて見つかりませんでした。いずれ探してご紹介します。
 到来物は金属薄板でできていて、二年前にドイツ博物館で買った方は古典的なpaper craft。もう一つ、似通った金属製のも組み立てないまま持っていたはずですが、今日は見つけ出せませんでした。
 あれこれ、見つからないと書いていますが、まだ帰国して間もないというのに、歯医者で麻酔を打たれ、歯の残骸を撤去する工事をしてもらったばかりで、精神的に不安定です。出張中に、歯医者の出前はできないものかと思ったりもしましたが、現地調達した薬の効果もあり、何とか小康状態になって旅を続けていました。鎮痛剤をドイツ語で何というかなど、予習して薬局に行ったのに、出てきた薬剤師は流ちょうな英語をあやつる方で、何の問題もありませんでした。これまでは、互いに片言でという例しかなかったのに。


やっと終点

2008年01月25日 07時56分09秒 | Travel
昨夜から一時間の時差のある国に飛んでいて、さっき戻ってきました。やっと終点で、明日は帰国便に乗ります。安直に空港hotelに入ったところ、クローゼットの脇に正体不明の扉を発見。試しに空けてみたらこんな光景でした。工事中なのか、元からそんな設計なのか(扉の必然性は謎です)、しばし考え込んでしまいました。
月曜日以降、連日違うhotelを転々として疲れました。おまけに、どうやら4月にまた戻ってこないといけない気配です。Sigh.



室内楽

2008年01月20日 23時31分35秒 | Music
昼前から室内楽のconcertを聴いてきました。演奏者も聴衆も普段着で、時代やジャンルを大きくまたいだprogramで、大変後味のいいものでした。演奏前の説明は"PiazzollaのIrish tango"に聞こえたが、そんなものがあるとは思えないしというところにGreen sleevesの旋律が聞こえて納得。予約時点でMozart, Schumann...と書いてあったのは全部覆ったようで、彼らの曲は登場しませんでした。ここでも勢い余ってmoderatorの演奏者のCDを買って帰りました。
最近新装移転したJudisches Zentrumという場所は、全く土地勘がない地域でしたが、事前調査が奏効して、設計通りの時間に到着。聴衆の厚着のせいか、そもそもhallに大人数を入れすぎたのかdeadな音場でしたが、演奏者の調子が出てくるに従って音が届くようになり、十分に楽しむことができました。
帰り道、えらく派手な教会を発見。Asamkircheというところらしいです。数時間のうちに変化した空の色にもご注目。
 offもここまで。夕方から帰国まで、厳しい日程が続きます。


蝶々さん

2008年01月20日 07時31分51秒 | Music
たまたまこのprogramだったというだけで、これを観たかったわけではありません。ともかく、寒い季節は室内競技に限るので、夜の時間を過ごしました。蝶々さんはドイツ語ではCio-cio-sanと書くのですね。イタリア語の歌詞がドイツ語の字幕で出るので、乏しい語彙を嘆く効果がありました。平土間の席からだと、字幕を見るのに首が疲れます。途中から、舞台と音楽に専念してしまいました。どうせ、ほとんどわからないからという事情もあって。

エンデ博物館

2008年01月20日 07時27分53秒 | Travel
今日は一日中off。朝から、今夜と明日の切符を受け取りに回り、つかの間の晴れ間を期待して街の西方へ。Schloss Blutenburgを目指すのですが、愛用のLonely planetではObermenzing駅から73/75/76のbusでPippinger Str.下車と書いてあります。最新の路線図には、これらのbusが出ていないので、自力で検索した結果、Pasing駅から56番のbusで終点のSchloss Blutenburgまで乗ることにしました。問題なく到着しましたが、空模様が怪しく、何とも陰鬱な雰囲気に。それでも半分凍結した池の周りを散歩しているうちに日射しが戻ってきて、建物の一角にあるミヒャエル・エンデ博物館が開く頃には明るくなっていました。矢川さんの訳本もありますが、やはりエンデはMOMOです。勢い余って記帳までして帰ってきました。<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=mstechnicalla-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4001109875&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

豚の鼻

2008年01月17日 11時56分00秒 | Travel
成田空港に来ています。これまで見過ごしていたのですが、この空港にも豚の鼻がありました。本家MUCのが目立つので、そっちの印象しか残っていませんでした。
週末はかの地で過ごします。寒いだろうし、室内競技(?)をarrangeできたし、GR-Dだけの軽装です。