M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

Crosstalk対策

2019年10月28日 22時09分49秒 | DIY Electronics
 測定の最後にcrosstalkを評価。LeftからRightへの回り込みが大きく、逆方向と20dBも差が出ました。
原因は明らかで、R-channelの初段管が入力端子やRVの近くにいるからです。

 アルミ板を加工してシールド板を追加。固定用ビス穴が平ラグの陰になってしまう右側二箇所は
Kalei nutを取りつけました。アースラグは、塗装が邪魔して固定ビスでは導通がとれないことの対策に。

 処置後の測定dataです。これで万全。


追い込み完了

2019年10月26日 23時11分12秒 | DIY Electronics
 低域だけが取り残されてしまったのは、出力トランスの不平衡電流だろうと見当をつけました。幸い、出力管には個別に自己bias抵抗500Ωをつけています。片側にResistor boxをつなぎ、歪を見ながら最適値を探りました。9.5kΩから11kΩの辺りで歪がストンと落ちました。10kΩの抵抗を実装して再測定。これなら使いものになるでしょう。L-channelの方は何もしないで先の特性が出たのは僥倖だったようです。


追い込みの途中

2019年10月24日 23時56分15秒 | DIY Electronics
 Right channelの特性を追い込んでいますが、低域特性が芳しくありません。出力トランスが小さいので、ある程度は覚悟していましたが、left側ができすぎでした。

 Chassisの塗装のせいで、Loctal socketのcenter pinが接地できていないことがわかりました。泣く泣く配線を追加して、近くのアースに落としました。周辺の部品や配線が邪魔をするため、卵ラグの取り外しは諦めました。

 電源コードの穴を塞ぐべく、ちょっとした加工。

 材料は、先週ampの持ち主たちとの技術会議で使った資料についていたもの。

この期に及んでトランスを追加

2019年10月11日 23時23分55秒 | DIY Electronics
今回、Thermal delay tubeに48V仕様のものを採用しました。C電源用の38V巻線を整流して得たDC 50Vで動作させる魂胆です。電圧の追い込みで抵抗をとっかえひっかえしているうちに、filamentに200mA以上流れているのに気づきました。DCで160mAが定格の巻線なので、1.4倍ほどの過負荷です。Filamentに通電するのは起動時の1分余りの時間だけだし、その期間は+B巻線がほとんど仕事をしていません。このままでも大丈夫そうですが、念のために10Vのトランスを追加して、ACで点火することにしました。整流回路を実装していた平ラグを取り外し、跡地にトランスを固定。
 このトランスはpilot lampの役割をする白色LEDの点火にも使います。結果論ですが、+B安定化回路に入れた赤色LEDがすぐ近くにいるので、これと兼用してもよかったと思います。

いよいよ電源部へ

2019年10月06日 22時57分01秒 | DIY Electronics
 L-channelの動作確認と無帰還状態の特性測定が終わり、いよいよ電源部の組立に。
制御基板とMOS-FETを接続し、出力電圧を微調整。

 整流基板の実装位置を変更したくなったので、追加の穴あけが必要になりました。

 従来は、電源を先に組み上げ、信号系はそれからという手順でした。実験用の
安定化電源が自由に使えるようになってからはchassisを身軽にしておいて信号系の
動作を確認する手順に変わっています。