ようやくノーベル賞受賞のカズオ・イシグロ氏の作品集が増刷され本屋の入口、新刊書コーナーに並んでいました。
どれを読むか迷いましたが、失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ、英国最高の文学賞・ブッカー賞を受賞した「日の名残り」を買ってきました。
帰宅して切り取っていた書評を読み・朝日新聞でイシグロ文学を紹介されていた福岡伸一氏(青山学院大学教授・生物学)が、”私が一番好きな作品「わたしを離さないで」・・とあるので、これを買うべきだったかとも思った。福岡氏によるとイシグロ文学の通奏低音は「記憶」だとある。
本屋には 文庫本では(早川書房:日本語翻訳権独占)
・夜想曲集 ・浮世の画家 ・日の名残り ・わたしを離さないで ・充たされざる者(分厚い本) ・わたしたちが孤児だったころ ・忘れられた巨人
初版では ・忘れられた巨人
が並んでいた。
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帰宅していた二女の孫が名古屋へ帰った。JR岐阜駅まで車で送って行った。日の名残りみたいに少し寂しい。
別の単行本の解説を立ち読みしたらイシグロ文学はすべて「わたし」で一貫しているそうだ。
歳をとるにつれて訳本はだんだん苦手になってきておりますが、とりあえずこの本から読んで見ようと思っています。
最近目が衰えてきて、本格的な本を読まなくなりました。あなたは読書家なので、毎年ノーベル賞を期待される村上春樹氏も読んでおいででしょうね。わたし村上氏の本さえ読んでいないのです。
新聞紹介の福岡教授は村上氏より先にイシグロ氏がとるかもしれないと予想していたそうですね。
ところで、アマゾンの電子書籍キンドルも見たことがありません。
目に優しいとか、5機種ある中でキンドル・ペーパーホワイトがお勧めとかの記事がヒットしました・・。
ブログのプロフィールのところにある赤ワインのような色をしたものです。
当初より現在1万円ほど安くなっています。
わたくしはベッドの中で読むことが多いので、とても便利に使っています。
入院中も次々と入れて楽しみました。
文字が大きくなるので眼鏡なしで読めるのがいい点です。
村上氏の本は何冊か読みましたが、近頃のノーベル賞は社会性を重視しているようですから外れるかもしれません。
とは言え、大江健三郎さんの本はノーベル賞受賞でも読みにくいですね。
それにしても端末機が33,980円とは高いですね。それに著作権がある本は数百円のソフト料が要るようですね。
便利な世の中になった反面、本屋の廃業、図書館は文庫本を購入貸出しをしないで欲しいと出版界が要請するなど、負の面も出てきました。
昨日買った文庫本でも820円でした。
大江健三郎氏の著書は難解であまり読んでいません。遠藤周作氏のようなとっつきやすく、内容は深い作家が出てくるといいですね。