散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

腹切りやぐら

2015-02-15 | Weblog
こわいもの見たさで鎌倉の武士870人が自害したという「腹切りやぐら」をわざわざ見にいく。鎌倉駅から
にぎやかな小町通りを浮かれ歩き、左右に連なる商家もそろそろ終わりかな? というあたりに「鉄の井」
(くろがねのい)があるから、その角を右に曲がる。


これが「鉄の井」

なんでも鎌倉十井のひとつで、かつて扇ヶ谷の新清水寺にあった鉄観音像の首が、いつかこの井戸から
掘り出されたので「鉄の井」の名がついた、と立て札に書いてある。


すぐに鶴岡八幡宮

へーなんて思ってるうちに鶴岡八幡宮の鳥居の前に出る。はじめから鶴岡八幡宮の前にきて右折すれば
話が早いのかもしれないけど、楽しげな小町通りも素通りできない。ちなみに鶴岡八幡宮にいたる参道が
高く盛土してある「段葛」は、平成28年3月まで工事中であと1年あまり歩けない。


右つきあたりに宝戒寺(はぎ寺)

はぎ寺に向かって右に歩いていく。鎌倉は道が狭いわりに車がよく通る、なんて考える間もなく案内表示
が目に入る。そこで左に曲がる。


東勝寺跡をめざす

東勝寺は、鎌倉幕府の執権になった北条泰時が建立したという北条氏の菩提寺で、幕府が滅びるときに
北条一門が立てこもったらしい。そこまで歩いていく道は車も人も通らないので散歩するのにちょうどよく、
ふと気づけば鳥がさわがしく鳴いている。


どこかと思えばあんなところに……


陽気もいいし梅なんかも咲いている

立てこもった北条一門は、討幕をはかる後醍醐天皇に呼応した新田義貞に追いつめられ、なすすべもなく
みんなで腹を切り、自分たちの身元がわからないようにするため寺に火を放ったとか。


東勝寺跡の石碑

跡地にあるのは石碑ぐらい。『太平記』には、第14代執権の北条高時ら一門あわせて870人が自害した
とあり、その東勝寺跡に隣接する山腹に「腹切りやぐら」がいまもあった。


870人も葬られているのか?

こういう「やぐら」は鎌倉の切り通しとか、ハイキングコースを歩くとたくさん見かける。あれは横穴式の墓
なのね。ずいぶん、おびただしいこと……とか反芻しながら待っていたら見物人がぞろぞろ。


霊処浄域につき参拝以外立入禁

この先は祇園山ハイキングコースになっているみたいだったけど、足元がぬかるんでいて、町履きの靴で
来てたから引き返した。帰り道で猫を撮った。



Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日帰り京都 | TOP | 二郎から寺寺へ »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | Weblog