フォトブック-2


FUJIFILM X100V

大きな画像

まずはお店の端末で、写真を入れたメディアやスマホなどからデータを読み取り、そこからプリント対象のものを選ぶ。
おまかせのコースを選べば、それをAIが適当に割り振って、アルバム1冊分の各ページにレイアウトしてくれる。
それなりのクオリティのものが、10秒ほどで出来るので、多くの人はそれを選ぶのだろう。

ところがおまかせコースで作ってみると、まったくこちらの意図していないものになってしまった。
まずは、わざわざ順番を意識してファイル名を付けたのに、それを無視して、バラバラに混ぜて作られてしまう。
これだと記憶力があやふやになっている母親が混乱してしまうであろう。

また例えば家族と関係ないホテルの従業員の女の子の写真などが、ドーンと1ページに大きく表示されてしまったりする。
いや、この人は関係ないのだが・・という感じである。
それが何度やっても同じ結果になってしまうのだ。

そこで自分ですべて構成するという、フリーレイアウトのモードを選んだ。
てっきりPhotoshopで作るみたいに、完全に自由に画像の配置をするものと考えていたのだが、それが何度やってもうまくいかない。
何回も何回もトライしたが、思うように調整できず、途中ですべて消して最初からやり直し・・を繰り返した。

その頃には店内が混んできて、操作方法を聞こうにも、なかなか店員さんが来てくれなかった。
やっと店員さんが捕まり、基本的な操作方法を聞くことが出来た。(1分ほど聞いただけでほぼすべて理解できた)
それまでに1時間以上もロスしてしまった。
最初から基礎的な使い方を要約して書いてあれば、こんなに悩まずに済んだのに・・・

そのお店にあるアルバム作りのソフトでは、フリーと言っても、完全に白紙に画像を並べていくわけでは無かった。
画面上では、アルバムを開いた状態の左右のページのイメージが表示されて、その2ページのエリアごとに配置を考えていく。
最初に2ページ分の白いエリアに、選別した写真を何枚表示させるか・・から始まる。
その上で、あちらの提供する画像の配置のレイアウトのパターン、数種類の中から、適したものを選ぶのだ。
すべてが自由にできるわけでは無いのだ。

たとえば画像を6枚選別したとする。
すると6枚の配置の例が何パターンか表示される。
たとえば左ページに大きいもの上下に2枚、右ページに小さいものを上下左右に4枚・・というパターンを、その中から選ぶ、という具合である。

当然写真の縦横も関係してくるが、たとえば縦型のものがそのうち2枚・・といった組み合わせも、最初から提供されるものの中から選ぶしかない。
横に撮った写真も強引に左右がカットされて縦長にされてしまうので、それが不都合なら別の写真に入れ替えるしかない。
またレイアウトによっては、最初から画像がすべてスクエアになっているものもあり、その場合当然すべての画像の長辺がトリミングされてしまう。
まあ、そんなに構図にこだわっていない人向けなのだろう。

そのお店のソフトでは、あちらの提供するレイアウトの案の中に欲しいものがなければ、対応できないようだった。
そのため仕方なく妥協してどれかを選ぶ・・ということが何度もあった。
まあ、あまりユーザーの自由にさせても、なかなか決まらないのと、かえってまとまりのないものになってしまうのであろう。
逆にあちらの示した結果が新鮮に感じられることもあり、まあこれでもいいか・・というところに落ち着く(笑)

一度レイアウトが決まれば、あとは画像を入れ替えたり、画像の拡大縮小などの微調整ができる。
カメラの縦横比と少し異なるので、どうしても画像の左右が少しカットされてしまう。
その切られた部分が重要な画像の場合は、少し縮小して全部を表示させたりした。

またエリアに表示する枚数が多すぎれば、当然ひとつひとつの画像は小さくなってしまう。
画像の数を増減させて、程よいバランスになるよう調整したが、そのたびにそのページのレイアウトを最初からやり直すことになった。
アルバムを作るにも、こちらのセンスがかなり必要とされることが分かった。
当然のことながら、作業に要する時間もかなりのものになる。
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