新しい人


D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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先日、ある中堅のネットショップを経営されている社長さんがみえられた。
新しい得意先になるかもしれない会社である。
たまたま出張先でお会いし、あちらの欲しいものと、こちらの供給できるものが一致した。
互いに商売につながるのではないかと考え、打ち合わせにみえられたのだ。

面白いと思ったのは、今までウチに来た方々と、少しタイプが異なるところだ。
物静かでジェントル、雰囲気はあくまでソフトである。
歳は僕より上だと思うが、格好はジーンズにスニーカーと軽装である。
この業界に多い熱血漢タイプとは一線を画す。

それでいて頭は高速でグルグルと回っているのがわかる。
僕がこの業界の歴史や製品について、少し早口で説明を行うと、一言も聞き逃さず聞いている。
時折重要な部分で簡単にメモをとるので、話の内容を完全に理解しているのがわかる。
与える情報量が多いと、途中でオーバーヒートして飽和してしまう人もいるのだ。

横浜の人だそうで、非常に話しやすいのは、同じ関東圏でも比較的近い地域だからだろう。
新しい商品の開発について、意見を出し合い、滑らかに話が進んでいく。
頭が柔らかいので、浮上したいくつかの問題にも柔軟に対応し、その場でどんどん解決していく。
その日のうちに、何機種かの仕様が決まった。
やはり相手が決定権のある人だと話が早い。

こちらも迅速な対応がモットーなので、すぐに試作を作る事になった。
現在は中国から輸入している商品が多く、今月あと1コンテナ入ってくるという。
それを最後にして、日本製に切り換えたいというのだ。
円安による価格上昇と、返品の多さに辟易しているショップも多く、最近はそういう話がよく舞い込む。

来月中に撮影や販売ページの製作を終わらせ、再来月には売り出したいという。
当たりはソフトではあるが、行動はスピーディである。
同時に実店舗もオープンするそうで、そちらの準備も進めているらしい。
ネットショップが実店舗を持つと、ユーザーの信用度が上がり、売上が大きく伸びるのだ。

IT系の商売の台頭で、成功する人たちの人種が変化している。
その社長さんは、まさにそれを象徴するような方であった。
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