夢の中


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夢の中で起こった話であることを最初に断っておく。

バスに乗っていたら、背の高い男性が飛び乗ってきた。
天井に頭がつかえそうな大男で、身長は2m近くありそうだ。

あれは・・・中学生の時に同級生であったF君じゃないか?
彼に間違いない。
それにしても随分と背が高くなったな。
僕と大して変わらなかったのに、あんなに背が伸びるなんて驚異的だ。

もっと驚いたことに、彼は顔に化粧をしていた。
口紅を塗って、目にはアイシャドウが入っている。
マスカラも使っているようだ。

彼の方も僕に気付いたようで、こちらを向いたまま、顔が動かなくなった。
「よお・・・」
彼から声をかけてきた。
目を輝かせている。

「F・・君?」
「ああ、懐かしいな・・・何年ぶりだろう?」

僕は呆気にとられていて、言葉がうまく出てこない。
「随分・・・背が伸びたね」
僕が聞くと、彼は少し微笑みながら頷いた。

「それに・・その・・そういう趣味だったんだ」
思い切って言ってみたら、彼は寂しそうな表情を浮かべ、「ああ・・」と困ったように答えた。

お互いそれ以上言葉が出てこなくなり、無言の時間が流れた。
何か凄く大変な人生を、彼が歩んできたことが想像できた。

なぜこんな夢を見たのだろう。
フロイトの夢判断を仰ぎたいところだ。

D3X + PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED
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