なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

シロバナサクラタデ

2019年09月29日 14時40分36秒 | 野草

タデ科のシロバナサクラタデです。

北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、湿った日当たりの良い場所で見られます。

高さは30センチから50センチに立ち上がります、地下茎が広がり茎が立ち上がって増えるので群生します。

葉は互生、先のとがった細めの卵型です。葉の付け根は節になっていて、葉鞘は茎を巻きます。

茎の上部に花穂が付きます、白色の花びらは5枚、下側から上へ順に咲いて行きます。

花は、雄しべの発達した雄花と、雌しべの発達した雌花があります、写真は雄しべが見えるので雄花の株です。

よくにた「サクラタデ」は、花びらは薄い紅色で花弁が大きく開きます。

 


ツルボ

2019年09月28日 10時52分34秒 | 野草

キジカクシ科のツルボです。

北海道から本州、四国、九州に分布する多年草です。

高さ10センチから30センチに花茎がのび、房状に花がさきます。

うすい紅紫色の花びらは6枚、雄しべは6本、房の下側から上側にさいてゆきます。

葉は「ニラ」のような細長い葉です。

夏には何もなかったところから葉と花がさき、他の植物との競合を避けているようです。

地下に鱗茎を持ち栄養を貯めていて、花の種が周囲に飛ぶので群生します。

 


ヒガンバナ

2019年09月26日 11時51分27秒 | 野草

ヒガンバナ科のヒガンバナです。

北海道から本州、四国、九州に広く分布する多年草です。

花は咲いても種子はできず、球根を植えなければ出現しないので人為的に広めたからのようです。

中国大陸から稲作が伝わったと同時に、水田の周りにモグラやネズミを寄せ付けないように伝わったと言われています。

房総では、毎年お彼岸の頃にさいていましたが、今年の異常気象ではまだつぼみのものばかりです。

1箇所だけ咲いていましたので写真に撮ってきました、これからたくさん見られます。

お彼岸の頃花茎がのび、先端の苞が破れ、5本から7本の花が輪生します。

1つの花から花びら6枚が大きく反りかえって開きます、雄しべ6本も上を向きます。

花の時期には葉は無く、花が終わると秋から冬にかけて細い葉が出てきて養分を貯めます。

他の植物と競合して絶えてしまわないようする知恵のようです。

なお、種子ができないのは、大陸で種子のできない物だけを選んで送ってきたからで、種ができたら増えてしまって次が売れなくなるからです。

さすが大陸のしたたかさは昔からだったんですね。

 


モッコク

2019年09月24日 09時34分07秒 | 樹木

 ツバキ科のモッコクです。

千葉県以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。

7月15日には白い花びらの花がさいていましたが、今頃は果実になっています。

江戸時代には「江戸五木」とよばれる庭木の王様でした。

江戸五木とは他に、マキ、アカマツ、カヤ、イトヒバです。

 


ミゾダイオウ

2019年09月22日 10時09分33秒 | 野草

タデ科のミゾダイオウです。

ユーラシア大陸原産の多年草、乳牛の飼料で輸入された牧草の種子に混入して日本へやって来た帰化植物です。

日本中いたるところで見られます、「ギシギシ」かと思っているとちょっと違うのが解ります。

細長い葉が上の方にまでついていて、葉の付け根から花穂がのびますが、「ギシギシ」より細い花穂です。

花びらは6枚雄しべ6本、雌しべの花柱は3本に分かれているそうです、でも小さすぎて写真に撮れません。