クスノキ科のシロダモです。
東北地方南部の本州から四国、九州に分布する常緑の小高木です。
海岸沿いの暖かい林の中で見られます。高さは10メートルほどまでのびます。
葉は互生、細長い卵形で先端はとがり、光沢があり縁はなめらかです。
葉脈は葉柄から先端に向かう3脈がはっきりして、ヤブニッケイににています。
枝に数個の花がまとまった花が、少し離れていくつも付きます。
花は苞に包まれていて、苞が落ちて花が開きます。
花にはうすい緑色の花弁が4枚、雄しべが6本出ます。
雄しべが退化した株と雌しべが退化した株、両性花の株があるそうです。
写真では、花弁と雄しべが見えますので雄株のようです。
雌株の木があれば、翌年の秋に紅色の果実がつきます。
ヤブニッケイは初夏に花がさきますが、シロダモは秋から冬に花がさきます。
11月30日追記
シロダモの雌株を見つけました。
下が花で、その下が紅色の果実です。
花はうす黄色の花弁4枚で中に雄しべは無く雌しべの子房が見えます。
花の隣にあるのは次の年にのびる芽のようです。
花は、秋の終わりに受粉したあと次の年の秋の終わりに果実になるので、花と果実が一緒についているのです。
雌花は枝の先端にさきますが、一年たつので葉は一節のびた先にあります、雄花は枝の途中でさきます。