なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ミヤギノハギ

2021年05月30日 10時47分08秒 | 樹木

マメ科のミヤギノハギです。

本州の日本海側に自生する「ケハギ」から品種改良された園芸種、落葉低木です。

公園や庭に植栽されているのが見られます。

高さは1メートルから2メートル、太い幹は無く株から枝が分岐して重みで下がります。

葉は互生、3出複葉です、小葉は卵形で先端が針状になります。

縁はなめらかですが、全体に細かい毛があり小葉の輪郭が白く見えます。

葉の付け根付近から花枝をのばします、花枝は分岐して房状に多数の花がさきます。

花弁はうすい紅色から紅色で、マメ科の蝶形花が順々にさきます。

 


アレチギシギシ

2021年05月29日 15時26分36秒 | 野草

タデ科のアレチギシギシです。

ヨーロッパ原産の多年草、明治時代に横浜で発見され関東地方を中心に全国に広がっているそうです。

空き地や草地で見られ、荒れた場所に多いので「アレチギシギシ」と名前がついたそうです。

高さは1メートルから2メートル、茎は細く枝分かれしてほぼ垂直に立ち上がります。

写真のものは見上げるほどで身長を越しています。

葉は互生、下部の葉は細長い卵形、長い柄を持ち縁はなめらかで波打つが先はあまりとがらない。

葉は、上部に行くほど細く短くなり先がとがってきます。

花は上部の葉の付け根や、葉と葉の間の茎を巻くように多数の花が輪状にさきます。

花には緑色の内花被片3枚と外花被片3枚があります、大きな葯の雄しべは6本、雌しべは3本の柱頭をつけた子房があります。

 


アメリカフウロ

2021年05月27日 10時36分37秒 | 野草

フウロソウ科のアメリカフウロです。

北アメリカ原産の越年草または1年草、牧草とともに日本へ入り帰化してしまったそうです。

高さは10センチから30センチ、秋に芽生えたものはロゼット状で冬を越して春に茎が立ち上がります。

茎は枝分かれして広がります。葉は株では互生、上部では花枝とともに対生して葉をつけます。

葉は長い葉柄を持ち、円形から大きく5枚に深く分かれ、さらに細かく分かれます。

葉の付け根から花柄をだし花がさきます、うすい紅色の花で花弁は5枚。

雄しべは10本、中心にある子房の柱頭は5本に分かれます。

果実は「ゲンノショウコ」によく似た大きな果実になります。

花柱は長くのびて残り、付け根に種子が作られます。

種子が熟すと種子の入った袋が長くのびた花柱によって、お神輿のように巻き上がり種子が飛ばされるのです。

 

 


ハコネウツギ

2021年05月25日 15時36分31秒 | 樹木

スイカズラ科のハコネウツギです。

北海道から本州、四国、九州に分布する落葉低木、林の縁など半日陰から日当たりの良い場所まで見られます。

湿った場所が好きなようです。日当たりが悪くても元気で花がさくので庭木として植えられます。

「箱根」と名前がつきますが、関東から東海の海岸沿いに自生が多いそうです。

葉は対生、少し大きめで卵形、幅広で先がとがり周りには鋸歯があります。

本年枝の先で、葉の付け根から花枝がのびて数個の花がさきます。

花は釣鐘型から漏斗型でふくらみ、先が5枚に割れて開きます。

花弁に沿って5本の雄しべがのび、雌しべは長い花柱を持ち、柱頭は玉のように膨らみ花弁の外にのびます。

花弁は、うすい黄緑色から白色、うすい紅色から紅色に変化します。

 


コウゾリナ

2021年05月23日 10時00分17秒 | 野草

キク科のコウゾリナです。

北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、草地で見られます。

高さは30センチから1メートル、茎はまっすぐのびて上部で枝分かれします。

秋に芽が出て細い葉がロゼット状に広がって冬を越します。

葉は互生、細長く先がとがり、まわりには鋸歯があります。

枝先や葉の付け根からのびた花茎に花がさきます。花は黄色い花弁の舌状花の集まりです。

蕾は萼に包まれて円柱状で、花が終わると萼が閉じて下部がふくらんだ三角錐になります。

種子が熟すと萼が開きます、タンポポのように冠毛のついた種子が球形に広がり風に乗って旅に出ます。

萼や茎には多数の堅い毛があります、剃刀のような感触なので「顔剃り菜」とよばれたそうです。