ヒガンバナ科のヒガンバナです。
北海道から本州、四国、九州に広く分布する多年草です。
花は咲いても種子はできず、球根を植えなければ出現しないので人為的に広めたからのようです。
中国大陸から稲作が伝わったと同時に、水田の周りにモグラやネズミを寄せ付けないように伝わったと言われています。
房総では、毎年お彼岸の頃にさいていましたが、今年の異常気象ではまだつぼみのものばかりです。
1箇所だけ咲いていましたので写真に撮ってきました、これからたくさん見られます。
お彼岸の頃花茎がのび、先端の苞が破れ、5本から7本の花が輪生します。
1つの花から花びら6枚が大きく反りかえって開きます、雄しべ6本も上を向きます。
花の時期には葉は無く、花が終わると秋から冬にかけて細い葉が出てきて養分を貯めます。
他の植物と競合して絶えてしまわないようする知恵のようです。
なお、種子ができないのは、大陸で種子のできない物だけを選んで送ってきたからで、種ができたら増えてしまって次が売れなくなるからです。
さすが大陸のしたたかさは昔からだったんですね。