ブドウ科のヤブカラシです。
北海道南部から本州、四国、九州に分布する多年草、つる性で周りにある樹木に登り樹冠を覆います。
また、地下茎を長くのばして、隣の宅地や離れた畑にも芽を出します。
芽の部分だけ抜いても地下茎が残るので、絶えることはありません。
葉は互生、葉柄は長く先端の小葉1枚が大きく、小さな4枚が柄側につく複葉です。
小葉は先のとがった卵形で、周りには鋸歯があります。葉と対生して巻ひげが出ます。
茎の途中から花枝がのび、数回枝分かれして散房花序に花がさきます。
うすい緑色の花弁が4枚大きく開きます。大きな花盤があり、縁に4本の雄しべがのび、雄しべ期となります。
花盤は紅色から橙色に変わると雌しべ期となり、花弁と雄しべが落ちます。
花盤の中央に立つ雌しべの花柱は少しのびます、花盤には蜜がたっぷりとついて虫を呼んでいます。