なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

カクレミノ

2019年12月31日 10時54分49秒 | 樹木

ウコギ科のカクレミノです。

関東地方以西の本州、四国、九州に分布する常緑の小高木、海岸近くの照葉樹林で見られます。

高さは2メートルから8メートルほど、幹や古い枝はなめらかで白くなります。

葉は互生、枝先に集まります、先のとがった卵形で縁はなめらかですが波打ちます。

木が若いうちは深く3枚に裂けます、下の写真をよく見ると裂けているものがあります。

冬になると古い葉は黄色くなって落ちます。

初夏、枝先に緑色で花弁5枚、雄しべ5本の花が球形の集まって咲きます、今の時期は緑色の果実になっています。

寒くなると黒紫色になって熟します。エサの少ない時期なので鳥さんのごちそうになります。

 今日は大みそかになりました。本年もたくさんの方にブログをご覧いただき、また応援もいただきありがとうございました。

 主人公の「なっちゃん」は、お勉強が忙しくなったようであまり見てもらえなくなってしまいましたが、ネコじいじは来年もブログを続けますのでご覧いただきたいと思います。

 来年は、災害のない良い年でありますようにお祈りします。

 


ヒメアカタテハ

2019年12月29日 10時26分53秒 | 動物

タテハチョウ科のヒメアカタテハです。

北海道から本州、四国、九州に分布するチョウです、夏は高原などでも見られます。

さなぎや幼虫で冬を越しますが、成虫でも冬を越します。

弱くなってきた陽ざしを羽根にあてて体温を上げているのでしょう。

「ツマグロヒョウモン」や「アカタテハ」に似ていますが、後羽の端が黒くなく、後羽全体に模様があるので「ヒメアカタテハ」と分かります。

 


スイセン

2019年12月28日 16時38分01秒 | 花たより

ヒガンバナ科のスイセンです。

地中海沿岸地方原産の多年草、古い時代に日本へ入ってきたそうです。

関東地方以西の本州から四国、九州の海岸などで野生化して群生しているのが見られます。

地中にタマネギそっくりな鱗茎を持ち、栄養分を蓄えているので毎年花の咲く多年草です。

秋の終わりころニラのような、平たく細長い葉を多数出します。

葉より高く葉の中心から花茎をのばし、茎の先が5本前後に分かれて花がさきます。

花は白色で6枚、そのうち外側3枚の葉の先がとがります。

外側3枚は顎の変化したもの、内側の3枚は花弁だそうです。

花の中央に黄色で杯型の副花冠があります、雄しべは副花冠の上部に3本、株に3本つき、花は咲いても果実はできません。

 

 


ハゼノキ

2019年12月24日 11時49分23秒 | 樹木

ウルシ科のハゼノキです。

関東地方以西の本州から四国、九州に分布する落葉小高木です。

高さは5メートルから10メートル近くにもなります。

葉は互生、小葉は左右対になっていますが、先端に一枚単独で出るので奇数羽状複葉となります。

小葉は細長い卵形で、先端が細長くのびるのが特徴です。

房総の紅葉は、モミジよりハゼの木の仲間の方が目立ちます。

今年は台風の影響で、風が当たらなかったところしかありませんので見られるのは貴重です。

初夏に花枝がのびて房状に花が付きます、緑色の花弁が5枚、雄しべが5本で雌雄別株です。

 


ホシホウジャク

2019年12月22日 10時46分04秒 | 動物

スズメガ科のホシホウジャクです。

北海道から本州、四国、九州に分布する蛾のなかまです。

後羽根と腹部に黄色の部分があります。

体は流線形、羽根を高速で動かし空中に止まり、長いストローで蜜を吸うのが特徴です。

あんまり早いので羽根が写真に写りません。

幼虫の食草はアカネ科のヘクソカズラです。