キク科のノハラアザミです。
本州中部以北から北海道の山地や草地に分布する多年草です。
茎は上部で枝分かれして先端に上向きの花をつけます。
花は紫色の筒状花が集まったものです。
筒状の花弁の中心に雌しべがあり、筒状の雄しべが巻いています。
2枚目の写真は雄しべが伸びて、花粉がついているのがわかります。
花粉を出し終わると、1枚目の写真のように雄しべの筒の中から雌しべが伸びて他の花の花粉を待ちます。
自分の花粉では受精しないようにしているようです。
花の付け根の総苞片は、広がり先端はトゲになっています。
春に咲く「ノアザミ」は開かず、触ってもいたくありません。
葉は互生で細長く、深い切れ込みあがあり、葉の先は針のようにとがります。
葉の付け根から枝分かれして、葉は茎を巻きません。