なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ニシキギ

2021年12月31日 18時10分08秒 | 樹木

ニシキギ科のニシキギです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する落葉広葉樹の低木です。

 高さは2メートルから3メートル、「山が錦に染まる」の語源となった紅葉がきれいな樹木です。

 枝は対生に枝分かれして広がります、枝にはコルク質の「翼」がつき、2から3センチごとに90度方向が変わります。

 初夏に小さな花がさきます、うすい黄緑色で花弁4枚の目立たない花です。

 葉は対生、先のとがった卵形で縁には細かい鋸歯があります、秋から冬にかけ紅葉して落葉します。

 房総では今頃やっときれいな色になってきました、関東地方では一番遅い紅葉と思われます。

 本年もご覧いただきありがとうございます。

 来年もよろしくお願いいたします。


ソシンロウバイ

2021年12月28日 11時42分02秒 | 樹木

ロウバイ科のソシンロウバイです。

 中国原産の落葉低木、明治時代に日本へやって来たそうです。

 高さは1メートルから5メートル、葉は対生、先のとがった卵形で周りはなめらかです。

 本来は、葉が落ちて年が明けてから花がさくようですが、房総では葉が落ちる前に花がさいてしまいます。

 花弁は薄い黄色で、蝋細工のように半分透けて、梅の時期にさくので「ロウバイ」とよばれるようです。

 小さな花弁が内側と外側に多数つき、雄しべは5本から6本あります。

 よくにた「ロウバイ」は内側の花弁が濃い紫色です。

 花の芯まで同じ色の花を素心と呼ぶそうで、「素心蝋梅」の中国読みそのままのようです。

 


オニタビラコ

2021年12月26日 11時33分17秒 | 野草

キク科のオニタビラコです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、空き地や畑のすみで見られます。

 葉は株からロゼット状に広がって付きます、先は幅広のへら状で柄側は羽状に裂けます。

 株から花茎が1本立ち上がります、高さは20センチから60センチ。

 花茎は先端で枝分かれして数個の花がさきます。

 黄色の花弁は20枚前後の舌状花が集まります。

 花のつぼみは先の丸い円柱状の萼で、さき終わると下側の広がった三角錐になります。

 種子が熟すと萼が大きく開いて、タンポポのような毛のついた種子が飛んでゆきます。

 名前は「タビラコ」より大きいので「ヤブタビラコ」の名前が付いたようです。

 本来の花期は春からですが、房総では一年中どこかでさいています。

 


トベラ

2021年12月21日 18時00分22秒 | 樹木

トベラ科のトベラです。

 岩手県以南の本州から四国、九州に分布する常緑の低木です。

 高さは3メートルから5メートル、照葉樹林帯の縁や海岸林で見られます。

 葉は互生、枝の先に集まります。細長い卵形で先はとがらず丸くなります。

 葉柄側が細く先側が広くなります、厚みと光沢があり縁はなめらかです。

 初夏に白色の5弁の花を枝先に密生してさかせます。雌雄異株です。

 今は果実になっています、うすい黄色で球形の果実が3枚に割れて、紅色の種子が多数出てきます。

 種子は粘りがあり、種子を食べに来たヒヨドリなどの体に付着して運ばれるようです。

 


ヒヨドリバナ

2021年12月19日 11時00分56秒 | 野草

キク科のヒヨドリバナです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、道ばたや土手、草地で見られます。

 高さは1メートルから1.5メートル、茎が立ち上がり上部で枝分かれして花がさきます。

 葉は対生、先がとがった卵形でまわりには鋸歯があります。

 茎の上部で多数の花が集まって散状にさきます。

 うすい紅色から白色の花弁は筒形で先が5枚に分かれます。

 今の時期は花が終わって種子が熟して旅立ちの時期です。

 キク科なのでタンポポのように種子に細かい毛がついています、この毛で風に乗って旅に出ます。