なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

サネカズラ

2022年11月30日 15時39分57秒 | 樹木

マツブサ科のサネカズラです。

 関東地方異性の本州から四国、九州に分布する常緑の広葉樹、つる性で近くの樹木に絡まって登ります。

 林の縁などで見られます、冬に紅色の実がつくので庭や鉢植えで栽培されます。

 葉は互生、先のとがった卵形で縁は波打ち、まばらに鋸歯があり、厚めで光沢があります。

 夏に黄色から白色の花がさきます、花弁は8枚から16枚ほどで変化があります。

 今の時期は紅色の果実になっています。

 花はめしべが多数集まった集合花なので、果実も中心にある球形の花床の周りに球形の果実が多数ついた集合果になります。

 名前は実のつく葛なので「実葛(さねかずら)」とよばれます。

 茎や葉から取れる粘液は整髪料に持つかわれ、髪を結って美男になるところから「美男葛(びなんかずら)」ともよばれます。

 


マユミ

2022年11月27日 11時52分35秒 | 樹木

ニシキギ科のマユミです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する落葉広葉樹、低木または小高木です。

 高さは3メートルから5メートル。

 林の縁や草地などで見られ、実がきれいなので庭木や盆栽に造られます。

 葉は対生する卵型、葉先はとがり周りには細かな鋸歯があります。

 初夏に薄い緑色ので花弁4枚の花がさきます。

 今の時期は果実になっています。

 果実は紅色の果皮で4本の合わせ目があり、種子が熟すと合わせ目が割れて赤色の種子があらわれます。

 材が丈夫で、この木で弓を作ったので、「真弓」と呼ばれるそうです。

 


ノササゲ

2022年11月25日 11時10分06秒 | 野草

マメ科のノササゲです。

 本州から四国、九州の林の縁や草地で見られる多年草、つる性で周囲の竹や草に絡まります。

 長さは2メートルから3メートルにのびます。

 葉は互生、小葉3枚の複葉です。小葉は細長い卵形で葉先は細くなりますが先はとがりません。

 葉の付け根から花柄をのばして数個の花がさきます。花期は夏です。

 顎は緑色で筒型、黄色の小さなマメ科の花弁がのぞきます。

 今の時期は花が終わって果実になっています。紫色の鞘が割れて藍色の果実が見えます。

 


ゲンノショウコ

2022年11月23日 10時46分49秒 | 野草

フウロウソウ科のゲンノショウコです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手などの草地で見られます。

 高さは20センチから50センチ、株から茎がのび枝分かれします。

 葉は対生、葉柄を持ち、卵形に開き、3本から4本深く裂けます。

 葉のまわりには鋸歯があります、茎や葉には細かい毛があります。

 葉の付け根から長い花枝を出して、枝分かれして花がさきます。

 白色の花弁は5枚、雄しべは10本、雌しべの先は5本に分かれています。

 この花は白色ですが、うすい紅色の花もあります。

 花が終わると花弁が落ちて、萼の中から長い蒴果(さくか)がのびます。

 蒴果の付け根に種子が3個から5個できます。

 種子が熟すと蒴果が上に巻き上がって、種子を遠くに飛ばします。

 蒴果が巻き上がった形が「お神輿」のようなので「お神輿草」「お祭り草」などとよばれます。

 「ゲンノショウコ」は昔から薬草として使われました。

 よく効くことから「現に病気が治ったのが証拠だ」から「現の証拠」と名前が付いたそうです。

 9月には上の写真をお見せしていましたが、なかなか「おみこし」の写真が撮れませんでした。

 昨日写真が撮れました、ご覧ください。

 


ヒヨドリバナ

2022年11月21日 09時47分20秒 | 野草

キク科のヒヨドリバナです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地で見られます。

 高さは30センチから1メートル、株から数本の茎が立ち上がり枝分かれします。

 葉は対生、先のとがった細長い卵型、周りには鋸歯があります。

 茎の先端で花枝が枝分かれして多数の花がさきます。

 一つの花に見えるのは4本から7本の筒状花が集まり、全体で散房花序になります。

 筒状花は白色で先が5枚に浅く開きます。雄しべ5本は目立たず、雌しべの花柱が花の外にのびて先が2本に分かれます。

 花が終わると「タンポポ」のように綿毛をもった種子が風で飛んでゆきます。

 野鳥の「ヒヨドリ」が鳴くころに花がさくので「鵯花」と名前がついたそうです。

 下の写真は崖地で撮影、茎は上から垂れ下がっています。