なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ネムノキ

2021年06月29日 11時09分13秒 | 樹木

マメ科のネムノキです。

本州から四国、九州に分布する落葉高木です。林の縁や崖地で見られます。

高さは10メートルほど、幹は枝分かれして上方にのびますが、枝は横方向にのびるので傘のような樹形になります。

葉は互生、大型の2回羽状複葉です。小葉は細長い卵形で先は先端側に曲がります。

枝先で花枝が分かれて、10から20個の花が球形に集まったものが多数集まり、順次花がさくので花期が長いです。

花弁は、うすい黄緑色で筒形、先は5枚に分かれます。

雄しべの花糸は先端が紅色になり、多数が長くのびるのでめだちます。

雄しべの中に少し太めの雌しべ1本がのびますが、見えません。

目の良い人は探してください。

秋になると莢に入った種子がぶら下がります。

 


ヤブニッケイ

2021年06月27日 10時26分02秒 | 樹木

クスノキ科のヤブニッケイです。

福島県以南の本州から四国、九州に分布する常緑の高木です。

海岸沿いの暖かい山地に自生し、庭木としても植えられます。

高さは10メートルから15メートルにもなります。

葉は対生で、少しずれる場合もあります。先のとがった卵形で縁はなめらかですが少し波打ちます。

厚みと光沢があり、葉脈が3本めだちます。

新しい本年枝から長い柄をのばし、5個から10個の花がさきます。

うすい黄色の花弁は6枚大きく開きません、雄しべは12本あります。

「ニッケイ」によくにていますが、芳香はわずかにある程度です。

 


クロガネモチ

2021年06月26日 10時47分00秒 | 樹木

モチノキ科のクロガネモチです。

関東地方以西の本州から四国、九州に分布する常緑の高木です。海岸沿いの暖地を好みます。

山野のほか庭木や街路樹として植えられます、鳥がタネを運ぶので思わぬ場所で見られます。

葉は互生、卵形で先がとがり、ふちはなめらか、厚く光沢があります。

葉の付け根から花枝がのびて、枝分かれして数個の花がさきます。

花弁は白色からうすい紫色で5枚から6枚と変異があります。雄しべも5本から6本です。

秋から冬に紅色の果実になります。

若い枝や葉柄が黒紫色になり、「黒鉄」のように見えるモチノキで「クロガネモチ」とよばれます。

 


ヤマハギ

2021年06月24日 14時36分35秒 | 樹木

マメ科のヤマハギです。

北海道から本州、四国、九州に分布する落葉低木です。

日当たりの良い林の縁や崖地、草地で見られます。

高さは1メートルから2メートル、株から細い茎が立ち上がりますが葉と花の重みで垂れます。

葉は葉柄を持ち小葉3枚の複葉、小葉は卵形で縁はなめらか。

花は葉の付け根から長い葉柄を出して房状に多数の花がさきます、長い葉柄がヤマハギの特徴です。

花は紅紫色で旗弁が立ち、雄しべと雌しべを包んだ竜骨弁が前方に突き出し、翼弁が両側につきます。

旗弁1枚に竜骨弁、翼弁が2枚づつで花弁は5枚です。雄しべは10本、雌しべ1本です。

 


ナツメ

2021年06月22日 10時44分20秒 | 樹木

クロウメモドキ科のナツメです。

中国北部原産の落葉小高木、平安時代には日本に入ってきて栽培されていたそうです。

葉は互生、卵形で先はあまりとがらず、まわりには鋸歯があり葉脈は3本がめだち、葉は光沢があります。

葉の付け根から花がさきます、花弁は黄色から黄緑色で5枚大きく開きます。

雄しべは5本、雌しべ1本花盤が大きく広がります。

秋には紅褐色の果実になり、食用や果実酒にされます。

葉の付け根にトゲがあるため、朿、朿と書いて棗(ナツメ)とよばれるようです。