仮説『こころの中の五重塔』、面白い!

2020-02-02 18:36:34 | 日記
『こころの中の五重塔』(町田宗鳳氏の仮説)を再聴、要点は以下通り。最上の五階は「自我意識」(情報の意識)。いろいろな情報をキャッチして即座に判断を下し、次の行動を決めていく。情報とは外部から来るものだけではなく、自分の身体に備わっている五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の情報も含まれる。ふつうに「心」と言ったり「自分」と言ったりしている、それが自我意識だ。その下の四階部分は「潜在意識」(情念の意識)。五階フロアよりも広く、天井も高い構造になっている。われわれが心の中で、はっきり意識化されず、また言語化もされず、何となく感じていることや考えていることはみんなこの四階にある。五階の司令塔で威張っている理性や知性といったものよりも、情念は人を動かす実力を持ち、執念深い。広々とした三階には「個人無意識」(運命の意識)。大容量のパソコンが設置されていて、個人的に体験したことの全記憶(この世に生れ出た瞬間から死ぬまでの全出来事、並びに過去世の体験等のすべて)が保存されている。二階を占拠しているのは「普遍無意識」(闇の意識)。三階の大容量のパソコンよりも高性能のスーパーコンピューター装置のごとく個人をはるかに超えた先祖や民族の記憶のみならず太古の昔の出来事に至るまでつぶさに記録されている。人類が集団的に幾度となく体験したはずの飢饉や疫病、災害、戦争のような否定的記憶も多く保存されている。それゆえ「闇の意識」と呼べるかもしれない。そして一階、いちばん大事なフロア、人間性を離れた神性としての「光の意識」だ。美しく愛にあふれた記憶を選び出し、それを現実に投影してくれる。無意識から肯定的記憶を拾い上げる離れ業をやってくれるのがこの「光の意識」だと。わかりやすく説得力を持つ仮説だ。ユング心理学がベースだと思われるが大いに納得だ。きょうの出来事としては、○家人が過労気味でダウンしたこと、○水月公園の梅林、小さな花たちが咲き始めたこと、○息子手料理のハムエッグ、ウマかったことだ。(12,750歩)