咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

今年も1年ぶりに

2013-10-29 22:19:33 | 日記
1年ぶりだね・・・
 一昨日から1泊2日の恒例の「○○雀会」の旅に出向いた。例年、近畿・中国・四国・九州地方のどこかに集合するこの会、団塊の世代の我々も大学を卒業してから早いもので、42年目に突入して...


 この歳になると1年とは、いかに早いものかと思う毎日である。
 1年の基本となるべき・・・1日が実に早い。何もしていないけど、アッという間に夕暮れがくる。
 この季節、つるべ落としで夜の闇に包まれる。

 その丁度1年前の今日、学生時代の仲のいいメンバー「島雀会」の1泊2日(10月27日・28日)の旅で石見銀山界隈に出向いていたことを綴っていた。

 最終日の28日、天皇賞(秋)が行われていた。
 その日、自宅に帰りつきレーシングビュアーでチェック。
 当方、2着馬のフェノーメノから馬券を組み立てていたが、エーシンフラッシュを相手から外していた。 

 M君は、エーシンフラッシュを軸馬にキッチリ的中とその夜メールが来ていた。
 1年前の今日(10月29日)、「島雀会」の旅の様子をアップ。

 そして、今年も1年ぶりにいつものメンバーが集った・・・「あっという間の1年」で。(夫)

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小説「憑神(つきがみ)」・・・

2013-10-29 22:11:15 | レビュー
 先日、浅田次郎原作の幕末時代小説「憑神(つきがみ)」を読み終えた。同氏の小説は、「天切り松・闇がたり」以来である。平素は、池波小説一辺倒の当方、今回も「天切り松・闇がたり」同様に関西にいる娘が送ってくれた。

 そう言えば、先般、中山競馬場の馬主席にご招待いただいた折り、浅田次郎氏を再三勝馬投票券発券機のあるロビーでお見かけしていた。後日、その話を娘にすると、サイン貰えばよかったのに・・・と。

 どうやら、娘は同氏の小説ファンであるらしい。もっとも、当方が池波ファンであるから、「池波小説は文章がとてもいいね。情景が目の前にでてくるからね」と、誉めてくれるけど。

 今回の小説「憑神(つきがみ)」とは、如何なる内容の小説なのか、知識の全くないまま読み始めていた。

・・と、その前に表紙の絵が何とも滑稽であるが、すべてを読み終えて表紙の絵に納得した。


(ご覧の通り、何とも滑稽な表紙)

 さて、同名小説の主人公は、御家人の次男・別所彦四郎である。文武に秀でているが、気弱な長兄が家督を継いだことから、別所家よりは格上の井上軍兵衛の家、小十人組組頭三百俵高の家に婿養子に入った。

 ちなみに別所家は、七十俵五人扶持(ぶち)の御徒士(おかち)である。ただ、単なる御徒士ではなく、いざ戦となれば将軍の影武者となる由緒正しき家柄である。

 と、彦四郎は常日頃から思っている。

 過日、婿養子先の義父・井上軍兵衛から、男子誕生とともにいろいろと難癖をつけられ離縁される。そのため、実家(別所家)に戻り居候となる。将来を悲観しながら、いつもの蕎麦屋において出世払いで酒を飲み、蕎麦を食べながら蕎麦屋の親爺に毒づいていた。

 蕎麦屋の親爺は、彦四郎の人としての器を見ぬき、出世払いでいいからいつでも来るよう諭していた。ある時、蕎麦屋からの帰り道、酔っぱらって土手から落ちた彦四郎、土手下の草に埋もれていた小さな祠を見出す。それは、神様を祭ったもので、思わず自らの不幸を思いつつ手を合せた。

 ところが、これがとても厄介な憑神(つきがみ)であったから、たまったものではない。最初に取り憑かれた神は・・・何と、貧乏神であった。その貧乏神をうまく退散させると次に憑いたのは、疫病神であった。

 そして、最後は・・・死神。これら三つの忌み嫌う神々が主人公・彦四郎に取り憑いてゆくなか、彦四郎は幕末の英傑・勝海舟、榎本武揚とも関わる。また、最後の将軍・徳川慶喜に拝謁するなど、小説の後段で御家人として、武士として信ずるところを見出す・・・。

 武家の次男、三男以下の部屋住みの悲哀。うまくいけばいい養子先にも巡り逢うが、そうそう上手くはいかないのが武士社会。ちょっと、奇想天外な手法により、主人公が家督を継ぐこととなり、自らの生きる道を見出していく物語。武士とは、武士の生き方とは・・・。

 幕末ものをちょっと斜に構えて、忌み嫌われる神を滑稽な出で立ちで登場させた時代小説。思いもよらないドラマ展開に主人公が翻弄されながらも、武士としての誇りを取り戻し自らに課せられた使命を全うする・・・ユニークな物語。

 いつも、時代小説といえば、尊敬する池波文学に浸っているが、たまには違った作家の本も・・・。ところが、読みながらどうしても、池波小説と比較してしまう。「天切り松・闇がたり」もそうであったが、この「憑神(つきがみ)」もちょっと理屈っぽい表現方法があるように思えた。

 つまり、いささか、読みづらいということ。それでも、違った作家の小説で新鮮味はあった。そうそう、何でもこの小説を題材にした2007年6月公開の映画もあるとか、今日にでもレンタルするかな・・・。(夫)

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