本日は短期講習会アートベースの開催日でした!
『墨で新しい表現~墨の「効果」と「余白」を活かした表現~』
講師は日本画家の岡部隆志先生です。
岡部隆志先生
今回の講習会では墨と和紙を使った制作を行っております。
日本画家でもある岡部先生に教えていただく特別な内容で、2日間で二枚の小作品を描きます
それでは2日目の様子をご紹介します
本日の流れ
①下図の制作
②転写
③アクリル絵具にて彩色
④仕上げ
このようになっております。
①下図の制作(トレーシングペーパーにて)
墨の形と描きたい物とのバランスに注意しながら構想を練ります。
トレーシングペーパーを使う理由の一つに、半透明なので下から黄金比の比率を当てはめて見る
ことができるという利点もあります
②転写(チョークorカーボン紙)
トレーシングペーパーに描いた下絵をカーボン紙か白のチョークでパネルに転写します。
カーボン紙の黒い線が墨とかぶって見えにくい場合は、代わりに白のチョークを使います。
③アクリル絵具にて彩色
☝こちらのアクリル絵具を使って彩色していきます。
墨とのバランスを考えながら配色を行います。
墨の上に色をのせる場合は一度白を置いてからその上に塗っていきます。
色を出すためにあまり厚塗りにならないように注意が必要です
墨の線を枝などに見立てて動物を描かれている方や・・
・・墨を背景に植物を描かれている方など、それぞれ独自の発想で墨を活かした表現をされています
作者の自由な発想に任せながらも、それぞれに必要なアドバイスをされている岡部先生。
④仕上げ
全体のバランス、色の調和、描き込みを微調整して完成させます。
墨との対比で色彩が鮮やかに浮かび上がってきています
2日目の3時間も、あっという間に終わりました!ここで制作終了です。
最後に合評です
一人ずつ作品にコメントされています。
墨とアクリルを併用する、難しい内容の講習会でしたが、その新鮮な感覚を確認しながら
じっくりと制作して頂けたのではないでしょうか。
講習会では時間が限られていますが、本来、ゆっくりと作品と向き合いながら「待つ」時間をしっかり取って
制作するのも大事なことだとおっしゃっておりました
生徒さんの作品です☟
素敵な作品が揃いました
皆さまお疲れさまでした!
岡部先生の講習会、来年も乞うご期待ください
(まりも)