杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

THE FIRST SLAM DUNK

2024年03月18日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2022年12月3日公開 124分 G

いつも余裕をかましながら 頭脳的なプレーと電光石火のスピードで相手を翻弄する 湘北の切り込み隊長、ポイントガード・宮城リョータ(声:仲村宗悟)。 沖縄で生まれ育ったリョータには3つ上の兄がいた。 幼い頃から地元で有名な選手だった兄の背中を追うように リョータもバスケにのめりこむ。 高校2年生になったリョータは、 湘北高校バスケ部で、桜木(木村昴)、流川(神尾晋一郎)、赤木(三宅健太)、三井(笠間淳)たちとインターハイに出場。 今まさに王者、山王工業に挑もうとしていた。(東宝サイトより)


1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された「SLAM DUNK」のアニメ映画。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、「The Birthday」がオープニング主題歌、「10-FEET」がエンディング主題歌を務めています。

映画公開前の予告を見て「絵が荒いな」と感じて劇場鑑賞は見送りましたが、おそらくは敢えて、なのでしょうね。
声優さんもTVアニメ版とは異なるため違和感もありました。
世間的には高い評価を受けたようですが、個人的にはイマイチだったかな。

インターハイ2回戦での秋田・山王工業との試合が描かれます。高校バスケ界の絶対王者と呼ばれ、最強のセンター河田、高校ナンバーワンプレイヤー沢北を擁 する山王に対し無名の湘北という構図です。

試合開始早々、リョータのパスから花道がダンクシュートを決め、序盤は拮抗した内容となります。

試合の模様と並行して、リョータの生い立ちが描かれているのが特徴的でした。父を亡くし、自分がこの家のキャプテンになると言った兄も海に出て還らぬ人となり、宮城家は沖縄を離れて神奈川県へ移住しました。バスケの名選手だった兄を慕っていたリョータは塞ぎ込み、いつも独りでバスケの練習をしていましたが、中学生になったある日、スリーポイントを立て続けに決める少年に1on1を挑まれます。彼に兄の面影が重なったリョータは途中で帰ってしまいます。

前半を2点リードで終えた湘北でしたが、後半フルコートプレスディフェンスを展開した山王がリョータを徹底マークします。三井のスタミナ消耗も激しく、赤木は河田との競り合いで気力を削がれ、20点以上の点差がつます。
安西監督からリバウンドでの勝利というタスクを与えられた桜木は「山王(ヤマオー)は俺が倒す!」と宣言して観客から大ブーイングを浴びますが、天性の身体能力を発揮して空中戦を次々と制し、チームの空気を変え、点差は8点にまで縮まります。

湘北高校でバスケットボール部に入部したリョータは衝突を恐れず問題児と揶揄され赤木とも衝突します。ある日、不良グループを束ねる三井が、かつて1on1を挑んできた少年と気付いたリョータは「いつでも1on1を受けてやる」と喧嘩を売ります。三井との喧嘩でバスケットシューズを壊してヤケになったリョータは、原付で単独事故を起こして母に叱責され、退院後逃げるように故郷の沖縄へ行きます。母は夫と長男に続き次男まで失う恐怖にいたたまれなかったのでしょう。

秘密基地の洞穴で、隠されていた兄のバスケットシューズと山王工業が表紙を飾るバスケット雑誌を見つけたリョータは、雑誌に兄が書いた『最強の山王を倒す』という文字に、兄の夢を実現しようと決意してバスケ部に復帰。そこには三井の姿もありました。三井の復帰はTVアニメで観てたな~~。

山王のエース沢北が本領を発揮して流川を攻守で圧倒。桜木には最強センター河田をぶつけてきます。再び点差が開き始めますが、流川がパスの選択肢を持ったことで流れが変わります。桜木はコート外に出そうになったボールを追いかけ関係者席にダイブ。そんながむしゃらなプレーが観客の心を掴んで、アウェイ状態から一転して湘北に声援が送られ始めます。しかしプレー再開後、桜木は背中に痛みを覚えます。

インターハイ前日は、リョータとソータ兄弟の誕生日でした。その夜、母がソータの映像を見て涙する姿を見たリョータは、バスケットを続けさせてくれた母への感謝の気持ちを手紙に綴りました。それを読んだ母はインターハイ会場を訪れ、観客席から湘北対山王戦を見届けます。

山王の執拗なマークを強引なドリブルで破るリョータ。背中の痛みで交代させられながらも、桜木は「オヤジ(安西)の栄光時代はいつだよ、全日本の時か?」「俺は今なんだよ」と皆の制止を振り切って再びコートへ。逆境で食らいつく迫真の戦いを見せた湘北は試合終了直前、1点差で勝利します。

インターハイ終了後、湘南の海岸で母に会ったリョータは兄の遺品の赤のリストバンドを差し出しました。

敗れてコートを去る山王工業の面々の中、沢北は廊下で崩れ落ち涙を流します。高校ナンバーワンと呼ばれ日本では全てをやりつくしたと思っていた彼が望んだ『俺に必要な経験』は、彼が今まで知らなかった『敗北』だでした。

数年後。アメリカのチームで試合に出場した沢北は、相手チームの中にリョータを見つけます。特に言葉を交わさず肩を叩き合った二人。試合が始まったところでエンドロールに。

TVアニメではインターハイ出場が決まったところで終わった気がしますが、映画はその先の王者・山王との試合に絡めてのリョータが主役でしたね。
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