杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ブルー 初めての空へ

2012年05月21日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年製作 アメリカ 劇場未公開 96分

ブラジル・リオで密猟者に捕まり、アメリカ・ミネソタに連れてこられたコンゴウインコの雛が、トラックから振り落とされたところをリンダという女の子に助けられ“ブルー”と名付けられ育てられた。時は過ぎ、成鳥となったブルー(声:ジェシー・アイゼンバーグ)は、飛べないけれど、リンダ(レスリー・マン)と一緒に小さな田舎町の本屋で仲良く暮らしていた。ある日、鳥類学者チュリオ(ロドリゴ・サントロ)が二人のもとを訪れ、ブルーが絶滅種のインコであり、種の保存のために雌とつがわせたいと申し出る。リンダは悩んだ結果、ブルーを連れてリオへ行くことを決意する。リオの環境保全センターでブルーは同じ種のジュエル(アン・ハサウェイ)に出会い、一瞬で恋に落ちるが、ジュエルは気の強い野性の鳥で何とか逃げ出そうとしていた。その夜、ブルーとジュエルは何者かに捕まり鎖で繋がれてしまう。彼らの逃げるための冒険が始まった・・・。


3Dアニメですが、レンタルDVDなので普通に2D再生で鑑賞しました。
原題の『RIO』は、リオ・デ・ジャネイロのことで、南国ブラジルの美しい自然やカラフルな鳥たち、沸き立つサンバのリズム、カーニバルの熱気も忠実に華やかに描かれていて見ているだけでも楽しくなってきます。
『アイス・エイジ』シリーズのスタッフ製作ということで、レンタルDVDには「アイス・エイジ」のマスコットキャラ・スクラットの短編も収められていました。

巣から落ちて密猟者に捕まったブルーはその記憶がトラウマとなったのか飛べない鳥になっていました。でも優しい飼い主のリンダと幸せに暮らしていたのです。そんな彼が突然連れてこられたのは故郷リオ。でも人間との暮らしの長い彼には広い空よりカゴの中の方が快適なの。そんなブルーにジュエルは落胆を隠せません。再び密猟者の一味に捕まった二羽ですが、ブルーはリンダの元に戻りたい一心で、そしてジュエルは自由を得るために逃げ出します。

その逃走の冒険の中で、徐々に互いを意識し、大事な相手になっていくのです。何度も飛ぼうとしては、失敗してしまうブルーが、ジュエルを助けたい一心で遂に飛べるようになるというストーリーはありふれてはいるけれどやはり感動シーンではあります。

彼らを助ける仲間たちも個性的です。子沢山で気のいいラファエル(ジョージ・ロペス)、陽気なニコ(ジェイミー・フォックス)とペドロ(ウィル・アイ・アム)、鎖を切る手伝いをしてくれたブルドッグのルイズ(トレーシー・モーガン)たちが賑やかに物語を膨らませてくれます。

孤児のフェルナンドは、お金のために二羽を攫う手伝いをしますが、後悔してリンダたちに手を貸します。貧しいリオの現状にも目を向けながら、ちゃんと救われる結末は、安心して子供と鑑賞できるでしょう。

悪役は密猟者のマルセルと手下の二人と、キバタンのナイジェル(ジェマイン・クレメント)。ナイジェルは、スター街道からの転落人生らしい。元々性格悪そうに見えたけどね〜〜。手下の二人がお間抜けなのに比べ、執拗に二羽を追い詰めていくナイジェルの悪さが際立つけれど、お子様向けということで、最後は笑えるオチが待っていました。ナイジェルが手先に使ったサル(マーモセット?)たちも面白かったな
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THE BAD

2012年05月20日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2008年製作 アメリカ 劇場未公開 90分

美術館の警備員として人生を捧げて来たロジャー(クリストファー・ウォーケン)とチャーリー(モーガン・フリーマン)。ところが新任の館長によって館内の展示物が一新されることになり、2人の愛する絵画がデンマークへ送られる事を知り愕然とする。ロジャーはデンマークへ引っ越す事を考えるが、もちろん妻に一笑に付される。しかし、同じ悩みを抱えるチャーリーが自分たちの絵画を守るため盗み出そうと言い出した。初めはそんな大胆な行動は無理だと本気で取り合わなかったロジャーだが、同じように彫刻像に思い入れのある夜警担当ジョージ(ウィリアム・H・メイシー)の存在を知り計画に誘ったことで、現実味を帯びてくる。3人は、美術館のセキュリティーを破るための作戦会議を開き、予行練習を行い、それぞれの贋作を作り、搬出作業当日の勤務に志願する。そして搬出作業の当日、計画は実行され、本物と贋作のすり替えの手筈は整ったのだが・・・。

大物俳優3人がこんなコメディに出てるとは知りませんでした。
彼らが真面目に演じるほどに口元に浮かぶ笑いを抑えられないよ〜〜。

愛する者(作品)を守るため、必死な彼らですが、何といっても彫刻な自称帰還兵のジョージの行動が可笑し過ぎです。一体感を持ちたいためか全裸で彫刻と同じポーズをするという趣味を持つ彼は、「そんなことしてる場合」じゃない時にもしっかり全裸でポーズ!!
案の定ピンチを招くのよね〜〜。おまけにロジャーが箱を間違えて彼を助け損なった時の情けない表情ったら・・・

そんなに安易に盗み出せるわけがないのは承知の上で楽しまなければなりません。
そして贋作が見破られずにハッピーエンドってのもフィクションだからこそ。
でもこのご老人たちが実に幸せそうなんだな〜〜。
一途に愛されて芸術作品たちも、美術館でお飾りになってるよりよほど幸せかもと思わせられちゃったわ。
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アーサーとふたつの世界の決戦

2012年05月13日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年製作 フランス 102分 日本未公開

魔王マルタザール(ルー・リード)はアーサー(フレディ・ハイモア)をミニモイの国に閉じ込め、人間界を乗っ取ろうとやってきた。 整形手術で人間の顔に変身したマルタザールは、アーサーの祖父母を騙して家に潜り込み、アーサーが正常の大きさに戻るためのクスリを奪おうと探す。ミニチュアサイズのアーサー、セレニア(セレーナ・ゴメス)とベタメッシュ(ダグ・ランド)が何とか家にたどり着いた時、マルタザールは薬ビンを手に入れ湖へ向かっていた・・。アーサーたちはもう一つの方法を得るために蜂の巣へ向かう。巨大蚊で襲ってくるマルタザールに、女王蜂から魔法の蜜を分けてもらい、正常の大きさに戻ったアーサーが挑み最終決戦が始まった。

シリーズ最終作なのに日本では未公開。もちろん前2作を観ておくとキャラの相関図が頭にすんなり入ってきます。今回はマルタザールの息子のダルコスがアーサーたちと和解し味方に加わるところが面白いです。ダルコスとは、初めはアーサーの部屋のミニカーや電車といった玩具たちを駆使して戦うのですが、ダルコスが本で潰されるというピンチを三人が救ったことで、友情が芽生えるの。


人間界にやってきたマルタザールがマントや仮面を被ると・・ありゃりゃ・・ベイダー卿の出来上がりぃという遊び心も入っていて楽しいよ。アーサーの祖母であるデイジーの作るチョコパイをマルタザールが食べたがっているというのも意外性がありましたが、アーサーと父親の関係が修復される結末に対し、マルタザールを説得しようとしたダルコスが父親に裏切られてしまうというのは何だか悲しいなぁ。

ベタメッシュのドジ加減もセレニアとの恋模様も微笑ましく、まさにファミリー向け作品なのでした
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光のほうへ

2012年05月12日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年6月4日公開 デンマーク 114分

アルコール依存症の母親に代わり、赤ん坊の弟の面倒を見る兄弟。二人は、店から盗んだミルクを与え、タバコをふかしながら赤ん坊をあやし、電話帳からとった名前を赤ん坊につけて洗礼の真似をする。しかしある日、赤ん坊は突然死んでしまう。
大人になった兄ニック(ヤコブ・セーダーグレン)は恋人のアナと別れ、自暴自棄になって人を殴り、最近まで刑務所に入っていた。臨時宿泊施設で暮らしながら、酒と肉体を鍛えることで時間を埋めていたニックは、アナの兄イヴァン(モーテン・ローセ)と街で偶然再会する。イヴァンはニックを、今は結婚して子供もいるアナのところへ案内する。アナと目が合うと、ニックは逃げるように立ち去る。その夜、ニックはイヴァンに、アナが自分たちの子供を妊娠したが中絶し、そのままいなくなったことを打ち明ける。一方、弟(ペーター・プラウボー)は妻を交通事故で亡くし、幼い息子マーティンをひとりで育てていた。生活保護を受けようとするが、ソーシャルワーカーにこのままでは子供と引き放さなければならないと言われ、断ってしまう。しかし彼はクスリを止められずにいた。息子をリビングに残し、バスルームで慣れた手つきでクスリを打つ弟。母親の死をきっかけに教会で再会した兄は、弟を心配し、母親の遺産を全て譲ろうとするが・・・。

子供時代の兄弟が、育児放棄した母親の代わりに幼い赤ん坊を必死で彼らなりに世話をしている姿が胸に痛いです。特に名前も付けられていない弟に洗礼名を与えようと電話帳で名前を探すシーンや洗礼の真似ごとのシーンが印象深いの。
たまたま母親の酒を二人で飲んで騒いで寝てしまった翌日、赤ん坊はもう息をしていませんでした。これは絶対トラウマになるね〜〜と思ってたら場面が代わり大人になった兄弟の生活の描写となります。

兄は酒と暴力、弟はヤク中。過去から逃れようと苦しみ、別々に生きていながらも互いを思いやるところは子供時代と変わっていないけれど、やっぱり底辺から這いあがれない彼らの人生が切ないです。
弟は妻に先立たれて息子と二人で暮らしているけれど、クスリの売人となって警察に捕まってしまいます。同じ頃、イヴァンを庇い誤認逮捕された兄と収監先で偶然短い会話を交わすのですが、そのあとで弟は自殺してしまうのです。
父親として息子を守りたいと思いながらもクスリと手を切ることができない弟の姿が哀れでした。息子を想う気持ちの強さが逆に彼を破滅に追い込んでいくようで・・・。映画の中でははっきり語られていませんが、おそらく亡くなった彼らの弟に電話帳からとってつけた名前がマーティンだったのだと思います。

遺されたマーティンは、ニックと暮らすことになるのかしら?どうぞ今度は失敗しないで、光のほうへ歩いて行ってと祈る気持ちになるラストでした。
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ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路

2012年05月06日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年4月9日公開 フランス 120分

18世紀半ば、ヨーロッパ中を演奏旅行で回るモーツァルト一家。11歳のヴォルフガング(ダヴィッド・モロー)は神童と称され、父レオポルド(マルク・バルヘ)に溺愛されていた。4歳年上の姉ナンネル(マリー・フェレ)も音楽の才能に恵まれていたが、バイオリンの演奏も作曲も女には無理だと決めつける父に禁じられ、弟の伴奏者に徹していた。それでも、仏国王の娘ルイーズ(リザ・フェレ)や、ヴェルサイユ宮殿での王太子(クロヴィス・フアン)との出会いが、ナンネルの作曲家への夢と情熱に火をつけるのだった。

女がプロとしての道を歩むことなど認められない封建社会に生まれ、天賦の音楽の才に恵まれた弟を持ったこと。この二つの要素がナンネルの持つ才能を歴史の裏に埋もれさせてしまったのでしょうか?この映画を観るまで彼女の存在すら知らなかった私です。

しかし、邦題にある「哀しみの旅路」は内容に少々相応しくないように思えます。何故なら、ナンネルの少女時代は決して哀しみだけではなかったと思うからです。物語は少女から大人の女性になっていくナンネルの一瞬の輝きを鮮やかに切り取って見せてくれます。

弟を音楽家として売り込むため、一家は各国の宮廷を巡り演奏旅行を続けます。何日も馬車に揺られる放浪の生活は体の負担も大きく辛い旅でもありました。
そのさなか、馬車の車軸の損傷で身を寄せた修道院で、枢機卿の策略によって幽閉されていたフランス王の娘たちと知り合います。中でも、一番末のルイーズとナンネルは特に親しくなり、身分を超えた友情を感じるのです。

ルイーズの頼みで、宮廷にいる彼女の想い人への手紙を託されたナンネルは、手引きしてくれたイザベル(サロメ・ステヴナン)の手配で男装して手紙を届け、その際、王太子と出会います。バイオリンの腕や歌を気に入られた彼女は、作曲の才能も王太子に見出され、自分が女性であると告白した後は更に気持ちを通わせていくのですが、放蕩の父王のようにはなるまいと決意していた王太子は、ナンネルと友情以上の感情を持つことを抑えてしまいます。

一方ナンネルの方は娘らしい思慕の情を王太子に持ち、彼のいるパリを去りがたく、家族と離れてまでパリに戻り、音楽教師をしながら王太子の依頼で再び作曲をします。自分の曲が宮廷楽団によって演奏されるシーンは、ナンネルにとって人生で一番幸せな時だったでしょう。

しかしやはり女性が音楽家として成功するのは難しく、また王太子が彼女を遠ざけたため、失意のままナンネルは家族の元に帰り、二度と作曲はせずその生涯を弟と家族に捧げたと綴られ物語は終わります。

まさに放蕩の限りを尽くした父王とは逆に、王太子もルイーズもかなり敬虔な信仰を持っていたようで、いや、あのような父だからこそ神に救いを求める他なかったというべきか・・。
でもナンネルに対するあの扱いは酷いなぁと
傷ついた彼女をいつも温かく迎え、優しく諭す母アンナ・マリア(デルフィーヌ・シュイヨー)の存在は地味ながらとても大きかったと思います。

監督はルネ・フェレ。実の娘マリーとリザがそれぞれナンネルとルイーズを演じています。
二人とも設定年齢に似合わぬ聡明で大人な印象を与えます。一方神童であるヴォルフガングはこの作品では単なる脇役に過ぎず、やんちゃな弟の域を出ません。もちろん彼については他に沢山の本や映画が描かれているし、今回は姉の物語だもんね

特にルイーズは、想い人が異母兄だったという事実も(表面上は)淡々と受け入れ、自身の品格を損なうことなく、ひたすら神を信じ修道女としての生き方を選ぶという善なる女性として描かれているのです。しかし、「もし私たちが男に生まれていたら、私は政治の世界で、あなた(ナンネル)は音楽の世界で名を成したでしょう」というルイーズの言葉にこそ、彼女の生来の強さと願いが垣間見えて、このシーンが実は一番心に残りました。

もちろん、重厚なヴェルサイユ宮殿を舞台に優雅なバロック音楽を楽しむという点でも美しい作品といえるでしょう。
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赤の銃士 狙われた王位とルイ14世の陰謀

2012年05月06日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年製作 スペイン 119分 日本未公開

スペインの人気TVシリーズの映画化。
17世紀を舞台に、スペイン王位の転覆を狙った陰謀を阻止するため、剣術に長けた覆面のヒーロー“赤の銃士”が立ち上がり、最強の暗殺者と戦いを繰り広げるアドベンチャーものです。

実は・・フランスの三銃士関係と間違えて借りちゃったんだよな〜〜。
冒頭、悪漢に囲まれ窮地に陥った金髪美女を助けるヒーローのいでたちが、黒ずくめの服装に顔を隠し、赤い房飾りのついた長剣を持ってるのを見て「忍者か?」と思ってしまったぞ。

主人公のゴンザロは教師だけれど、“赤の銃士”と呼ばれる白馬に乗った正義の騎士。正体を知っているのは彼の親族であり従者のような役割をしているサトゥールだけです。若く見えて美男だけど、どう見ても10代の息子・アロンソがいたり、歌の上手い美女マルゲリータ(どうやら妹らしい)が出てきたり、元のドラマを知らない身には話がよく見えないところもありました。ゴンザロの格好が忍者風なのは、彼が東洋で修業をしたという設定があるらしいのは後で検索して知りました。

スペインで行われることになった国際平和会議に乗じて、国王フェリペ4世を亡き者にしようという陰謀が企てられます。フランス、イングランドの国王にポルトガルの代表、ローマ法王まで加わる国際会議を好機と捉えたフランス国王ルイ14世とスペインの枢機卿の策略で、ルイの銃士隊長によって息子を誘拐されたルクレシア公爵夫人を利用して国王を暗殺しようとするのです。侯爵夫人はヘルナン警備隊長に助けを求め、二人は誘拐した国王と息子を交換するのでした。(侯爵夫人と国王とヘルナンの男女関係についてもイマイチわらかんなぁ

その謀略に巻き込まれ暗殺者に命を狙われたゴンザロを救ったのは何も知らないアロンソでしたが、火薬により失明してしまい、激しく後悔したゴンザロは「赤の銃士」を捨てることを決意し、愛刀を湖に沈めてしまいます。

その頃、誘拐された国王が連れて行かれた要塞には謎の金髪美女の父も囚われていました。彼は王の重臣であり、この陰謀を聞き知ったために捕えられていたのでした。
国の危機を説かれ、その気になったゴンザロは美女と共に要塞に向かい、彼女の父と王を救出します。

一方、町に残った男たち(兵士は騙されておびき出され皆殺しになっていました)はマルゲリータの恋人ホアンの指揮の下、力を合わせ敵兵士から町を守ろうと戦います。
もちろん素人が戦いのプロである各国の兵士に勝てるわけはなく、殺されたり捕まったりしてしまうのですが、そこに救出された王により知らせがもたらされ、失明した筈のアロンソの目も見えるようになり・・というハッピーエンドを迎えます。

本筋の他に、修道僧に間違われて振り回される道化役の存在があったり、美女の沐浴シーンや奴隷の装束、会話に下ネタがしばしば出てきたりと、くだけてコメディタッチなところもあり、正義一辺倒でないのも楽しめます。 また悪役俳優もけっこう美男が揃っているのも嬉しいな
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スマグラー

2012年05月01日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年10月22日公開 114分

砧涼介(妻夫木聡)は、役者志望の25歳フリーター。その夢に挫折し、パチスロ店でつまらない儲け話に乗って失敗し多額の借金を背負い、返済のために、裏社会の便利屋・山岡(松雪泰子)の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョー(永瀬正敏)とジジイ(我修院達也)と初仕事で、依頼された荷物は田沼組組長(島田洋八)の死体だった。危険な荷物の運搬と処理がスマグラーの仕事。高額報酬の理由はそこにあったのだ。一方、組長を失った田沼組の幹部、西尾(小日向文世)、河島(高嶋政宏)らが動き出す中、組長の若妻・田沼ちはる(満島ひかり)は、その様子を冷ややかに見つめていた。やがてチャイニーズマフィア最強にして伝説の殺し屋二人組、背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)の名前が挙がり、砧たちのもとに新たな依頼が舞い込む。失敗の許されない「荷物」だったが、砧の人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。絶体絶命の大ピンチの中、これまで真剣に生きることを放棄してきた彼が、初めて自分で決意し、一世一代の賭けに打って出る。果たしてその運命は……。


出演俳優はそれぞれ良い演技してると思うんですが・・・あらすじを確認せずに借りた自分が悪いのだけど、思っていたのとは全く違った内容でとにかく痛いぞ!!

そもそも、裏社会に縁がない身には、画面で起こっている事が現実世界でもあるのかどうか想像すらできません。というか、したくないと頭が拒否してる。特に拷問シーンはね。ブッキー渾身の演技なのに早送りで飛ばしてしまったよ。

つまらない日常から生と死が隣り合わせの異常な世界に放り込まれた砧が、そうなって初めて生きることへの執着に気付き変わる様子が、拷問を通して伝わってくる迫力ある映像・・なんだけど、こちらの方が向きあう強さを持ってないと辛いだけだぁ。拷問が砧の役者根性に火を点けたなんてイタ過ぎだもの。

それにしても高嶋兄弟、最近トリッキーな役ばかりって気がしますが彼ら自体がアブナイ奴に見えてしまうくらい演技力があるってことかしらん

暗殺者として大勢を死に葬ってきた「背骨」の内にある死への恐怖や、ぶっきらぼうなジョーが持っていた熱い信義の情なども丁寧に描かれているのは良いですね。

でも・・・二度観ることはないかな。
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戦火のナージャ

2012年04月30日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年4月16日公開 ロシア

1943年5月、モスクワのスターリン私邸に呼び出されたドミートリ・アーセンティエフ大佐(オレグ・メシーコフ)は、元陸軍大佐アレクセイ・セルゲーヴィチ・コトフ(ニキータ・ミハルコフ)について尋ねられる。革命の英雄として名高いコトフはスターリンに背いた罪で処刑されたことになっているが、彼がまだ生きていると睨んだスターリンは、ドミートリにコトフの捜索を厳命する。1936年夏、コトフをクレムリンに連行したのはドミートリだった。コトフの妻マルーシャはドミートリの元恋人で、コトフの巧妙な策略で彼女との仲を引き裂かれたと信じたドミートリが、大粛清に乗じて私怨を晴らしたのだ。マルーシャを取り戻したドミートリは、彼女とコトフの娘ナージャ(ナージャ・ミハルコフ)を匿った。ドミートリは複雑な思いを胸に、戦時中のコトフの消息を辿っていく。1941年、コトフは劣悪な強制収容所で他の政治犯たちと共に重労働を強いられていたが、6月22日にソ連への侵攻を開始したドイツ軍の爆撃を受ける。コトフは火の海となった収容所を脱するが、逃走中にドイツ軍から逃げ惑う農民のパニックを目撃する。その頃ナージャは、5年前に姿を消した父への思慕の念を今なお抱いていた。そのことをドミートリに諌められたナージャは、父が生きていることに気づく。8月、従軍看護師となったナージャは赤十字の船に乗り込み、ドイツ軍機の攻撃に遭う。辛くも生き延びたナージャは、父を捜すことが自分の使命であると心に誓う。10月、コトフは懲罰部隊に一兵卒として加わり、要塞の建造に従事していた。しかし、想定していたルートとは反対側からドイツの戦車軍団が攻めてくる。貧弱な装備のコトフの部隊はなす術もなく、生き残ったのはコトフを含む僅かな仲間だけだった。一方、父を捜しながら放浪していたナージャは、ドイツ軍の蛮行を目の当たりにする。 (goo映画より)

これは三部作の第二部にあたる作品なのですね。
初めは1994年の『太陽に灼かれて』であり、『THE CITADEL(要塞)』が予定されていて完結となるようです。どうりで、中途半端な違和感があったわけだ

あらすじにあるようなドミートリとコトフとその妻の関係は何となく想像はついたものの、その理由については触れられていなかったし、そもそも冒頭でコトフがスターリンの顔を巨大なケーキに埋めたシーンもどう関連しているのか不明で、最初の作品を観なければきっと謎のまま終わってしまうのだろうなぁ。

めまぐるしく過去(1941年)と現在(1943年)が交差する手法も熱心なファン向けには良いでしょうけれど、そうではない身にはきつかったです。今作では第二次世界大戦中に繰り広げられたソ連とドイツの全面戦争が背景となっていますが、凍てつく地での塹壕掘りや戦車に牽き殺されたり、面白半分に赤十字の船を演習に弄んだりという残虐行為も淡々と描かれていて、観ていて楽しいものではありません。

戦争と独裁者の持つ狂気にはいつもながら怖気を感じますが、ナージャに降りかかった暴力の危機の時、見て見ぬふりをした村人たちと彼女を助けた一人の女性の身に起きた過去の出来事、そして彼らの間を分かつ運命について考えさせられました。
共に虐げられる弱者でありながら、運命に甘んじるのか抵抗して生きようとするのか、どちらが正しいとかは軽々しく断じられないのが余計に重い澱となって胸に沈んでいます。

逆に、沈む船から機雷に摑まり逃れた時、足を負傷した神父がナージャに洗礼を与えて自らは海に没していくエピソードは心を温めてくれました。(その機雷がナージャを岸に運んだ後再び漂流して、彼女を救うことなく去った船に当たって爆発するシーンにちょっと溜飲が下がったなぁ。)塹壕にエリート将校予備軍の若い兵士を迎えた時のやりとりにはユーモアがあり、どんな場所でも失われない人の善の部分も教えられました。
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タキシード

2012年04月28日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2003年3月15日公開 アメリカ 99分

スピード狂のタクシードライバーから謎の大富豪デヴリン(ジェイソン・アイザックス)のお抱え運転手に転身したジミー(ジャッキー・チェン)には、絶対に守るべきルールがあった。それは、デヴリンのタキシードに決して触れないこと。だが事故でデヴリンが重傷を負った時、ジミーはタキシードに袖を通してしまう。その瞬間、彼はスゴ腕のスパイに変身! 実はデヴリンは秘密組織 CSA の伝説的エージェントで、そのタキシードはハイテクの粋を尽くした秘密兵器だったのだ!成り行きでデブリンになりすましてしまったジミーはCSAの新米エージェント・デル(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)と共に恐るべき陰謀を暴く危険な任務につくハメになり・・・。

画廊で働く憧れの女性に声もかけられないほど自分に自信が持てないジミーの唯一の特技は運転のスピード。ひょんなことから億万長者のプレイボーイのデブリンに仕えることになり、すっかり気に入られてしまう。だが、デブリンの正体は伝説の腕利きエージェントだったことから、デブリンが怪我で入院中の後を引きうけるはめに陥ってしまうの。

運転の巧さだけが取り柄の普通の男がいきなり凄腕エージェントになれるか?ところがなれちゃうんだな、これが。(^^; だってダンスから格闘まで何でもこなす「タキシード」が能力を引き出してくれるんだもんね。これならジャッキーじゃなくても良かったんじゃないかという疑問はとりあえず置いとこう。

脱水症状を引き起こす細菌を水源にばらまいて世界の飲料水需要の独占を図ろうとする悪人の陰謀を見事に阻止する彼らの活躍は、もちろんシリアス路線ではなく、得意のカンフーは封じても、アクションの冴えは相変わらずなジャッキーが、新米エージェントのデルと織りなすコミカルな掛け合いは楽しいです。

細菌の媒体となるのがアメンボってのも斬新?ところで彼らが蟻や蜂のように女王の下に集うというのは初耳というかかなり嘘くさいんですが・・

危機は回避され、ジミーの恋の成就のためにCSAがこぞって協力する様も笑えますが、当然のごとく木っ端みじんに砕け散る恋。そしてそのあとはもちろん苦楽を共にした新恋人の予感。定番だけど安心感のある筋書きですね。

ジャッキーの映画ではあるけれど、個人的にはジェイソン・アイザックが気障なプレイボーイ役を嬉々として演じてるのがツボでした
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カントリー・ストロング

2012年04月23日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年製作 アメリカ 112分 日本未公開

心身不安定からくる過度の飲酒が原因で施設に入っていた元カントリー音楽界のスター、ケリー(グウィネス・パルトロー)は、夫でマネージャーのジェームス(ティム・マッグロウ)、人気上昇中のカントリー歌手ボー(ギャレット・ヘドランド )、ミスコン出身の新人歌手チャイルズ(レイトン・ミースター)と共に再起をかけた復活ライブツアーに出る。順風満帆にみえたツアーだったが、ライブの裏では様々な人間関係がもつれ合い不協和音が生じてきて・・・。

カントリーミュージック自体は良く知らないけれど、一世を風靡したスターが再起をかけて挑むライブツアーというより、夫でありマネージャーのジェームスの「夢よもう一度」的野心が見え隠れするショービジネスの世界という感じがしました。

かつては愛し合って結ばれた夫婦でも時が経てば醒めていくように、特に夫の方が妻を配偶者としてより歌手(商品)として扱うようになっていったかに見えました。それはスターになるにつれて我儘になっていった妻にも当然責任があるけれど、彼女の方は夫への愛情を無くしたわけではなく、だからこそ三年前の事故で妊娠中の子を喪ったことで精神のバランスが崩れてしまったように思えました。それにおそらく、スター故の底知れぬ孤独は例え夫でも埋めようがなかったのでしょう。そしてそのことを夫の方もわかっていた・・何とも切ない夫婦関係です。

ボーとケリーの関係が夫より前に続いていたのか、夫から得られない愛情の隙間を埋めるための関係だったのかはわからないけれど、ボーはケリーを保護者的視点で観ているようにみえました。

妻の行動に疲れ、才能のある新人に惹かれるジェームスですが、男女間の愛情というよりマネージャーとしての嗅覚に思えます。一方ボーの方も初めは取るに足らない小娘扱いだったチャイルズの歌唱力やライターとしての才能を認め、二人は徐々に惹かれあっていきます。それを察知して荒れるケリー。4人の関係は徐々に縺れ始めます。

このまま泥沼かと思わせて、舞台は因縁のダラス公演(三年前の事故の会場)へ。ここで見せたケリーのカントリーの女王としての圧倒的な貫禄とオーラが素人目にも素晴らしい
舞台横で感動しているチャイルズへの「こうやるのよ」という一言がまた絶品彼女のスターとしての意地と矜持がはっきり伝わってきました。

しかし、この時すでにケリーの中ではある決意が固まっていて・・・
悲劇的な結末に、どうして?という疑問と、これが彼女なりのけじめであり覚悟なのだとの思いが交差しました。

物語と関係ないところで言えば、ボーの魅力的なこと
名声より自分の歌を楽しんで聴いてくれる客の前で好きに歌って生きたいという姿勢も、傷ついたスターへ向ける眼差しの温かさも。そして何よりイケメンなんだもん
ラストシーンも私的にはOKです
 
 
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ビッグママ・ハウス

2012年04月22日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2001年2月17日公開 アメリカ 99分

FBI捜査官のマルコム(マーティン・ローレンス)は変装の名人で、パートナーのジョン(ポール・ジャマッティ)と名コンビぶりを発揮し犯罪捜査に当たっていた。ある日、二人は、医師を殺害し脱獄した銀行強盗のレスター(テレンス・ハワード)を追い、彼の恋人シェリー(ニア・ロング)の73歳になる祖母ビッグ・ママ(エラ・ミッチェル)の家を張り込むことになる。ビッグ・ママの留守中にシェリーから電話があり、とっさに彼女の声色で対応したマルコムは、得意の変装で肥満体のビッグ・ママに化け、シェリーと対面する。レスターのことを探ろうとシェリーや彼女の息子のトレント(ジャーシャ・ワシントン)とも仲良くなっていくうち、シェリーに恋してしまったマルコムだが、トレントの玩具箱からレスターが捕まる前に隠していた盗んだ金が見つかったことから彼女に真実を問いただす。そんな時、本物のビッグ・ママ、そして金と株券を取り戻しにきたレスターがやってきて・・・。


原題がBig Momma's Houseのため、『ビッグ・ママス・ハウス』の表記のことも。

変装名人のFBI捜査官が巨体のビッグ・ママに化けて脱獄犯の恋人を見張るうち、彼女に恋してしまうドタバタコメディです。とにかくその見た目のインパクトで笑えるね。

トイレシーンやママに恋するじーさんの積極性はややお下品ですが、近所の人たちや相棒のジョンとの漫才のようなやりとりも可笑しくて、いかにもアメリカらしい大らかな笑いに溢れています。

犯人の恋人に恋するのは捜査官として許されるのかは置いといて、トレントとの交流はまるで父と子のような微笑ましさがありました。
また、教会でのシーンも説教臭さがないのでストレートに胸を打ちます。

素直に笑って楽しめるコメディでした。

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フラッシュバック(1990)

2012年04月16日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
アメリカ 108分 日本未公開

FBIの典型的エリート捜査官のジョン(キーファー・サザーランド)は、20年間地下に潜っていたヒッピーの教祖的存在ヒューイ(デニス・ホッパー)の護送を命じられる。霧のため飛行機が使えず、やむなく長距離列車で連行したジョンだが、食堂車でたくみにヒューイに酒を飲まされて気付けばヒューイと間違われて留置所に。何とか誤解を解き再びヒューイを捕まえたものの、不当な扱いをした保安官を糾弾して逆にお尋ね者にされた二人の珍道中が始まった・・・。

ヒューイは1960年代当時、ベトナム反戦運動や兵役拒否など急進的な活動でヒッピーたちの英雄でした。けれど時が経ち、彼の「業績」も忘れ去られようとしていました。そんな状況に焦りを感じた彼はわざと捕まって世間の脚光を再び取り戻そうとしたのです。ところが巧く逃げたつもりがお節介な「ファン」のせいで再び捕まって、おまけにくそ真面目なジョンの正義感が災いして共に消されそうになります。

そしてここからが面白いの。
お堅いエリート面のジョンにはヒッピーの親がいて、その暮らしが嫌で親元を離れ名前を変えて今の職に就いていたのです。二人が立候補予定の市長選挙への影響を恐れ、事件の揉み消しを図ろうと画策する悪徳保安官に追われて逃げ込んだのは昔暮らしていたヒッピー村。ブームが去り人も消えた中で昔馴染みの女性だけが一人暮らしていて、ジョンの幼い頃のビデオを見せてくれます。このシーンが何ともいえずノスタルジック。

一方英雄と称えられていたヒューイの方も、追われる元になった犯罪行為が実は別人のミスのせいだったということを隠して逃げ回っていました。次第にヒューイに感化され、職を捨て自由に生きることを選ぼうとしたジョンに「逃げ隠れした年月の苦しさはお前にはわからないだろう」と諌めるヒューイの言葉には重みがありました。

窮地に陥ったジョンを助け命を落とした筈のヒューイですが・・・というオチも何となく想像はついたけど、やっぱり嬉しくなる結末ですね。

20年以上前の作品で、ヒッピーに対する世間の見方とか、よく理解出来ない点もありますが、男同士の世代を超えた友情ロードムービーとして十分見ごたえのある物語でした。
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ソウル・キッチン

2012年04月15日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年1月22日公開 ドイツ・フランス・イタリア 99分

ハンブルグで大衆食堂を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)は、恋人ナディーン(フェリーネ・ロッガン)が仕事で上海に行き、離れ離れになる事に耐えられない。そこで、高級料理店をクビになった頑固な天才シェフ・シェイン(ビロル・ユーネル)を雇い、上海に行こうとする。ところが、仮出所した兄イリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)を雇うハメになり、税務署から支払い命令がきたり、自分が腰を痛めて動けなくなりと、うまくいかない。やがてイリアスがウェイトレスのルチア(アンナ・ベデルケ)に恋をして仕事に精を出し始め、料理も評判を呼び、店はウソのように繁盛し…。

「ホーム」がテーマの作品です。
自分のホームとは何かを問いかけているのです。
主人公のジノスは自分の夢を追いかけた恋人と遠距離恋愛となり、食洗機を動かそうとして椎間板ヘルニアを発症し、税務署から督促を受け、おまけにギャンブル好きの仮釈放中の兄の面倒も見なければならなくなりました。偶然会った高校の同級生ノイマン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)は実は地上げ屋のワル。親切そうな顔をしながら、彼の店(土地)を乗っ取ろうと衛生局にちくって営業妨害をします。

そんなこととは知らないジノスは、頑固者の天才シェフを雇います。その料理の美味しさと、ルチアに惚れて彼女の気を引くため盗んできたDJセットで流す音楽が当たって店は繁盛します。兄に店を譲り恋人の元へ行こうとしたジノスですが、ナディーンは彼らの交際に反対していた祖母(モニカ・ブライプトロイ:イリアス役モーリッツの実の母)の死で一時帰国。その葬式では新しい恋人の姿が・・。追い討ちをかけるように、ポーカーゲームで兄が店を取られてしまうという最悪の事態に。

でも、ジノス負けない!!兄や友人と事務所に契約書を盗みに入っちゃうの。腰痛悪化であっさり捕まってしまったジノスを助けようと兄も自主という麗しい兄弟愛が。しかし何故かジノスは釈放され兄は再び収監。けれど、同級生の方も悪事がばれて兄と同じ監獄行きというオチが待っていました。

悪化の一途をたどる状況の中で、ジノスは決して諦めません。そのタフさが時に可笑しく時に切なく、でも何だか人生なるようになるさという独特の明るさも醸し出していて不思議な温かさの残る作品でした。

ナディーンとは破局を迎えましたが、腰の治療で知り合ったアンナ(ドルカ・グリルシュ)と何だか良い雰囲気で、恋模様も結局はハッピーな風向きです。

映画の中に出てくる様々なジャンルの音楽やギリシャをはじめとするアジア、フレンチなどの美味しそうな料理なども目と耳を楽しませてくれます。
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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

2012年04月09日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年10月14日公開 アメリカ  124分

第2次世界大戦中の1942年、病弱なため兵役検査をパス出来ないが諦めず何度も挑戦するスティーブ(クリス・エヴァンズ)は、その熱意を認めたSSRのエイブラハム・アースキン博士(スタンリー・トゥッチ)により、軍の極秘計画“スーパーソルジャー”に推挙される。実験により、スティーブはパワー、スピード、身長等あらゆる身体能力だけでなく、正義感溢れる魂も極限まで高められ、別人のような姿に生まれ変わるが、博士の死により軍隊として量産化が出来なくなり、政府は彼を兵士として認めず、星条旗デザインのコスチュームを着た“キャプテン・アメリカ”という軍のマスコットに仕立てられてしまう。人気を集めるが、仲間である兵士たちからは相手にもされない中、親友の部隊が窮地に陥っていることを知った彼は、無断で仲間の救出に向かう。オカルトと科学を融合させ、世界征服を目指すナチスのヒドラ党の支配者レッド・スカル(ヒューゴ・ウィーヴィング)が率いる大軍に一人立ち向かった彼は・・・。

マーベルコミックの原点ともいえる伝説のヒーロー、らしいです
非力だが人一倍強い愛国心を持つスティーブが体力と正義感を増幅させたスーパーヒーローに生まれ変わって国と仲間のために闘ういかにもアメリカ的ヒーロー物語です。
彼の敵となるレッド・スカルもまたスーパーソルジャーですが、彼の場合は本来の野心と邪悪さが極限まで高められています。
最初は一人で乗りこんで闘いますが、仲間を助けたことで信頼を勝ち取り真の英雄として認められていく姿が清々しく描かれています。

アメリカを象徴するコスチュームに、シールド(盾)が主な武器というのが特徴ですが、ちょっと古い設定を現代風にアレンジした工夫が見られます。

上官であるチェスター・フィリップス大佐(トミー・リー・ジョーンズ)がスティーブの勇気を知り彼を認めるエピソードや、イギリスのエージェントのペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)との間の淡い恋も良かったです。

レッド・スカルを倒すため北極に沈んだ彼は、70年後の現代に発見され蘇ります。そして次回作『アベンジャーズ』へ続くのでした。なんだ〜前振り作品か

何気に「アイアンマン」のトニー・スタークの父であるハワード・スターク(ドミニク・クーパー)がたくさん登場するのが個人的なツボでした
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スーパー!

2012年04月08日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年製作 アメリカ 96分

冴えない男フランク(レイン・ウィルソン)は、セクシーでいかれたドラッグディーラー、ジョック(ケヴィン・ベーコン)を追って彼のもとを去った妻サラ(リヴ・タイラー)を取り戻すために、クリムゾンボルトに変身する。お手製のコスチュームを身に纏い、手にする武器はレンチ。エッチでクレイジーな相棒ボルティー(エレン・ペイジ)とともに危険地帯の犯罪に立ち向かう。すべては愛する妻を取り戻すため。しかし世の中、思い通りに行かないもの。そして、遠い昔に定められた不変の掟。子供に猥褻な行為はしないこと。列に割り込んだり、車を傷つけたりしないこと。もし掟を破れば、クリムゾンボルトが許さない!

ただのずっこけヒーローのコメディだと思ってレンタルしたんですが・・・これ笑えない。この手の作品は好みの範疇外でした

主人公は、正義感だけは強い小太りの冴えない中年男という設定ですが、その正義が問題です。妻を寝取られたその理由を自分に問いかけもせず、全て寝取った相手が悪いと決めつけ、勝手に妻を救いだすヒーローという自分に酔いしれているだけです。それも神の啓示を受けたと思い込むんだから性質が悪いったら・・。

確かに児童への猥褻行為は許せない犯罪だけれど、割り込みに対してレンチで殴るって過剰攻撃でしょ自分の正義に酔いしれて全てを正当化する主人公が気味悪かったです。押しかけ相棒になるボルティーもコスプレ好きのフラストレーション女にしか見えず、これを笑って楽しめという製作側の意図が理解できませんでした。

それとも、こういう人間が増えていることへの一種の警告作品と受け止めたらいいのかしら?
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