杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ラストレター

2014年09月30日 | 
さだまさし(著) 朝日新聞(出版)

ラジオ局に入社して4年目の新米アナウンサーの寺島尚人は、ある日、聴取率0%台、誰も聴いていない深夜放送の≪大改革≫に名乗りをあげてしまう。「みんな小さな人生を生きている。それを伝えたいと誰もが思っている筈です。そんな葉書を……小声で、ただひたすら愚直に読んであげるのはどうでしょうか」と。
大抜擢で番組を任されることになる。しかし自分でスポンサーも探せと命令されたり、
ライバル局に邪魔をされたりとトラブル続出。だが新米アナウンサーの青臭い情熱が、それまで傍観するだけだったラジオ局の人々を動かし、団結させていく。そして、Twitterでもなく、メールでもなく、ファクスでもなく、ラインでもなく、リスナーから届く≪葉書≫で番組を構成していくというやり方が支持を得る。特に、一緒に泣いたり本気で怒りながら読み上げる「ラストレター」という企画が目玉コーナーとなり、人気番組となるのだが……。
ラジオ局で働く仲間たちをめぐる、愉快で心温まる物語。(アマゾン内容紹介より)


さださんの新刊は、1981(昭和56)年から12年半続いた文化放送「さだまさしのセイ!ヤング」の経験をたっぷり織り込んだ深夜ラジオ小説です
当時の放送を聴いていた人にも、知らない人にも「昭和の香り」と現代にも通じる人と人との温かい繋がりを感じさせる内容になっています。

さだファンである私は、当時必死になってチューニングしながら聴いた記憶がありますが、電波状況がすこぶる悪く、韓国放送に負けてしまい、なかなかクリアに聴けなかったことから、いつしかラジオから遠ざかってしまっていたのですが、本に出てくる「ゆく週くる週」「深夜の句会」「三秒笑劇場」などなど断片的な記憶が蘇ってきました。

確かにネット全盛の現代ではハガキを書くことすら稀になり、なんでもメールやつぶやきで済ませてしまうようになりましたが、これではその瞬間の感情だけが一人歩きしてしまいます。
時間を置いて反芻したり推敲したりすることで、一時の感情ではない本当の想いを伝えることができるハガキに対する筆者の愛着は十分理解できるところです。

小説は、新米アナウンサーの寺島を主人公に据えて、ラジオ局に勤める仲間たちとのやりとりや彼の淡い恋のエピソードを織り交ぜながら進みます。一つの番組ができるまでの過程も書かれているので、門外漢には興味深いものがありました。実際に経験したからこそ書ける強みですね。寺島の番組として書かれるネタは「さだまさしのセイ!ヤング(赤本・青本)」(音楽之友社)とかぶりまくり(セイ!ヤングで放送されたハガキネタですから当然ですけど)堂垣内夫妻の句とかほんと懐かしい

寺島君と禁止用語の鬼・大越さんとの師弟愛?を筆頭に、誰からも好かれる寺島君の人柄ゆえに成り立つ物語なんだよな~と思いました。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舞妓はレディ

2014年09月29日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2014年9月13日公開 135分

京都にある「下八軒」は、小さいけれども歴史がある花街(かがい)。だが、舞妓が百春(田畑智子)ひとりしかいないのが悩みのタネ。しかもその百春も、舞妓になってもう10年が経とうとしていた。そんなある日、下八軒に「舞妓になりたい」という少女・春子(上白石萌音)がやってきた。彼女が扉をたたいたのは、八軒小路の老舗のお茶屋・万寿楽(ばんすらく)。唯一の舞妓の百春と、芸妓の豆春(渡辺えり)、里春(草刈民代)を抱えるこのお茶屋に春子がやってきたのは、百春のブログを見たからだった。
新しい舞妓が欲しいとはいえ、コテコテの鹿児島弁と津軽弁を話す、どこの馬の骨ともわからない春子を引き取るわけにはいかず、万寿楽の女将・千春(富司純子)は彼女を追い返そうとする。だが、たまたまその場に居合わせた、言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が春子に興味を抱いたことから、彼女の運命は一転する。「春子の訛りでは舞妓は無理だ」と言う、万寿楽の客で老舗呉服屋の社長・北野(岸部一徳)に対し、京野は「絶対に春子の訛りを直してみせる」と宣言。「春子を一人前の舞妓にしたら、京野のお茶屋遊びの面倒をすべて北野がみる」という約束を取り付けてしまう。かくして、その賭けのおかげで、春子は晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になることに。しかし、仕込みになったからといって、すぐにお座敷にあがれるわけではない。春子を待ち受けていたのは、厳しい花街のしきたりと、唄や舞踊の稽古の日々。そして何より春子が苦戦したのは、訛りの矯正だった。舞妓になりたい一心で、懸命に稽古や言葉の矯正に励むが、師匠からは「違う違う」と叱られ、先輩芸妓からは「いつになったら、ちゃんとできるの?」と責められる。ついには、京野の弟子・秋平(濱田岳)から「君には舞妓は似合わない」と、とどめを刺され、ショックを受けた春子は声が出なくなってしまい・・・。(HPより)

 
周防正行監督が今回手がけたのは、ミュージカル仕立てのお茶屋ファンタジー・・・らしい
とはいえ本格的に歌を聴かせるわけではなく、「Shall we ダンス?」の面々を配役して、ラストでは竹中&渡辺えりに「あの」衣装とズラを着けさせての全員ダンスはまるでインド映画のノリで、ちょっと遊び過ぎではあるけれど、観終わってついテーマソングを口ずさんでしまうあたり、けっこうはまって観ていたかも

オーディションで選ばれたという萌音ちゃんの素朴さが可愛いです
鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルなへんてこ訛りを話す少女が、ラストでははんなりした京ことばを操っているあたりは、本家の「マイ・フェア・レディ」を彷彿とさせます。言語学者と恋に落ちるには少々年齢設定若過ぎなので、今回は恋愛要素は草刈さんと小日向さん演じる芸奴と客の道ならぬ恋を連想させるシーンで我慢してください

鹿児島弁はともかく、春子の祖父母が話す津軽弁は通訳なしでまるっと理解できる私ですが、東京以南の人からすればこれも異国語のように聞こえるんだろうなと思うとちょっと可笑しくなりました。もちろん地元の人が聞いたら「ちょっと違うよ~イントネーション」と思う箇所もあるかもですが、その辺は両方の訛りが混じった設定でうまく切り抜けているんじゃないかしら?逆にセンセの鹿児島弁や京ことばは正しいのか気になるところです

実は春子の母が元万寿楽の舞妓だったのですが(旦那をとる前に板前と駆け落ちして春子が生まれた)、センセの助言を受け入れて母親のことは黙っています。しかし、万寿楽の女将も里春もそのことはとっくに気付いていたの。そりゃ~立ち居振る舞い見てたら気付いて当たり前な気もしますがこの事実が明かされてひと波乱ありのかと想像してたら肩透かしでしたが、その分後味も良く、悪い人が一人も出てこないこともあって楽しく劇場を後にできました。
長谷川さんの上手いのか下手なのかよくわからない歌唱は、ついついエネファームのCMを思い出してしまってでしたが、舞妓姿の萌音ちゃんの可憐な美しさやのびやかな歌声はでした。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リディック ギャラクシー・バトル

2014年09月28日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2014年3月8日公開 アメリカ 119分

全宇宙の支配を目論むネクロモンガーの王となったリディック(ヴィン・ディーゼル)だが、部下のヴァーコ司令官(カール・アーバン)に裏切られ、銀河の彼方の惑星に置き去りにされてしまう。無人のシェルターを発見した彼は、灼熱の大地と凶暴な水棲生物が牙をむくこの星から脱出するため、ビーコン(非常用無線)を発信し、懸賞金稼ぎを呼び寄せ、彼らの乗ってきた宇宙船を奪おうとするが・・・。


「ピッチブラック」(00)、「リディック」(04)に続く第3作です。

王としての生活にも飽きたリディックが故郷に帰ることを決めたのはいいけれど、連れて行かれたのは見知らぬ星で、ヴァーコの裏切りに遭い置き去りにされてしまいます。(というか、殺されかけて九死に一生を得た感じですね)
瀕死の重傷を負いながら凶暴な生物と死闘を繰り広げ、その高い適応能力を駆使して何とか生き抜くのですが、このままでは埒があかないということで、自分自身を餌に懸賞金稼ぎを呼び寄せて彼らの宇宙船を奪う計画を立てるの。

のこのこやってきたのは、サンタナ(ジョルディ・モリャ)率いる一味とジョンズ(マット・ネイブル)率いる一味です。サンタナたちは傭兵の寄せ集めですが、ジョンズの方は統率のとれたプロ集団で、ジョンズは何やらリディックに問い質したいことがある様子。

リディックは闇に乗じて彼らの仲間3人を一気に屠ります。彼らが動力源の一部をシェルターに保管していることを知ると、それを奪い隠しておいて姿を現し、交換条件を持ち出すのダール(ケイティー・サッコフ)の麻酔銃の前に一度は囚われの身となりますが、そこへ巨大な嵐によって地中から姿を現した水棲生物の群れが襲い掛かると形勢逆転し、ジョンズはリディックの交換条件を呑み、動力源の隠し場所へ一緒に向かいます。

サンタナは下劣な悪人キャラですが、ジョンズは前作の登場人物の父親で、息子がどうして亡くなったのかを知りたいがためにリディックを追っていたのでした。
サンタナの仲間はやたらゲン担ぎをするのや、粗暴なのに混じって、どうして仲間に加わったのか?な信心深いルナ(ノーラン・ジェラード・ファンク)もいますが、生き残ったのはルナだけ。ジョンズの方は唯一の女性のダールと彼だけ

リディックは凶悪犯なのですが、自分を襲った(犬に似た)生物のこどもを育てて相棒にしたり、自分の命を狙う相手には容赦ないけれど、そうでない者を無暗に殺したりはしないといった善の面も持っています。水棲生物に重傷を負わされたリディックをジョンズが助けたのも、
彼が息子を殺したのではないことを信じられたからなのでしょう

今回は気色悪いエイリアン(生物)との闘いがメインなので、ストーリー展開という面では冗長な印象を受けました。ダールのことを気に入った理由もいまいちわからんぞ

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿の惑星:新世紀(ライジング)

2014年09月26日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2014年9月19日公開 アメリカ 131分

猿のシーザー(アンディ・サーキス)が天性のリーダーシップで仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年が経過した。その間に自らが生み出したウイルス(猿インフルエンザ)により人類の90%が死滅し、わずかに残った生存者たちは荒廃した都市の一角で身を潜めて暮らしていた。一方、手話や言語を獲得した猿たちは、森の奥で文明的なコロニーを築いていた。ある日、電力資源を求めてダムを訪れた人間たちが猿と遭遇し、銃で撃ったことから一触即発の事態が発生する。シーザーと、人間たちの中でも穏健派のグループを率いるマルコム(ジェイソン・クラーク)は、和解の道を模索するが、彼らの思惑をよそに、猿たちと人間たちとの対立と憎悪は日に日に増大していき・・・。


「猿の惑星」の前日譚「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の続編です。
今作では、知性を獲得した猿たちが地球の新たな支配者として台頭するまでを描いています。

集団ができれば対立が生まれるのは、猿であろうと人であろうと同じなんだねぇというのが見終わった感想です

シーザーが助けたコバ(トビー・ケベル)は人間から受けた酷い虐待の記憶が忘れられず、人間全体を憎悪しています。幼少期を温かい愛情に包まれて育ったシーザーは人との共存を望みますが、人を信用できないコバはシーザーの考えを受け入れることができません。それでも命を救ってくれたシーザーへ一応の敬意と恭順を示してはいましたが、徐々にシーザーそのものを葬り自らがリーダーになることを企むようになるの。

今作では猿と人間双方の親子関係も描かれています。
シーザーは妻のコーネリア(ジュディ・グリア)と長男ブルーアイズ(ニック・サーストン)、生まれたばかりの次男を愛す良き夫であり父親になっています。息子を導くべく狩りでは長男の不注意を諌めますが、思春期の長男は父の言葉に反発を感じ、勇気を褒めてくれたコバのことを信頼するようになります。リーダーである父が人間に親近感を持っていることも不満で、その気持ちをコバに利用されてしまうのですが、親友のアッシュをコバに殺されて目が醒めますもしまた続編が作られるようなら今度はブルーアイズがリーダーとして登場しそうね

一方マルコムの息子アレキサンダー(コディ・スミット=マクフィー)も継母のエリー(ケリー・ラッセル)とぎこちない関係でしたが、ダムを動かすためにマルコムたちと一緒に行動する中で、エリーが娘を亡くしていることを知り、愛する者を失った者同士として心を開くようになるのでしたマルコムがシーザーと親交を深めたように、彼の息子はオランウータンのモーリスを親しくなっていきます。二人で仲良く漫画を読むシーンが微笑ましかったな

マルコムはシーザーにダムを動かすために森に立ち入ることを頼むのですが、コバはダムが動いて人間社会に文明が戻れば自分たちが窮地に陥ることを懸念して反対します。銃で武装しようとしている人間グループを発見したコバはもうシーザーに任せておけないとばかりに、彼を暗殺しようとするのです。コバの計略は成功し、猿たちは人間のコロニーを襲います。

重症を負ったシーザーを助けたのはマルコムたち。(シーザーが育ったウィルの家に身を潜めるシーンでは、あの懐かしい屋根裏の丸窓が登場します。そういえば、森のシーザーの家にもあのマークが描かれてたっけ。シーザーにとってあの丸窓こそが「ホーム」の象徴なのですね)。真実を知ったブルーアイズやコバの行動に従わなかったモーリスやロケットたちと共に何とかコバを止めようとします。しかし人間の過激派であるドレイファス(ゲーリー・オールドマン)が猿たちが占拠しているタワーを爆破して・・あぁもう、ここまできたら和解も共存もあったもんじゃないわよねぇ

シーザーは仲間を殺さないという信条を持っていて、コバの行為を再三許してきましたが、最後には「お前は仲間じゃない」と切り捨てます。そりゃ、卑怯な手段で命を狙われて、仲間を危機に陥れるような奴は確かに仲間と言えないよねそれでもコバをあのような憎悪の塊にしたのは実験という名目で彼を虐待した人間だと思うとなんか切なくなります。

マルコムに逃げろと告げるシーザーは、このとき人類との共存を諦め、猿のリーダーとして自分が果たすべき役割を全うしようと決意していたのでしょうね。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

2014年09月19日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2014年9月13日公開 アメリカ 122分

自らスター・ロードと名乗るトレジャーハンターのピーター・クイル(クリス・プラット)。
ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体「オーブ」を見つけて盗み出すが、それは銀河を滅亡させるほどの力を宿したパワーストーンだった。オーブを狙う者たちに追われた挙句逮捕されて、凶悪犯だけが収容されるという銀河一危険な収容所にぶち込まれたピーターは、そこで一緒になったロケット(ブラッドリー・クーパー)、グルート(ヴィン・ディーゼル)、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ドラックス(デビッド・バウティスタ)と協力して脱獄。たまたま利害関係が一致しただけで信頼関係もない5人は、内輪もめを繰り返しながら逃亡を続けるが、そんな彼らにオーブの力で宇宙を滅亡させようとするサノスやロナン(リー・ペイス)といった強大な敵が迫り・・・。


マーベルコミックの映画化ですが、銀河滅亡の危機を阻止するために立ち上がったヒーロー・・ではなく、個性的な犯罪者=お尋ね者たちが行きがかり上巻き込まれて仕方なくチームを組んで戦うといった図式です悲壮感はなくてユーモアたっぷりの娯楽作です。

リーダーのピーターは地球人ですが、少年時代にラヴァンジャーズ(窃盗。密輸団)に誘拐された過去があり、実は人間と古代エイリアンのハーフだったということが後でわかります。
いい加減で享楽的な性格は、おそらく誘拐後に培われたものでしょう

ガモーラはサノスにより暗殺者として育てられましたが、宇宙滅亡という彼の目的を阻止するため彼に背きます。オーブを奪おうとピーターを襲いますが、捕らわれた後で彼に窮地を救われ一味に加わるの。アライグマの姿をしたロケットは武器に精通した賞金稼ぎで、相棒のグルートは木のヒューマノイドです。ロケットは遺伝子改造されてこの姿にされたことを本当は悲しく思っているようですグルートのセリフは「アイ・アム・グルート」だけなのですが、状況に応じて話すその一文で彼の感情を的確に表すあたり、さすがヴィンちゃんです

ドラックスは家族をロナンに殺された復讐のため彼を追ってピーターたちの仲間になったのですが、目的のためにチームを窮地に陥れてしまいます。
ネビュラ(カレン・ギラン)はガモーラ同様サノスに養女として育てられロナンの忠実な部下としてチームを苦しめます。
なんだかんだで結局はオーブの力でロナンを倒して勝利するのですが、この時、チーム一丸となる図がベタだけどなんかいいの 普通の人ならオーブの力の前に塵と砕けるのにピーターが耐えられたのは彼の血筋のせいというわけです

脇役もなかなか個性的。ピーターの面倒を見てきたヨンドゥ(マイケル・ルーカー)は豪快キャラ。コレクターのティバン(ベニチオ・デル・トロ)はよくわからんキャラコミックでは有名キャラなのかな?
それにしてもなかなか豪華な俳優陣だこと

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メイジーの瞳

2014年09月14日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2014年1月31日公開 アメリカ 99分

6歳のメイジーの瞳に映る、身勝手な大人の世界。
自分の居場所を求めて歩き続けたメイジーが最後に選んだ答えとはー?(HPより)

ロック歌手の母スザンナ(ジュリアン・ムーア)と美術商の父ビール(スティーヴ・クーガン)の6歳になる娘メイジー(オナタ・アプリール)。日頃から喧嘩してばかりの両親はついに離婚を決め、メイジーは共同親権を持つ両親の家を行ったり来たりすることになる。ところが、父はベビーシッターのマーゴ(ジョアンナ・バンダーハム)と、母もリンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)と再婚して、自分の仕事に忙しい二人は、互いのパートナーにメイジーの世話を押し付けるようになる。
メイジーは環境の変化に戸惑いながらも、マーゴやリンカーンと心を通わせ始めるが、やがてスザンナやビールの気まぐれに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンが家を出て行ってしまう。
ツアーに向かう母に独り夜の街に置き去りにされてしまったメイジーは・・・。


原作はヘンリー・ジェームズの小説。

この両親、子供のことを愛する気持ちに嘘はないのだけれど、子育てにはとことん不向きな人たち悪人ではないけれど、二人とも自分のしたいことが一番大切なことであって、娘が一番じゃないんだもの

メイジーはパパもママも大好き。そんな二人が毎日喧嘩をしてるのを見ないフリしてやり過ごす日常って見ていて切ないそして突然別れがやってきます。スザンナとビールは裁判で親権を争い、メイジーは両親の家を10日ずつ交代で行き来する生活が始まるの。居場所の落ち着かない不安定で宙ぶらりんな環境が子供に良い筈がないでしょ

親権獲得に有利だからと、互いに再婚した相手は、メイジーの面倒をみてくれそうなベビーシッターだったマーゴと心優しいリンカーン。彼らの思いはともかく、スザンナとビールがそれぞれ純粋に相手を想って結ばれたとは言い難い関係です。
ツアーだ出張だと、メイジーのことは彼らに任せきりで、たまに顔を合わせた時は娘を溺愛状態なのですが、そんな親でも子供にとっては大好きなパパとママなのが切ないねぇ

だけど、徐々にメイジーは悟っていくの。本当に自分のことを気にかけ面倒をみてくれる人は誰かということを。子供だから何もわからない、感じないと思うのはおとなの勝手な思い込みで、本当は無垢な分だけ子供の方が鋭い感受性を持つのだということを、メイジーの瞳が雄弁に語っていました

マーゴとリンカーンが互いに惹かれるようになったのも、同病相憐れむというわけではないでしょうが、互いの置かれた状況が似ていたことも大いに関係あったのでしょうね。血の繋がりのない彼らが、独りぼっちのメイジーを見るに見かねて手を差し伸べたのは、彼らの人間性というか優しさゆえ。ちなみにリンカーン役のアレクサンダーは名優ステファン・スカルスガルドの息子なんですって主な出演俳優の役上の出身国と実際のそれが同じなので、セリフも違和感なかったりします。それにしてもジュリアン・ムーアがロック歌手役ってメイジーの母役には少し年齢が行き過ぎてるような・・・

スザンナが迎えに来た時、やんわりと、でもきっぱりと拒絶したメイジーの選択は、自分を本当に愛し心配し面倒をみてくれる人が誰かということを本能的に悟っていたからでしょう。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さだまさしコンサートツアー2014 第二楽章 初日

2014年09月13日 | ライブ・コンサート他
サンシティ越谷市民ホール
開演17:00 
ソロコンサートとして通算4061回目

・遠い夏(シネマバージョン)
・残春
・さくらほろほろ
・十三夜
・茨の木
・家路
・精霊流し
・案山子
・豆腐が街にやって来る
・長崎小夜曲
・広島の空
・たいせつなひと
・黄昏迄
・君は歌うことが出来る

(アンコール)死んだらあかん
(Wアンコール)防人の詩


今回のツアーは今までのコンサートと違った形にしたかったとかで、構成が一新されていますが・・
なにが驚いたって、ジャンクション形式になってる~~
つい先日のSMAPライブのように(もちろん内容は全く違います)、スクリーンに映像を映して本人のナレーションが入るというもの。映画感覚にしてみたかったんだとか
たしかに新企画ではあるけれど、私はいつものスタイル(喋り倒して歌よりトークが長い)の方が好きです

ツアータイトルは、初期化し原点に帰り次の新たな一歩を踏み出すという意味が込められているそう。
ちなみに同名の新アルバムのジャケットですが、さださんの若い頃と惑わせる趣向だそうなチラ見では確かに若い頃のさださんを思わせる雰囲気ですが、よく見るとビジュアルは遥かに美形写っているのは高杉真宙という若手俳優さんです。(仮面ライダー鎧武やファブリーズのCMに出てます。)100枚に一枚はさださんご本人のジャケットがあるそうですが、それってアタリかハズレか判断微妙~~

映画「長江」の映像や家族の写真、映画や歌の舞台になった場所や震災や土砂災害関係まで、映像で繋ぎながら本人の想いを綴るナレーションが数曲ごとに挿入されていきました。関連していつもよりは遥かに短いけれど、メッセージ性の強いトークがありました。

重くなりがちな選曲ですが、「豆腐が街に~」ではキムチ氏が豆腐売りのオッサンになりきってラッパ(\23000もするそうです)を吹いたり、夏フェス(「Freedom aozora 2014」)で若い世代の歓声を浴びた話などで笑いをとるなど相変わらず緩急コントロールもお見事
(夏フェスで10代、20代の観客に刺激されたのか、単純に若い子の歓声が嬉しかったのか、今度は若い世代限定ライブをやるぞ!発言も。自分の観客が5,60代中心と嘆くのは観客弄りとわかっちゃいるが、昔大人のコンサート(35歳以上だったかな?)に漏れ、今また年齢制限で漏れるのはちと悲しいぞ

今回驚いたことがもう一つあります。
それはメンバー紹介まで映像の中に収められ、ご本人の生の声でなされなかったことと、スタッフへの拍手をという挨拶もなかったこと。それってなんか寂しいよ

初日からWアンコールは嬉しいサプライズでしたが「防人の詩」で終わるのも・・・重いぞいつも以上にメッセージ性を強く感じたコンサートでした。

えっと・・・たまにはお祭り騒ぎの楽しさ満開の選曲でのコンサートもして欲しいなぁ

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダラス・バイヤーズクラブ

2014年09月12日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2014年2月22日公開 アメリカ 117分

1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)はロデオと酒と女の気儘な日々を送っていたが突如倒れる。病院のベッドで目覚めた彼に、医師はHIV陽性反応が出たことを告げ、余命30日と宣告する。俳優ロック・ハドソンが実はゲイでありエイズに冒されたと公表され、ゲイ=エイズという盲目的な偏見が蔓延していた時代で、同性愛者でもないのになぜ自分が!?と納得できないロンは、図書館で情報を漁り、異性との性交渉でも感染することを知る。また当時臨床試験が開始されたばかりのAZTの処方を担当医のイブ(ジェニファー・ガーナー)に頼むが断られてしまう。生きる欲求に駆り立てられて、ロンは代替薬を求めてメキシコへ渡り、毒性の強いAZTではなくアメリカでは未承認だが効果が見込める薬を国内で売りさばくことを思いつく。販売ルートを広げるため入院仲間だったトランスジェンダーのレイヨン(ジャレッド・レト)を仲間に引き入れ設立した「ダラス・バイヤーズクラブ」は、会費を払った会員に必要な薬を無料で配るシステムで、名目上薬の売買はないため法の網をすり抜けることができた。しかし、AZTの製薬会社や医師たちが自分たちの利益を守ろうと彼らの前に立ちはだかる。ロンは弁護士を雇い、生きるために国と徹底抗戦の構えをとるが・・。


実話に基づいた映画だそうです。主演のマシュー・マコノヒーは役作りのために21kgの減量をし、第86回アカデミー賞主演男優賞を受賞しています。

ロンの発症前の生き方は決して褒められたものでも共感できるものでもありません。まさにテキサスの田舎者丸出しで、ゲイに対しての偏見も当然のように持っていました。それなのにゲイがなる、ゲイしかならない筈のエイズを自分が患っていると聞かされて、初めは信じようとしません。けれど調べるほどに自分の症状が当てはまることに気付き愕然とします。仲間も友人も離れていく中で、やっと見つけた未承認薬の治験も拒絶され、藁にも縋る気持ちでメキシコに渡った彼は、そこでアメリカでは未承認だけれど効果の見込める代替薬に出会います。生きるために必死に学ぶ彼は、そこらのぼんくら医者より遥かに治療薬の専門家然としてきます。AZTの毒性に気付きながらも製薬会社の手先に成り下がった医者とは大違い

それでも彼一人では人望もなく販売ルートを広げることができません。友人たちはエイズになったロンをゲイと疑い距離を置いています。それならと状況を逆手にとり、ゲイのレイヨンを仲間に引き込んで彼の持つネットワークで同病の患者を募ることを思いついたロン初めはゲイを軽蔑していた彼の偏見も次第に解けていきます。確かに性癖は異なるけれど、それ以外何も自分たちと変わらないことに気付くのです。

レイヨンはイブの友人でもあります。治験対象者ですが、自分の友人に薬を分けていて、ロンが自分にもと頼んだ時に「三等分にはできない」と断ります。ロンの偏見に傷つき憤慨していたレイヨンですが、一緒にクラブに携わるようになるにつれ二人の間には友情が生まれていったようでした。ジャンキーなレイヨンをロンは最後まで心配していました。イブは医者として病院(上司)の方針に従わざるを得ませんが、個人的には毒性を知りつつ投与することが倫理的に正しいのか苦悩しています。彼女はロンたち患者の背負った苦しみに共感しますが、そのために病院を追われることになります。彼女を突き動かしたのは生きることに必死なロンたちの姿だったのかも。

自分たちの利権にしか目が向かない国や企業といった権力者たちに個人で抵抗し声を上げたロンのような存在があったからこそ、状況も改善されていったのでしょう。今なお有効な認可薬のない病気は沢山あり、患者さんたちはより安全で有効な新薬を求めています。安全性の確認はもちろん必要だけれど、情報の公開と共有はこれからもどんどんなされるべきと思います。ロンが投じた一石は大きな意味があったと感じる作品でした。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mr.S -SAIKOU DE SAIKOU NO CONCERT TOUR

2014年09月08日 | ライブ・コンサート他
2014年9月8日 東京ドーム最終日
開場:15時  開演 17:10 終演 20:50

二年ぶりのSMAPライブ、始まりました。
今回は最終日狙いで当選し友人たちと参戦
アルバム発売がライブ前日という相変わらずの急発進です
もちろん、フラゲで予習済み。今回は落ち着いた曲が多いね。
中居さん、ソロ無いし・・・

これまでは割と定刻開演だったそうですが、この日は10分押し。
平日17時というのは時間までに入れない人が多かったのかしらん?

セトリ

1 Theme of Mr.S
2 Mr.S -SAITEI DE SAIKOU NO OTOKO-
3 シャレオツ
4 やりたい放題
5 無我夢中のLIFE

オープニングあいさつ(木村君→ごろーちゃん→ツヨポン→シンゴ→中居さん)

6 心の鏡(声のデシベル選曲)
結局東京公演中は This is love は最後まで選ばれませんでした。
ちなみに 9/4 がんばりましょう、9/5 Morment、9/6 Triangle 、9/7 DearWoma 

7 さかさまの空(ペンライト青)
8 KANSHAして
9 ココカラ (トロッコ移動、ツヨポンが4人にマイク向けられ今日も歌詞間違えてました。
10 夜空ノムコウ

生中継ゲストはユースケサンタマリア
会話が微妙に噛みあわないのがこの人の持ち味
中居さん悪魔の尻尾がチョロチョロ見えてる「早くしろ!」「バーカ」発言連発
11 Fly 
 9/4 北川景子 笑顔のゲンキ
 9/5 森山直太朗 たぶんオーライ
 9/6 ザキヤマ ありがとう
 9/7 爆笑問題 セロリ      

12 BANG! BANG! バカンス!
13 Amazing Discovery

MCではライブ時間の長さを話題に「早く終わろう」と観客いじりを始める中居さんでした。
木村君が「踊りも歌もメチャクチャ上手いなら一時間でも納得するだろうけど」と振ると
中居さんが「じゃぁ・・俺ら一年やってもダメだね」 

「心の鏡」で久々に振り付けおさらいした話も出ました。
うんうん、あの頃みんな若かったからな~~

次の曲に入りたい二人を邪魔する シンナカコンビ 
必死なラップのゴローちゃんが可愛い
で結局先にダダダ・・・って中居さん曲振りドロボーと木村君に突っ込まれてました。

14 DaDaDaDa((吾郎&剛))
15 SKINAIRO(慎吾ソロ)

16 Battery(ペンライト赤)
17ダイナマイト
18 $10
19 Mistake
20 The future
21 Crazy five (今夜のお返事は なんざんしょでした。

さんまさんに振られてのコントコーナー
・木村君:ヒカル(お誕生日の人に向けて歌うのだけど、ホストの設定は個人的に微妙~
・吾郎ちゃん:CCBゴロー(これ・・・・飽きた
・慎吾ちゃん:角野卓造
・剛君:新入りの巨人
・中居:するめさん(基本的には前回までのうちわネタの続きですね。客席ゲストいじりはなかったのがちょっと残念ですが、舞祭組の「てぃーてぃーてぃーてれって」をダンサーさんと踊ってくれたのは楽しかったな本物が来ないかちょっと期待してたのですが・・無しでした。)

22  Yes We Are
23 One Chance(木村ソロ)
24 よわいとこ(木村・吾郎)
25 好きよ
26 オレンジ
27 ハロー(ペンライトピンク、キティちゃん登場)
28 世界に一つだけの花

29 dramatic Starlight(吾郎ソロ)
30 掌の世界
31 アマノジャク
32 青いイナズマ
32 Top Of The World

アンコール
1 藍色GANG
2 Joy!!
3 オリジナルスマイル
4 Shake (ラッキーさん)
5 らいおんハート
6 俺たちに明日はある
7 ビートフルデイ

Wアンコール
 ありがとう
Mr.S Tシャツを着て登場したメンバーがトロッコに乗ってセンターステージへ戻り、バクステへと消えていきました。

トロッコを使わず徒歩で移動の時、他メンバーはしっかりタッチサービスありだったのに、中居さんだけは触れそうで触れない微妙な距離を保ちながら歩いてました。近くにいたファンにとっては蛇の生殺し状態だ~
今回はスタンド上段席だったので、全体が良く見渡せたのですが、スタンドからでも近くに感じるような設備は前回より少なく距離が遠く感じられたのが残念。
ラッキーさんもアリーナBとかCとかの人が選ばれるのはなんか納得いかんぞ!と毎回思います。
そんな席に当たっただけで十分すぎるほどラッキーじゃん
もっと天井席の人に優先的に当てて欲しいなと毎回思います。

風船や金テープ、ファイヤーなど演出も相変わらず華やか&迫力ありで、夢の3時間半を楽しみました。
年齢を重ねた分、20年前のような全力疾走状態とは言えないけれど、その分落ち着きと大人の色気で魅せてくれるステージ構成です。

私のライブ参戦はこの日限り。ライブDVDが出るのは春かなぁ。楽しみです。ってまだまだツアーは始まったばかりですが

ライブグッズはスポーツタオル\2000とトラベルポーチセット\3000を購入。
スポーツタオルというよりフェイスタオルの大きさですが、しっかりしたタオル地は
旅行の時の衣類の仕分け用には大中小の三枚セットでデザインもお洒落でお気に入りになりそう100均でも売ってるといえばそれまでですが、デザインとタグやファスナーチャームもしっかりSMAP仕様なのでファンにとってはこの値段でも納得かな
リングノートなどは早くに売り切れになっていたので、この先も要注意かも。
東京ドームは入場してからもグッズ売り場があるのですが、うちわやペンライトなどの定番しか置いてないので注意が必要。他の会場はどうなんだろ?

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クローズZERO

2014年09月07日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年10月27日公開 130分
2014年4月2日「春のプレミアシネマ」放送

偏差値最低、品性最悪の不良学生が集まる鈴蘭高校では、多数の派閥が覇権をめぐって勢力争いを繰り広げていた。最大勢力の、3年の芹沢(山田孝之)率いる“芹沢軍団”に対し、鈴蘭制覇を狙う滝谷源治(小栗旬)はGPSというグループを作り勢力を拡大していた。
ある日、鈴蘭のライバル校・鳳仙学園との間に起きた2年前の「血の抗争」(鈴蘭のトップ川西が鳳仙のトップ美藤真喜雄を刺殺)後に結ばれた休戦協定が、川西(阿部進之介)の出所をきっかけに破られる。鳴海(金子ノブアキ)をリーダーに団結する鳳仙に対し、バラバラの鈴蘭。源治はメンバーを巻き込まないようGPSを解散し単身鳳仙に乗り込むが、それを知った鈴蘭は派閥を超えて一丸となり源治の助太刀に向かう・・・。


高橋ヒロシの漫画『クローズ』原作

う~~ん・・・・これも録画されていたものを暇つぶしで観ただけなので・・苦手なジャンルかな

武器を使わず素手での喧嘩ってのはです。
男同士の友情とか、プライドとかも描かれていて、暴力除けば楽しめました。って乱闘シーンが目玉なんでしょうけど白一色のスキンヘッド集団の鳳仙と黒一色の烏軍団鈴蘭なので、敵味方の見分けがつきやすいのは

源治の父の組長(岸谷五朗)や、対立する組の矢崎(遠藤憲一)など大人も渋いし、若手のイケメン俳優(三浦春馬、高岡蒼甫、桐谷健太ら)大集合なのも目の保養ですが、やっぱり「フツウ」な青春の方が好きかな


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラゴンボールZ 神と神特別版

2014年09月06日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2014年3月22日『土曜プレミアム』(フジ)放送 
2013年3月30日公開 105分

全宇宙の運命を賭けた魔人ブウとの壮絶な戦いから4年後。
創造神である界王神と対を成す全宇宙のバランスを保つ存在、破壊神ビルスが長い眠りから目覚めた。自分に匹敵する力を持つ「超サイヤ人ゴッド」が現れるという予言を信じての事だった。付き人であるウイスから、フリーザを倒したというサイヤ人の話を聞き、界王星で修行中の孫悟空に会いにいったビルスは圧倒的な実力差で悟空をあしらう。更なる「超サイヤ人ゴッド」を求めて、孫悟飯やベジータらサイヤ人がいる地球へと向かったビルスはブルマの誕生日パーティーに招かれご機嫌になるが・・・。


劇場公開時にカットされた約20分のシーンを追加して放送されたもの。
このシリーズは子供が幼い頃よく劇場に行って観ました。
ドラえもん(東宝)じゃなくてウチは東映専門だったなぁと懐かしく思い出しながら久々に楽しみました。(と言ってもTV録画なんですが

魔人ブーといい、ビルスといい、超絶的なパワーの持ち主の敵キャラですが、普段は幼い子供のようなキャラ設定なのが面白いところです。食い意地が張っているのも共通してる
悟空の方も純粋に戦いを楽しむ(自分より強い相手にわくわくする)姿勢は同じだね

意外に妻思いのベジータや、ビーデルが妊娠していてお腹の子供と一緒に戦う(パワーを与える)など、大人になったキャラたちの「現実」が描かれているのも興味深いです。
「女は強し!」的シーンもクスっと笑えます。

ウイスがなかなか面白いキャラで、今回私のお気に入り
本当は彼が一番強いのではないかしらん

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲーム・オブ・スローンズ「シーズン3」戦乱の嵐 前編

2014年09月05日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

原作第3部

『剣嵐の大地』の前半がベースとなっています。(あらすじは公式HPより)

第1話「新たな時代」
スタニスの襲撃を迎え撃った報酬としてティリオンは、父タイウィンにキャスタリー・ロックの城主の座を要求するが冷たくあしらわれる。壁の北でホワイト・ウォーカーに襲われたナイツウォッチの遠征隊は、危険を知らせるため壁に戻る。一方ジョン・スノウは、野人の長にホワイト・ウォーカーと戦いたいと話し仲間に入る。その頃、軍隊を築くため奴隷市場のある街に赴いたデナーリスは何者かに襲われ…。



第2話「三つ目の鴉」
ブランの元に夢に出てきた青年が現れ、彼に特殊な能力があることを告げる。一方、ウィンターフェルを乗っ取ったシオンは見知らぬ城に幽閉され拷問を受ける。サンサはマージェリーとその祖母にジョフリーのことを聞かれ、本音を漏らしてしまう。アリアらはハレンの巨城を抜け出した矢先に“旗印なき兄弟団”と遭遇する。ブライエニーと旅を続けるジェイミーは、スターク家旗手の部下に見つかり…。


第3話「処罰の道」
蔵相に降格されたティリオンは、リトル・フィンガーから受け取った帳簿を見て王家が借金を抱えていることを知る。一方、アスタポアの“処罰の道”で奴隷が非道な扱いを受けているのを目の当たりにしたデナーリスは、8千人全て買うと申し出る。キングズ・ランディングを目指すジェイミーは、ボルトンの部下らに乱暴されたブライエニーに同情し、得意の方便で彼女を助けるが…。


第4話「穢れなき軍団」
利き手を失ったジェイミーは生きる気力をも失いかける。サーセイはマージェリーが息子ジョフリーを巧く操っていることに危機感を覚え、自分こそが後継者にふさわしいと父タイウィンに懇願するが、冷たくあしらわれてしまう。ジョラーとバリスタン・セルミーが心配する中、七王国征服の鍵を握るドラゴンと引き換えに“穢れなき軍団”を手に入れたデナーリスだったが…。



第5話「炎の口づけ」
カースターク公を反逆罪で処刑し多くの兵力を失ったロブは、ウォルダー・フレイにキャスタリー・ロック攻撃の協力を求めることを思いつく。王都では、ロラスとサンサの結婚の話を知ったタイウィンが、タイレル家の先手を打ってティリオンにサンサと結婚するよう命じ、サーセイにはロラスと結婚することを命じる。“壁”の北側では、野人の信頼を得るため、ジョンがついにナイツウォッチの誓いを破る



第6話「登壁」
フレイ家を味方につけようとするロブだったが、かつてフレイ家の娘との婚約を破棄した彼に対し、正式な謝罪と、彼の叔父エドミュア・タリーを娘の一人と結婚することを条件に突きつけられる。ロラスと結婚できると考えていたサンサは、ティリオンと結婚させられることになったと知りショックで涙に暮れる。一方、ジョンと野人たちは“壁”越えを試みる。途中、イグリットの突き刺したパイルで雪崩が起き…。



第7話「女剣士と熊」
サンサとの結婚が決まったティリオンは、シェイの気持ちを察し胸を痛める。ジョフリーはタイウィンの独断の采配に意見するが取り合われない。ジェンドリーを連れ王都に到着したメリサンドルは、彼に実の父親は故ロバート王だと告げる。リヴァーラン城を目指すアリアはあと少しのところでハウンドに見つかってしまう。ブライエニーを残して出発したジェイミーが、責任を感じてハレンホールに引き返すと・・。



第8話「次子‐セカンド・サンズ‐」
デナーリスは“次子(セカンド・サンズ)”と呼ばれる傭兵軍団を指揮する3人の男達に出会う。紅の女祭司メリサンドルは、王の血が持つ力を信じないダヴォスの前でジェンドリーの体にヒルを置き、血を吸わせて証明してみせる。王都では、ティリオンとサンサの結婚式が盛大に執り行われる。壁の向こうでは、小屋にたどり着いたサムとジリの前にホワイト・ウォーカーが現れ…。



第9話「キャスタミアの雨」
デナーリスはダーリオの作戦でユンカイの陥落に成功する。ブランは雷に怯えるホーダーを落ち着かせようと、彼の意識の中に入り静かにさせることに成功し、自分の“狼潜り(ウォーグ)”の能力を信じる。一方、アリアたちが双子城に着くと、中でエドミュアとウォルダーの娘ロズリンの結婚の宴の真っ最中だった。突然、ラニスター家の歌の演奏が始まったのをキャトリンが不審に思ったその時…。



10話「次なる戦いへ」
ハウンドと共に双子城に到着したアリアは、兄の変わり果てた姿を目撃、そのまま城を後にする。王都にもロブ死亡の知らせが届く。ドラゴンストーン城では、ダヴォスがスタニスに背きジェンドリーを逃がす。ジェイミーはついに王都へ帰還し、サーセイとの再会を果たす。一方ユンカイでは、デナーリスに解放された元奴隷たちが彼女を“ミサ(母)”と呼び、歓喜して担ぎ上げる

 

レンタルDVDで観たはいいが、二年以上ほったらかしだったので今更感想かけない(2017.3月)

とりあえずあらすじだけ載せておこう

それにしてもティリオンの優しさは周囲には理解されにくいのね~~


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ONE PIECE FILM Z

2014年09月05日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2012年12月15日公開 108分
2014年1月18日『土曜プレミアム』(フジ)21:00-23:10ノーカット放送

”偉大なる航路”後半の海、新世界のとある島に、NEO海軍を名乗る元海軍大将・ゼットらが乗り込んできた。彼らの目的は、古代兵器にも匹敵するといわれる巨大なエネルギーを持つ鉱物、ダイナ岩を盗み、その破壊力で3つの火山島「エンドポイント」を破壊し、海ごと全海賊を抹殺することだった。
新世界を航海中のルフィたちは、ダイナ岩の爆発に巻き込まれて意識を失い漂流していたゼットを助けるが、ルフィたちが海賊だと知ると、態度を一変させ襲いかかってくる。NEO海軍と交戦する中で、幹部のアインの能力により、ナミ・チョッパー・ロビン・ブルックの年齢が戻され、ドサニー号も半壊状態に。何とか窮地を脱出した麦わらの一味は、「ドック島」に上陸し、サニー号の修理を行う一方、海列車を使って隣島「セカン島」に向かい、ゼットの情報を得るため調査を開始するが・・・。


ワンピース・・・・TV放送も殆ど見てません。
ノーカットということで録画していたものを半年以上塩漬けにしてたのを暇だったので鑑賞

ゼットは海軍の正義を信じていたけれど、家族や部下の海兵たちを海賊に殺され、その海賊たちと海軍が手を組んだことに絶望して仇を討つためNEO海軍を組織したという設定です。
義に厚い男が、漂流していたのを助けられ治療を受けた相手を海賊だからというだけで殺そうとする、その時点でダメだぁぁ

二つの島を破壊したゼットを追い、最後の島「ピリオ島」の破壊を止めんと戦う麦わらの一味。戦い自体に興味がないのでそこはスルーいや、ワンピファンはそれこそが見どころなんだろうな。戦い済んで気が済んで、海軍の追ってからルフィたちを逃がすため壮絶な最期を遂げるゼット。これってカッコいい男の生き様なんでしょうか?
男のロマン…正直よくわからんです。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルパン三世

2014年09月03日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2014年8月30日公開 133分

所有する者は世界を統べると言われる秘宝「クリムゾンハート・オブ・クレオパトラ」は光の首飾りと真紅のルビーに別れて二人の人物の手にあった。アジアの闇社会のボスMrプラムック(ニルット・シリチャンヤー)とかつてアルセーヌ・ルパンの相棒だった老盗賊ドーソン(ニック・テイト)。インターポールの銭形警部(浅野忠信)は、彼の集めた泥棒集団ザ・ワークスがドーソン邸に集まるという情報を入手して張り込むが、ワークスの一員であるマイケル・リー(ジェリー・イェン)の裏切りによりドーソンが暗殺され首飾りが盗まれてしまう。実はマイケルはプラムックに騙され操られていたのだ。ドーソンの遺志を継いだルパン(小栗旬)は一つになった秘宝を盗み出すため、次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)や峰不二子(黒木メイサ)らと鉄壁のセキュリティを誇る要塞「ナヴァロンの箱舟」に挑む・・。


モンキー・パンチ原作「ルパン三世」の実写映画です。アニメはよく見ていたし好きだったのですが実写となるとどうかな?と一抹の不安。でも「るろうに剣心」は配役が合ってたしと期待して鑑賞しました。

キャストの年齢はルパンたち登場人物を20代だとみれば違和感はありません。アニメの銭形警部のイメージと浅野さんでは共通点がないような気がしていたのですが、これが意外とはまり役!というより役者としての資質が素晴らしいのでしょう

逆に小栗君は声優さん(山田康雄、栗田貫一 )の作り上げたルパンのイメージを踏襲するあまり物真似っぽく見えてしまったのが残念どうせなら役を咀嚼したうえで小栗版ルパンを魅せて欲しかったな

玉山=次元のニヒルさと、みたらし団子に食いつく姿や車の上にどっかと座るお馴染みシーンもお茶目で可愛い綾野=五エ門のおとぼけ感はです。

メイサ=不二子は・・・ま、あんなもんでしょ
どうもルパン&不二子はアニメのイメージから自分自身が抜け出せなくて辛口になってしまいます

文句ついでに、山田優のあの出演シーンって必要なの?何サービスですか?
小栗君の微妙な表情は何を物語るのか・・・野次馬的可笑しさはあるけど
それから出演者に外人さん(韓国・タイ・台湾・オーストラリアの俳優)を多用しているのに日本語吹替えってちょっと情けないような。国際色を出すなら主要人物には英語で会話させてその部分は字幕でいいじゃん!と心の中で突っ込んでみました

お話としては楽しめたので、気軽な娯楽作としてはいいんじゃないかと思います
不二子があの人の妹???と驚かされますが、最後はいかにも彼女ならやりそうというオチでした
日本、タイ、香港、シンガポール、フィリピンと五か国でのロケーションも楽しめます。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビフォア・ミッドナイト

2014年09月01日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2014年1月18日公開 アメリカ 108分

双子の娘エラとニナ(ジェニファー&シャーロット・プライアー)に恵まれ、パリで一緒に暮らすジェシーとセリーヌ。2人は友人の作家ステファノス(パノス・コロニス)にバカンスに招かれてギリシャの海辺の町へやってくるが、ジェシーは元妻とシカゴで暮らす10代の息子ハンク(シーマス・デイビー=フィッツパトリック )が気がかりで、セリーヌは環境運動家としての仕事に不安を感じており、それぞれ頭を悩ませていた。そんな時、ジェシーがアメリカへの引っ越しを提案したことから、2人の会話は夫婦喧嘩になってしまい……。


列車の中で出会ったアメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)が、夜明けまでの時間を過ごした「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」(1995)、9年後の2人を描いた「ビフォア・サンセット」(2004)に続くシリーズ第三作目で、前作から9年を経た2人の現在が描かれています。

前2作、実は観てません。そろそろ若者の恋愛映画は食傷気味なのですが、この作品は中年になったカップルのその後の現実が描かれている点に興味を惹かれました。
恋愛ドラマはめでたしめでたしでまとまってもその先に現実の生活が待ち受けているわけで、その辺をどう処理しているか気になったのです。

前妻と別れセリーヌと再婚したジェシー。妻に未練はないようだけど、息子には大いにあるようで、別れた後も長期休みはお父さんと過ごす約束になっているのかな?バカンスを共に過ごして前妻の待つアメリカに戻る息子を見送るシーンから始まるのですが、寂しさが募ったジェシーは自分たちもシカゴに移ろうとセリーヌに提案しちゃったから大変。ハンクのことは可愛いし心配だけど、そのために自分が犠牲にならなければいけないの?と思うセリーヌの不満、わかっちゃうのよね
思春期を迎えたハンクには父親が側にいて見守ってやらなきゃとか能天気に言い放つジェシーに自分の存在価値まで否定されたように感じ、別れを切り出すセリーヌとそんな彼女の気持ちが理解できないジェシーの間にどんどん溝ができていきます。

そもそも作家仲間たちとのバカンスも、セリーヌにとっては居心地の良いものではなかったようです。毎日文芸論をぶちながらお気楽に過ごすジェシーらを横目に、娘たちの世話や食事の支度に追われ、他人の中で過ごすんだもの、当然よね。そんな思いにちっとも気付いてないから余計不満がたまっていくのよね。

帰る前日、仲間からプレゼントされたホテルでの夜に彼女の怒りが爆発します。でもジェシーの良いところは、感情を言葉にすることを諦めない点。うるさい!黙れ!なんて言わないのセリーヌの方も逃げずに自分の思っていたことをちゃんと伝えます。この二人は言葉に真摯に向き合い、いっとき感情に流されても相手の言葉をちゃんと聞く姿勢を持っているのが凄いです。なかなかできないことだよな~~
この二人のように逃げずに互いの想いを吐き出せるならきっと死が二人を分かつまで幸せに暮らせるんだよね

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする