杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

リボルバー・リリー

2024年03月19日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2023年8月11日公開 139分 G

大正末期の1924年。関東大震災からの復興で鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、活気にあふれた東京。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曽根百合(綾瀬はるか)は、いまは東京の花街の銘酒屋で女将をしていた。しかしある時、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・慎太(羽村仁成)と出会ったことで、百合は慎太とともに陸軍の精鋭部隊から追われる身となる。(映画.comより)


長浦京の「リボルバー・リリー」を映画化したアクションサスペンスで、監督は行定勲です。物語の舞台は第一次世界大戦後で関東大震災後の帝都です。復興しつつある中、モガと呼ばれる西洋風のファッションの流行も描かれ、特に百合のドレス姿は美しいの一言。💛その妖艶なドレス姿で拳銃を撃ちまくり大の男を次々倒すのだからたまりませんね😁 

墨田区の歓楽街にあるカフェ「ランブル」のオーナー・小曾根百合は、旧知の筒井国松(石橋蓮司)が犯人と報じられた細見一家殺人事件が気にかかり、現場の秩父に向かいます。国松が住んでいた小屋には銃痕があり、陸軍の軍人たちの姿もあり腑に落ちないまま帰路につきますが、列車の中で軍人に追われている少年をみかけて咄嗟に助けます。

少年は細見慎といい、殺人事件の生き残りでした。事件当日、突然軍人たちが父・細見欣也(豊川悦司)を探してやってきて、知らないと答えた家族や使用人を皆殺しにしたのですが、慎太は縁下に隠れて難を逃れたのです。慎太は父から何かを預かっていて「玉の井の小曾根百合の元へ行け」と言われたと話します。
追ってきた軍人を百合はS&W M1917リボルバーで急所を外して返り討ちにします。彼女は、かつて台湾でスパイを養成する「幣原機関」で訓練を受けた諜報員だったのです。

慎太を連れ「ランブル」に戻った百合は、敏腕弁護士の岩見良明(長谷川博己)に事件の調査を依頼します。すると、慎太の父欣也は軍の重要機密に関わっていたことがわかります。
欣也は、陸軍の軍資金の一部を自分名義で外国の銀行へ特殊な形で預けていました。慎太が預かっていた書類は、途中で百合の後輩の元諜報員・南始(清水尋也)に奪われていましたが、預金を下すには慎太の指紋と暗証番号が必要で、そのヒントが慎太が書類を腹に巻き付けていた布にありました。

生き延びた慎太は父の友人の国松の小屋へ行って助けを求めていました。そこへ外国へ行ったはずの父が戻ってきて慎太に書類を預け、小曾根百合を訪ねるように言ったのです。彼を逃すために国松は殺され、欣也も自害していました。

元海軍出身で暗号解読の知識のある岩見が布に書かれていた暗号文を解き、そこに書かれていた住所の寺に向かいます。一方、莫大な資金が消えてしまうかもしれない銀行の契約更新日まで10日と迫り、陸軍も必死で慎太を探していました。

百合は幣原機関の長・水野寛蔵と恋愛関係になり、子供が生まれましたが、組織の派閥争いで子供を喪い傷心を抱えて「もう人殺しはしたくない」とスパイを辞めて帰国していました。(国松と「ランブル」で働く奈加(シシド・カフカ)も水野家の関係者でした。)

百合と岩見は、陸軍と海軍の仲の悪さを利用して海軍に助けを求めることにします。
しかし海軍の山本五十六(阿部サダヲ)を訪ねようとした岩見は、内務省の植村(吹越満)のもとに拉致されます。植村はこれ以上国家機密に立ち入るなと忠告しながら、百合の正体を明かし、水野も「表向きは」病死したことになっていると話します。実は細見欣也=水野だったのです。
慎太と寺へ辿り着いた百合の方も、慎太が隠し持っていた家族写真を見て細見欣也が水野だったことに初めて気付きます。

慎太の母の遺骨箱の中に銀行口座の暗証番号が隠されていました。逃げ出してきた岩見と合流して山本五十六と会った二人は、慎太の保護を条件に銀行預金の全額を海軍が得ることを了承します。細見は陸軍が資金を持つことで再び戦争になることを恐れて資金を隠したのですが、海軍がその資金を持つことで陸軍を牽制するということらしい😔 

山本から慎太を連れて自力で日比谷の海軍省まで来るようにと指示された百合は、馴染の滝田(野村萬斎)洋装店でオーダーメイドした白いドレスに着替え「あとで春風堂のマロングラッセを食べましょう」と慎太と約束をし、陸軍が包囲する中を強行突破していきます。「ランブル」の仲間たち(シシド・カフカ、古川琴音)が援護射撃をし、山本五十六から拳銃を借りた岩見も駆けつけます。

百合は激しい銃撃戦で純白のドレスを真っ赤に染めながら海軍省の門の前に辿り着きますが、そこには陸軍勢がバリケードを作って待ち構えていました。
百合の援護射撃のもと、門に辿り着いた慎太の前には山本五十六ら海軍の軍人たちが居並び、山本五十六に「帝国海軍に向かって帝国陸軍が発砲するのか」と一喝された陸軍は撤退、慎太は保護されます。

暫くのち。留学することになった慎太に別れを告げにやってきた百合は、彼に春風堂のマロングラッセを差し出します。二人でお菓子を食べながら、慎太は「理想の日本にするのを待ってて」と百合に伝えました。

列車の中で向かい合って座る百合と岩見。自分の気持ちを伝えようとした岩見を止めた百合は「来た」と囁きます。客車のドアが開いて拳銃を手に入ってきた謎の男(鈴木亮平)に、百合は素早くバッグから拳銃を出して撃ちます。
新しい事件の始まりか?😁
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