杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

グランツーリスモ

2024年03月03日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2023年9月15日公開 アメリカ 134分 G

世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン・マーデンボローアーチー・マデクウィ)。父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」だ。プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたダニー(オーランド・ブルーム)と、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサーのジャック(デビッド・ハーバー)、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結。彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、いよいよ運命のデビュー戦の日を迎える――。 (あらすじ紹介より)


日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。(映画.comより)

このゲームの存在は本作で初めて知りました。
実際のレース同様の体感ができるとはいえ、現実のレーサーは加速でかかる体の負担や精神面での駆け引きなど、タフでなければ生き残れない世界だと思います。

欧州日産のマーケティング担当役員のダニーは日産本社でプレゼンテーションしてゴーサインを貰ってトレーナーを探し始めますが、ゲーマーからドライバーという計画の無謀さとリスクに引き受け手が現れず難航します。そこに名乗りをあげたのがチーム・キャパでソリが合わずに喧嘩して辞めたジャック・ソルターです。
ヤンたちレーサー候補はジャックの厳しい指導を受け、彼が失格と判断した候補は次々即脱落していきます。
家の中でゲームばかりしていたヤンも、実際のレースカーに乗るために想像を絶するトレーニングをしなければなりません。彼が音を上げずに頑張れたのは子供の頃から本物のレーサーになるという夢を持っていたからでしょう。最終選考レースで、ヤンは父が昔所属していたフットボールクラブのステッカー(ツバメ?)をゲン担ぎにヘルメットに貼ってレースに挑み、マティ(ダレン・バーネット )とトップを争い優勝します。

オーストラリアでのデビュー戦でいきなり4位入賞(FIAライセンス取得条件)かと思われた矢先、競争相手に妨害を受けて順位が後退してしまいます。諦めず世界中でレースを続け少しずつ順位を上げていき、あと一歩のところでチーム・キャパのドライバー・ニッキー(ヨシャ・ストラドフスキー )に邪魔されますが、最終レースのドバイで後がない状態のプレッシャーの中、ニッキーをかわして4位でゴールしたヤンはFIAライセンスを手に入れます。

恋人のオードリーと来日して日産と正式契約をかわしたヤンは、本物のレーサーとして順調にレースをこなしていきましたが、ドイツ・ニュルンベルクでのレース中に、坂でコントロールを失い激しいクラッシュを起こします。この事故で観客が亡くなったことを知ったヤンは罪悪感に苛まれます。ジャックはヤンを車に乗せ事故現場に連れていくと、自らの過去(他のドライバーの事故に巻き込まれたことが原因でレーサーを辞めた)を告白します。ヤンが後悔からその才能を諦めないよう助言したのですね。ヤンはハンドルを握りラップを完走します。

死亡事故を起こしたことで本社から撤退を仄めかされたダニーは、起死回生を狙ってル・マン24時間レースの参加を表明し、アカデミー生だったマティとアントニオを加えた3人で24時間のレースに臨むことになります。

レース当日、父スティーヴ(ジャイモン・フンスー )からの激励を受けたヤンは勝利に向けて奮起しますが、目の前で起きたクラッシュを見てドイツでの事故の恐怖が蘇りパニックになります。ジャックはヤンが好きな音楽をマイク越しに流し、冷静さを取り戻したヤンは順調に順位をあげていきました。
不調のアントニオの分もカバーし残り一時間を切る中、ゲームの中で幾度も走ったル・マンのレースを頭の中で思い描いて次々とライバルを抜いていったヤンは、二位を走るニッキーを捕らえ、最後のコーナーで追い抜いてゴールします。

家族やチームメイトと共に勝利をかみしめるヤンを観衆の大声援が包んでいました。

ジャックの過去や、ヤンの夢を現実的ではないと否定していた父が息子を認めるエピソードも挿入され、師弟愛や家族愛といった要素もありました。
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