こんにちは
このまま書いていきたいと思います。医学部の学生の教育などもいろいろあるのだと思いますが、医師の教育もいろいろ考えるべきことはあると思います。
僕はおおむね臨床医としてはわが母校の、研究者としては2つの場所で指導を受けています。
わが母校と、前指導を受けたことがある大学は基本的には教育スタンスが異なっていると思います。少なくとも研究に関しては。今は教授が変わっているから、前のところも変わっているのではないかと思いますが・・・
偶然ですがこの2つは真逆のスタンスで言っていると思っています。うちはよく言うと自由、放任主義で、前のところはトップダウンの管理体制という感じでしょうか。どちらも一長一短があると思いますが、自分で実行できるメンバーが集まれば「我が校」のようにある程度任されているほうが、良い結果にはつながるのだろうと思います。まぁ、うちは指導者が少ないから放任になっているだけだと思いますが。
ですので、僕も基本的には「一定レベルで一任し、ともに歩んで方向修正を少しだけする」というスタンスがよいのだろうと思っています。あまり上が管理していると、下は伸びませんし(何でも聞くようになります)・・・。
僕は今日バックアップしているときに研修医の先生から
「○○はどうしたらよいですか?」
ときかれたので、
「どうしたらよいと思う?」
と聞いてみました。
僕は昔からそのスタンスですが、研修医のころは
1、患者さんの状況把握
2、病態の推測と検査
3、診断の予測と対応
4、確認
をしなくてはならないと思っています。プランニングするまでが研修医の仕事です。報告だけなら看護師さんでもよいと言っています。緊急事態でなければ僕が現場で受け持ちをしているときは、夜中であろうとこれをやっていました。1時間近く問答していたこともあります。
答えを言って、これやれ・・・は楽ですが、自分で考えて実行できるようになるのが研修医の時の目標だと思っていますので、それを成し遂げられるように常に思っています。
そのあとはまず
1、各専門領域の知識、スキルの習得
2、患者さんの治療の経験
3、疾患(群)の特徴と患者さんの特徴を把握すること
なのかなと思っています。
そして恐らく、僕もまだ未熟なためわからないのですが「(目の前にいない人も含む)多くの患者さんのためにできることを行う」ようになるのだろうと思います。
きっと100人研究者がいたら、100人のビジョンがあるような気がします。やる気があって、自分が患者さんのために尽くそうと思うのであれば「こういうことを見つけたら患者さんのためになるのではないか?」と思うと思います。
僕は常々「この治療で治る人、治らない人が本当に分けられたら」といつも思いますし、そういう目で再発した患者さんたちや治療抵抗性の患者さんたちなどをみています。この人たちをより早く適切な治療に持っていくことはできないのだろうかと。
新薬の治験などがやりたいという方はいるのだと思いますが、それはそれで重要だと思います。ただ、自分で(日本で)作成した薬というのでなければ海外の情報が来ていることが多いですからね。日本人では違うという可能性があるから、日本でもやるのですが。
ともかくいろいろなビジョンがあると思うのです。
当たり前なのかもしれないのですが、ビジョンを共有したい。
完璧に理解できるまで話を聞きたい。そして何が足りなくて、何をしたらより良くなるのかを最初からよく話をしたい。思いつきで動かないようにしたい。人に無駄(かどうかはわかりませんが)な時間を取らせないようにしたい。
それがきっと最初なのだろうと思います。最初にそれがなければ、目的地があやふやであれば、そこへ至る道はどれが正しいのかわからないと思います。もし、トップダウンだとトップの考えに依存するのだと思いますが、放任しすぎたらどこへ行っているのかわからなくなる可能性もあります。そもそもそれまでやってきたことを否定する(少なくとも目的地のほうへ進んでいるのであれば、全否定にはなりませんが)ようなことはないはずです。まさに「失敗は成功のもと」にできると思いますが、そういう空気も作り上げたい。
研究に当たっては自分が一番メモをするということも重要だと思います。指導する側になるのであれば・・・。
前に話したことと、今言っていることの整合性が取れなくなるようなことはないようにしたい。直接研究をしているわけでなければ、どうしても忘れやすくなると思います。その時に思ったことを言ったりすると思うのですが、一番自分が関わっていないという自覚を持って、知らないことを勉強しメモに残すつもりで(書記のように)やれば、矛盾するような指導はしないだろうと思います。直接指導だったらもちろん、別かもしれません。常に一緒に話し合って、考えているはずですから。
そうでないならば、書いておかなければきっと忘れると思います。
ともかくビジョンをしっかり共有し、目的の方向に行っていることを外から確認でき、目的地から遠ざかるような発言を控え、目的地に進む後押しができるようにすること
それをやりたいと思っています。
あくまで備忘録で、将来の自分への言葉です。今の思いを忘れないようにしたいと思います。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また