さて、続いてこの記事も紹介します
マスコミ関係の皆様への期待を込めて。CBからです。
「合宿」再開決定-問われる厚労行政の在り方 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17816.html;jsessionid=28ABEA24028AE3C20A2E40A3ED94941D
神奈川県湯河原町での「合宿」開催が急きょ中止となった厚生労働省の検討会について、厚労省は8月22日、東京都中央区の国立がんセンター中央病院で23、24両日に開催すると発表した。舛添要一厚労相によって6月にまとめられた「安心と希望の医療確保ビジョン」を具体化するため、予算案についての議論を予定していた「合宿」が、ドタバタ劇を見せた。その裏側にはさまざまな思惑があるとの指摘もあるが、現場の医師でもある委員や、厚労省の職員が「合宿」をめぐって右往左往しているように見受けられた。今の厚生労働行政では、医療について落ち着いて議論する場を設けることすら難しくなっているのだろうか。(熊田梨恵)
厚労相によってまとめられた「安心と希望の医療確保ビジョン」は、医師養成数の増や、救急医療の改善策などを盛り込んでいる。このため、「ビジョン」具体化に関する検討会(座長=高久史麿・自治医科大学長)が、8月末の来年度予算の概算要求に向けて設置され、これまで4回の会合を重ねてきた。
しかし、月末まで10日を切る中、「予算についての議論が不十分」として、詳細を詰めるために泊まり込み「合宿」での審議を予定していた。会合は23、24両日に湯河原町役場で、宿泊は湯河原駅から車で5分程度の厚生年金会館を予定していた。これまで通り、会合は公開される予定で、厚労省は21日には傍聴者を募っていた。
しかし、厚労省は同日開かれていた検討会の会合終了間際になって突如、「合宿」の中止を発表。「諸般の事情により」と説明するにとどまった。 このため、会合終了後に委員が声を掛け合い、中止になった会合を開くために動いた。嘉山孝正委員(山形大医学部長)は22日、キャリアブレインに対し、「誰がどう決めたのかは知らないが、きのうも会議の直前になって中止を聞かされて驚いた。『ビジョン』具体化のための議論は、国民すべての健康にかかわることなのだから、きちんと議論しないといけないことだ。ほかの委員と相談し、『会議をやろう』と話し合って決めた」と語った。土屋了介委員(国立がんセンター中央病院病院長)は、「具体化のための議論がまだ煮詰まっていなかった状態だった。2日間で予算についての議論がまとまっていくと思う」と、会合開催への期待感を示した。検討会は土屋委員が病院長を務める同院で開催されることになった。
■事務局はコントロール不能か
厚労相の肝いりで設置されたこの「具体化検討会」は、開催当初から省内のほかの検討会とは趣を異にしている。「ビジョン」を策定した「ビジョン」会議は、事務局の医政局が選定したといわれる委員がほとんどだったが、この具体化検討会は厚労相が独自に選定したメンバーが多数を占めている。会合用の資料は事務局も作っているが、海野信也委員(北里大医学部産婦人科教授)のように、「論点整理案」や「予算関連事項整理案」などを独自に作成する委員もおり、委員らの意気込みがうかがえる。このためか、事務局が委員をまとめ切れていないようにも見受けられる。
通常の審議会や検討会などは、省内で政策などを検討していく際に、局長や課長などによる「諮問」という形で有識者らの意見を聞いていくため、事務局を担う各部局によって委員が選ばれることが多い。議論に使用する資料や、「論点メモ(案)」「議論のとりまとめ(案)」なども多くは事務局側が作成し、事前に委員に説明するなどして内容への了解を取っている場合がほとんどだ。会合の進行もあらかじめ分刻みで事務局が予定を決めている場合が多く、会合の最中に事務局の机上には進行表が見られることもある。事務局と座長や委員との連係プレーによって会合が進んでいく様子が多く見受けられる。
しかし、この検討会については、「担当者が会合前に全く説明に来ず、当日の午前中になってメールで資料が送られてくるだけ。普通はきちんと説明に来るものだが、事務局はきちんと対応する気があるのだろうか」(土屋委員)との指摘もある。また、前回は海野委員が、医師養成に関する研究班を設置することなどを盛り込んだ論点整理案を用意しており、「全員で合意する方向だった」(嘉山委員)ものの、座長が合意を取り付けなかったため、委員から不満の声が上がっていた。また、会合当日に委員から資料が持ち込まれるためか、傍聴者に一部配布されない資料もある。
■ドタバタ劇の内幕は?
検討会の「合宿」をめぐるドタバタ劇については、「来年度予算の概算要求をめぐって自分たちが決めた通りに進めたい厚労省医政局と、『ビジョン』の予算案を主導しようとする厚労相の思惑がぶつかっている。医政局がマスメディアに『無駄遣い』と批判的な報道をさせ、『合宿』をやめさせようとした。厚労相は国民に誤解を与えないように苦渋の決断で中止を決定したと聞いている」と話す関係者もいる。また、「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」をめぐっても取りざたされていた、首相官邸サイドからの「圧力」を指摘する声もあり、「医療に財源を多く持っていかれたくないのでは」と話す関係者もいる。
更新:2008/08/22 22:25 キャリアブレイン
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こんな記事を大手記事が争って書いていけば、こんな国ではだめだ。こんな政治家では、こんな官僚では、こんな…ということになるだろう。
CBは良い記事を書いているし、大変参考になるのだが…いかんせん、読者層が偏っている。
大手新聞社がスタンスを変えて、各テレビ局が立場を超えて、日本の国のために報道をしてくれたらと心の底から思う。
いや、多くの記者さんたちは「日本のための報道」をしようとしてくれているのだろう。
それとも最近の記者さんは「仕事」として割り切ってしまっているのだろうか?
今日、友人が研修医の一人に「最近の研修医は、研修を仕事だと思ってやっているように見える」と言っていた。その通りだと思う。
記者さんたちも、もしかしたら一部の若手記者さんは「仕事」「部数を稼げれば良い」とポリシーなどを持たずに書かれているのだろうか?
http://blog.with2.net/link.php?602868
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報道関係の皆さんに期待して、今日はこのあたりで・・・
実際はそうじゃなく、「医者憎し」の主観丸出しの記事ばっかだったでしょ?こないだの件にしても。
研修医にしても、仕事だと割り切ってくれた方が良いですよ。「給料分は仕事しろ」ってこと。
変な情熱を持って未熟な技倆で「仕事」以外のことを独断専行されて、わるい結果をもたらしては最悪ですから。
特に我々の様に大量の抗癌剤を取り扱う領域では、「報・連・相」は絶対でしょ?
「バカな働き者」は要らんです。医者にしても記者にしても。
フォン・ゼークト言う所の「バカな働き者は射殺してしまえ」っての、何度も実感させられた事有りますから(苦笑
こんにちは、コメントありがとうございます
先生のおっしゃること、よくわかります。
僕は「権力」に都合の悪いことが書かれないように、情報操作されているようで嫌だな~と思って書きましたが、理想は事実をきちんと伝えることだと思っています
また、研修医が「仕事」と割り切ってしまうのも良いのかもしれませんが、情熱をもって独断専行しないようにしてほしいと思っています
様々なものを学んでほしい…とは思って、
「確認するから、まず本を読んでどうなるか点滴メニュー(おもに補液+抗生剤のチョイス、抗がん剤は自分でいれます)を組んでみなさい」と言ったりしています
ただ、ホウ・レン・ソウは本当に重要で、僕は研修医の時に「アラームがきちんと聞くことが重要」だと思っていますし、先日も研修医の一人にはそう伝えました。
連絡がなければ、この領域の患者さんは死につながりかねないので・・・
バカな働き者・・・次に研修に来る人たちにはよく言い聞かせておきます
また、コメントいただければと存じます