浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

阿弥陀さまに照らされて。

2024年09月04日 | Weblog
台風が過ぎ去り、上毛組若婦研修会は無事行われました。

上毛組の若婦代表さんのご挨拶では、「私はこの夏、暑い暑いと毎日文句を言い、雨が降らないと文句を言い、台風あっちいけ!と言い、私が私がという我をはってばかりの日々でした」と話されました。

そんな風に自分を振り返ることができる、とても素敵だと思いました。

「台風どっかいけ!」小2の娘も同じ気持ちだったようです。



誰しもが抱える「鬼は外福は内」に通じる心、でもそれを当たり前と思わずに、そんな自分を恥じる気持ちを持って生きることは大切だと思います。

阿弥陀さまに照らされるからこそ、闇が見える。



今のイオン三光、福岡市博物館のポスターで至る所、阿弥陀さまがジャック中

買い物をしていても思わず一礼したり、「なまんだぶ」と言ってしまいそうになります。

20年間お疲れさま。

2024年08月28日 | Weblog
8月28日(水)

20年間リビングで活躍してくれたテレビが壊れ、新しいテレビがやって来ました。

父の病気が重くなった頃、これからはおそらくテレビを見ることくらいしか楽しみがなくなるだろうから、と思い切って買った大きなテレビでした。

黒い棒が何本か出るようになってからも数年頑張っていましたが、オリンピック観戦の真っ只中に映らなくなってしまい、私のオリンピックは数日で閉幕しました。

テレビがなくても今はそれぞれのスマホやタブレットでインターネットの動画配信が楽しめるため、昔のように娯楽がなくなるという感じではありませんでした。

私が小学生の頃テレビは居間に一台しかなく、野球中継を見ながら寝てしまった父に気づかれないようそっとチャンネルを替える日々だったし、大学生の頃はテレビデオで、録画し忘れたら友だちに録画を頼んだりしていました。

そんなふうに振りながら4K対応の新しいテレビを見ると、自分は何も変わってないつもりでも、随分歳をとった人なんだと気づかされます。



見たくもない時代劇を強制的に見させられたり、その時間に見るか録画しないともう二度と見られない番組があったり、うちの子どもたちには耐えられそうもないことばかり…

そんな時代を懐かしく思う、やっぱり年です。

腕相撲、強いのは誰?

2024年08月10日 | Weblog
8月10日(土)

腕相撲の強い娘、母も私も負けてしまいます。

でもやっぱり、中学生のお兄ちゃんには敵わない。

でも、なぜかお父さんには勝てる。

お兄ちゃんはお父さんに勝てないのに、なんで?といつも疑問に思っている娘。

そこには父の愛が隠されていることを彼女はまだ知らないのです。



蓮の花。

2024年08月05日 | Weblog
8月5日(月)

今年もお手入れしてくださる方のおかげで、蓮の花を楽しませてもらっています。


つぼみの中に、花咲かせる仕組みが全部整っている。



お西のお仏飯はこの形、

それは、煩悩まみれの泥の中にあるけれど、お念仏の教えに出あえた私の姿。


華はやがて実を結ぶ。

お東のお仏飯はこの形、


悟りの身となるのは、私の力じゃない、すべて、いただきもの。


劇を観に行きました。

2024年07月22日 | Weblog
7月22日(月)

少し前ですが、仏婦の皆さまとともに、中津文化会館にて「花こぶし 親鸞と恵信尼」を観劇しました。



役者さんたちの演技が素晴らしく、その場にタイムスリップしたかのように感じました。

法然上人と親鸞さまの師弟関係、親鸞さまと恵信尼さまの夫婦関係、こんな感じだったんだろうなぁとしみじみ。

「二人がもし結婚していなかったら、今の浄土真宗はないだろう」

と、ご法話でお聞きしましたが、初めての一歩を踏み出してくださったことを尊く思いました。

互いを深く敬いあったお二人のような夫婦になりたいものですが、程遠い私たちです。



お寺で子育てするしあわせ。

2024年07月11日 | Weblog
7月12日(金)

娘が描いた黒板の絵


先月の上毛組仏婦総会の準備の日に描きました。

ちょうどお手伝いに来てくださっていた門徒さんが、絵を見て、

「まぁ上手に描けたね〜よく頑張ったけ、おばちゃんが抱きしめてあげる」

と褒めてくれ、娘はおばちゃんに抱きついていました。

そんな光景を見て、お寺という場で子育てできる有り難みを感じたとともに、自分自身もこのようにして育ててもらったんだと気付かされました。

お寺は嫌だ、と例に漏れず思った時期もありましたが、どんなにしあわせなことなのかやっと感じられるようになりました。

私をかわいがってくれた方々の大半はもういませんが、今もお浄土の仏さまとなって、私を支え、守ってくれているのだと思っています。




お念仏のふるさと。

2024年07月04日 | Weblog
7月に入りました。

毎日雨ですが、昨年より気温が低く、過ごしやすい気がしていたのに!

晴れると一気に猛暑!

体に気をつけましょう。


さて、6月は隣町のお寺さんの皆作法要へ出講させていただきました。



初めてお参りしましたが、山寺の雰囲気漂う、素敵な景色

そして、熱心であたたかいご門徒の皆さま

「お称名 心のふるさと」と案内の掲示板が出ていますが、その名の通りのお寺さまです。



あたたかい眼差しと笑顔、お念仏の声の中、ご一緒にお聴聞を楽しませていただいたご縁でした。

ありがとうございました。

結婚式の旅。

2024年06月28日 | Weblog
6月28日(金)

6月15日、横浜の兄の長男、私からすると甥が結婚するため、母と子どもたちを連れて東京に行ってまいりました。

御院家は残念ながら、ご法事等のためお留守番、

手のかかる人たちを連れての珍道中となりました。

あんなに小さくてかわいくて悪ガキだったKちゃん、おめでとうございます。




お嫁さんも私のことは叔母さんとは呼ばず、「アッコ姉ちゃん」と呼んでください。




跡継ぎだったはずの長男が他のお寺さまへ入寺する、兄は父と同じ思いをしたのかもしれません。

でもそれがご縁というものでしょう。

そして、これが一番よかった、と思える日がくる。



都会を目一杯堪能させてもらって、やっぱり家が一番いいよね…という気持ちにみんながなっていた空港の駐車場で、

まさかの…

乗ってきた母の軽自動車が開かない…

まさかの…

鍵をスーツケースに入れて、それを横浜のホテルから送ってしまったのです…

語り継がれる思い出となりました。


駆け抜ける6月!

2024年06月21日 | Weblog
6月21日(金)

6月11日、上毛組仏婦総会が浄福寺で行われました。


会所が回ってくるのは18年に一度のこと!

準備から本番まで本当に大変でしたが、役員さまをはじめ皆さまのおかげで何とか終えることができました。

各お寺さまより3名の会員さんが集われ、お手伝いくださった浄福寺の会員さんを合わせると本堂に入りきらないほどの参詣者!

こんなに満堂になるのはいつ以来でしょう。

舟川先生の憧れるほどの素晴らしいご法話も相まって、嬉しいご勝縁となりました。

終わってからいろいろと反省点が浮かび上がりましたが、浄福寺の課題は何と言っても、トイレと空調!

どちらもお金のかかる課題で克服までは時間がかかりそうですが…

「ブログを見てるよ〜主婦は忙しいから更新できなくて大丈夫」と言ってくださった方!ありがとうございます😊

皆さま、ようこそのお参りでした〜

そして、ご案内できませんでしたが、明日まで夏の法要(皆作・盆会)です。



今日は思った以上の方がお参りくださり、嬉しかったです。

悲中法縁〜悲しみもまた仏さまに出あうご縁。

2024年06月11日 | Weblog
6月11日(火)

母の姉、門司の伯母が亡くなり、寂しくなりました。

実は、伯母の嫁ぎ先のお寺さんの降誕会に私が布教へ行かせていただいたのですが、その時はデイケアに通い、元気そうにしていました。

二日間、母と共にお邪魔したのですが、二日目の法要後に酸素濃度が下がったため救急車で運ばれ、それから10日後に亡くなりました。

母は久しぶりに伯母に会ったのですが、ただただ叱られるばかり、でもその一言一言がとても有り難くて、心に刻みました。

いや、母こそ心に刻んで欲しい…

あれは遺言だったと思います。

末っ子の母にとって、一回り以上年の離れた伯母は親代わりのようなところがありました。

きっと母のことが心配で心配でならなかったのでしょう。

私のランドセルを買ってくれたのも伯母でした。

一緒に井筒屋へ行き、ランドセルだけでなく、たくさんの文具を大好きだったキティちゃんで揃えてくれたこと、覚えています。

そして、最後にお小遣いをもらったのは、たくさんいた伯母のひ孫ちゃんたちでなく、うちの子どもたちでした。

そのポチ袋を見ると涙が出ます。

強く、たくましく、芯を持った、そんな伯母でした。

火葬場でのお勤めをなぜか私がさせていただいたことも、とてもありがたかったです。

最近、次々と親しい人に先立たれている母の姿が本当に寂しそうでした。

年をとる、その辛さも見せてもらっています。




私のために。

2024年06月08日 | Weblog
6月8日(土)

先週のことですが、母の義叔母の満中陰にお参りしました。

集まった親族それぞれがおばちゃんとの思い出を語り、とてもあたたかいご法事でした。

私の思い出は小学生の頃、おばちゃんと母と私の3人で旅行に行ったこと

行き先はおばちゃんの実家がある大阪と宝塚でした。

宝塚歌劇団の講演を見て、それからしばらくは宝塚に憧れを抱いていたことを懐かしく思い出します。

そして、今はもうありませんが、その近くに遊園地があり、そこにも行きました。

大阪では吉本新喜劇を見て、テレビで見る芸人さんを生で見られたことがとても嬉しかったものです。

そんなはるか昔の旅行を思い出したきっかけは、本山での常例布教を終えて、子どもたちをどこに連れて行こうか迷ったあげく、三十三間堂に行ったことを組内の若坊守さんに話したときでした。

三十三間堂は案の定おもしろくなかったようで、特に娘は「早く帰ろう〜」の嵐だったよ、と伝えると、うちは大阪まで出て吉本行ったよ〜吉本行けばよかったのに、と言われたとき、おばちゃんが連れて行ってくれたことを思い出したんです。

その当時は何とも思わなかったけど、今振り返ると、遊園地も吉本も私のために組んでくれたプランだったんだ、と初めて気づかされました。

おばちゃんの優しい微笑みと丁寧な言葉遣いや仕草が目に浮かび、ご参詣の皆さんそれぞれのおばちゃんへの思いに包まれたご法事でした。




ちりを払わん、垢を除かん。

2024年06月02日 | Weblog
6月2日(日)

10年間、事務員として勤めた保育園を3月末で退職した主人、法務はほぼ午前中で終わるので何をしているのかというと…

ひたすらに、本堂の掃除!

母がよく、「うちの本堂が一番汚れてる!足袋を見たらわかる」と言うのですが、掃除をしているような、していないような私の言い訳としては、「うちの渡り廊下と向拝(ごはい)はほぼ屋外!汚れるのは当たり前!」でした。

長年降り積もった垢をひたすらにタワシと雑巾で落とす、落とす…


磨いた所と磨いていない所はこの差!

本当に努力と忍耐、私は絶対にできません。

夫ながら尊敬です。

綺麗になった本堂で、18年に一度の上毛組仏婦総会会所、皆さまお待ちしております!



布教のご縁。

2024年05月30日 | Weblog
5月30日(木)


4月、5月と数ケ寺のお寺さまへ布教へ行かせていただきました。


リラックスして楽しみながらお話できる日もあれば、最後まで緊張がとれず、なかなかうまくいかなかった日もあり、お取り次ぎの難しさを感じます。


それでも、各お寺さまでたくさんのご門徒さんと出会うことができるのは本当に有り難いです。


「意地悪ばぁさんは意地悪ばぁさんのまま救われていく」とは言われますが、常々お寺にお参りくださる方の表情は柔らかく、あたたかい方ばかりだと思います。


本当はお一人お一人とお喋りしたいものですが、多くの出あいに感謝しています。


つばめ。

2024年05月25日 | Weblog
本堂裏の駐車場に今年もツバメが巣をかけました。



雛が産まれて、親ツバメたちは餌を運ぶのに忙しそうにしていました。

でもある朝、カラスが巣を壊して雛を咥えて行きました。

親は何日経っても巣の周りを離れず、かわいそうで切ない思いでした。

が、、、

一方、私は本堂の渡り廊下に巣をかけようと頑張っているツバメと戦っています。

本堂裏はいいけど、どうしても渡り廊下にはかけて欲しくない!!

毎日ツバメが頑張ってかけようとしている巣を壊す私…

これはどう考えても矛盾している。

一方では車に乗る度に巣を確認し、雛の成長を楽しみにし、カラスを恨み、親に心を寄せているのに、一方ではカラスよりも悪いことをしているような…

自分の都合で命に優劣をつけていく、それが私です。

車の中で気づいたこと。

2024年05月22日 | Weblog
5月22日(水)

コロナやインフルは陰性だったものの、先週はまるっと1週間発熱が続き、ゆっくりさせてもらいました。

ちょうど母が病院へ行くというので、一緒に連れて行ってらいました。

きっと、小さな頃から何度も何度も病院に連れて行ってもらったことでしょうが、母もあと何年運転できるかわかりませんし、逆に私が母を病院へ連れて行くことの方が多くなってくるでしょう。

そう考えると、体調は悪いけれど、とても幸せな帰り道でした。