新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

美術館と博物館をハシゴ(中編)

2015-11-02 23:25:30 | 美術館・博物館・アート

「美術館と博物館をハシゴ(前編)」のつづきは、東京国立近代美術館(MOMAT)を見物した後、御徒町で昼食を摂って出かけた東京国立博物館(トーハク)の見聞録です。

トーハクでは特別展「始皇帝と大兵馬俑」が開催中で、私も拝見してきました。

でもねぇ~、私としてはイマイチ・・・

そりゃ、精巧なつくりの青銅器や装飾品が紀元前5世紀とか紀元前8世紀の制作だなんて説明板を見ると、黄河文明凄まじさをひしひしと感じるし、兵馬俑の現物も素晴らしかったし、この展覧会のために作られたというレプリカも良かったのですが、

「撮影可」だった兵馬俑のレプリカ

なんでしょ、この空しさは・・・

8,000もの個性を持った武士俑彩色されていたとな)や、戦車の模型軍馬の俑などが、始皇帝のために作られ、宝飾品などと一緒に地中に埋められただなんて、これほどの浪費が他にあるのでしょうか?

こんな浪費(だけが理由ではないでしょうけれど)がもたらしたのでしょう、始皇帝が亡くなって(BC 210年)から、わずか4で最初の統一王朝・滅亡してしまいます

こんな事実を目の当たりにすると、空しくなるのも宜なることではないでしょうか?

   

このように、私にはピンとこなかった特別展「始皇帝と大兵馬俑」ですが、「お持ち帰りしたい」ものはありました

その第一は、BC5~BC3世紀頃の「紅陶鏟足鬲(こうとうさんそくれき)という壺のような陶器。
ハーレム・パンツみたいで、とってもcuteでした。
写真がなくてすみません のポストカードは販売されていませんでしたし、図録(立ち読みしたところでは写真はかなり上質)を買うほどの展覧会とは思えませんでしたので・・・

また、グッズのエプロンは買おうか買うまいか迷いました
形は普通のエプロンなんですが、武士俑の鎧(よろい)がプリントされていて、このエプロンを身につければ、あなたも武士俑になった気分 ってやつです。
近年まれな、良いアイデアの展覧会グッズだと思いました。

   

このように、特別展はイマイチでしたが、本館(日本館)総合文化展は、いつも以上に楽しかった

木喰自刻像や、

菱川師宣「見返り美人」久しぶりにお会いできたし、

季節感あふれる(つば)、桑村克久「秋野図鐔」を拝見できました。

この他にも、本館(日本館)総合文化展は見どころ満載でして、ちょっと今日は書き尽くせません

ということで、「後編」につづきます。

時間があれば一気に書き上げてしまうところですが、私は明日も出勤日なもので・・・

つづき:2015/11/03
 「美術館と博物館をハシゴ(後編)」

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