「1週間寝かせた仙台旅行記(大崎八幡編の1)」のつづき。
大崎八幡宮の社殿は、神社のHPによれば、
仙台藩祖・伊達政宗公の命により慶長九年より十二年にかけ、豊臣家召抱えの梅村日向守家次・梅村三十郎頼次・刑部左衛門国次・鍛冶雅楽助吉家といった当世随一の巨匠を招き造営されました。
ということで、江戸時代初期、桃山文化の残り香が漂う時代に建てられたもの。
実際、社殿を拝見すると、、、
おぉ、きらびやか
唐破風の造形と金色の使い方が華やかです。また、軒下も、
目つきの悪い象がいたり、虎がいたり、竜がいたりと、極彩色でコテコテに装飾されています。
でも、これだけなら、単に「派手な神社」で終わるのですが、大崎八幡宮の本殿はそんなもんじゃない。
ハデハデの軒・軒下と打って変わって、柱や壁は黒漆、それもつや消しの仕上げで、渋いのなんのって
手前の拝殿だけでなく、奥の本殿との連なりも見事
しっかりと手入れされていて、とても400年前の建物とは思えません。
こりゃ、いい
今回は外観だけの鑑賞でしたが、この内部は、
拝殿内部には狩野派の絵師佐久間左京の筆に成る唐獅子の障壁画や大虹梁の青龍、石の間の格天井には五十三種の草花が描かれており、俗に左甚五郎の作と伝わる花鳥動植物や説話風の人物など多彩な彫刻が組み込まれ、全体的に美しい調和をなし、安土桃山時代の文化を今に伝える我国最古の建造物であり、その貴重さから明治三十六年特別保護建造物に、また昭和二十七年には国宝に指定されました。
だそうで、二十数年前に大崎八幡宮に来たときは、内部も拝見したような気がするのですが、定かではありません…
ただ言えるのは、前回でかけた時は、今回ほど萌え上がれなかったこと。
何に関してもそうかもしれませんが、とりわけ寺社仏閣というものは、観る歳によって印象は大きく変わるもののようです。
いずれにしても、大崎八幡宮は良かった…
かなりの満足感を胸に、往路の表参道ではなく、帰りは馬場を歩いて行くと、ふと、石灯籠の脚が目に止まりました。
「おちょぼ口」の「脚」版、こんな言葉があるとは思えませんが、「おちょぼ脚」って感じ
「タコ脚」っぽかった金刀比羅宮の石灯籠(記事はこちら)とは対称的です。
まさしく「所変われば品変わる」ってやつでしょうか。
なんとも満足した大崎八幡探訪でした。
が、実は、これだけでは終わりませんでした。
その話はまた後日
あまりにもあまりなつづき:2012/06/30 「沖縄旅行最終日は降ったり止んだり(最終回)」