新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

大阪万博とTHE NIGHTFLY

2009-02-08 11:30:23 | 美術館・博物館・アート

今日も良い天気です

090208_1_0 昨日行ってきた国立科学博物館で開催中(今日が千秋楽)の企画展「1970年 大阪万博の軌跡」についてちょっと書きます。

会場に入ると、日本館の「ホステス」の制服を着たマネキン人形たちが入場者を出迎え、大阪万博の開会式の音と映像が、一気に1970年3月14日の千里にタイムスリップさせてくれます。
展示物は、さほど多くはありませんけれど(もう40年近く前の博覧会ですし…)、私的にはリニアモーターカーの模型を見られたことが大きな収穫でした。現実の実験車両よりも絶対にかっこいい!
(展覧会としては珍しく写真撮影でした)

090208_1_1


「人間洗濯機」とか、現在の携帯電話の原型なのかコードレス電話の原型なのかよく判らない「ワイヤレステレホン」とか、超巨大なタペストリー(ホントに織物&刺繍でした)の「かなしみの塔」と「よろこびの塔」とか、「太陽の塔」の腹部についていた「顔」も印象的でしたが、なんと言っても最も目を惹いたのが「万博グッズ」でした。
「お土産にもらったけど扱いに困る」的なものは「土産物」のあるべき姿です。
我が家では、母親だけが「ご招待」で万博を見に行っていまして、その時のお土産(と同じもの)が展示物に入っていたのには「感動!でした。

090208_1_2expo


人類の進歩と調和」をテーマに掲げた大阪万博、「我々の前には大いなる未来が開けているんだぁ」といった、「脳天気」は言い過ぎかもしれませんが、ひたすら明るい未来が提示されていたようです。だからこそ、半年間の会期中に6400万人もの入場者があったのででしょう。
でも、この約40年間で人類は進歩したのでしょうか。一部の国の一部の人間が小賢しくなっただけで、「人類」と大ぐくりした場合、ほとんど「進歩」していないのではいかと思ってしまいます。ましてや「調和」なんて…、です。

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Donald Fagenの名作「THE NIGHTFLY」は、本人によれば「'50年代前半から'60年代初めにかけて、アメリカ北東部にある街の郊外で育った若者が、抱いているはずのある種のファンタジーをテーマにしたものだ」そうです。そして、アルバム冒頭の「I.G.Y.」で、「'76年には海底を突き進む列車でNY~パリを90分で行ける」「素晴らしい世界がやってくる。自由になれる輝かしい時代が。」と歌っています。
この展覧会を見ていてる私の頭の中では「I.G.Y.」が流れていました。


でも、「したり顔の評論家」のように愚痴をこぼすだけでは、どうしようもありません。
明るい未来を思い描くことは、生きることや進歩する原動力になるはずです。
ましてや、現在のような世界的な景気後退の中では、目線を上げることが大事なんだと思いますよ。


後日談:アツくて悪いか!?

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