新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

名古屋にSOUL JAZZ旅行 #2-4

2017-09-26 23:24:31 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「名古屋にSOUL JAZZ旅行 #2-3」のつづきです。

手抜きと言われるかも知れませんが、きょうは「#2-4」で紹介したトヨタ博物館所蔵のクラシックカー細部を眺めてみたいと思います。

まずは、パナール ルヴァッソール B2 [1901]ラジエーター

普通、クルマ外観の決め手になるのは、ラジエーターグリルヘッドランプですけれど、このクルマにはラジエーターグリルはなくラジエーターむき出しです。
しかも、見た目よろしいものではない、っつうか、気持ち悪く感じる人も少なからずいそうな気がします。
でも、見た目はともかく、機能としては、冷却効果高そうです。

実は、このパナール ルヴァッソール B2ラジエーターは、自動車史的に大きな意味を持っています。
というのも、「エンジンを車体の前部に置いて、後輪を駆動する」というFR方式を発明したのが、このクルマを製造したパナール社なんですって。

ここで、自動車の元祖「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」を思い出していただきたいのですが、自動車の黎明期には、「エンジンを車体の後部に置いて、後輪を駆動する」RR方式が主流だったんですな。

ちなみに、現代の小型車では、「エンジンを車体の前部に置いて、前輪を駆動する」FF方式が主流になっています。
車体の大きさに比べて車室を広く確保できるのが特長のFF方式が広く普及するきっかけになったのは、1959年に発売されたMINIらしい。

パナール ルヴァッソール B2は、運転席の足元回りも、かなり興味深いものでした。

パナール ルヴァッソール B2の運転席

   

お次は、ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト [1910]です。

今も昔も高級車の代名詞、ロールスロイスは、クルマという機械を離れて、工芸品の次元にありました。

例えば、

エンジンフードは、宝石箱みたいです
ヘッドランプも、単品として装飾品の域に達しています。

そして、クラシックカー一番の見どころ(だと思ってます)のラジエーターキャップ(フードマスコット)

あれ?
ロールスロイスラジエーターキャップといえば、Spirit of Ecstasyが乗っているイメージなんだけど、違う…

Wikipediaによれば、Spirit of Ecstasyがロールスロイスのボンネットを飾るようになったのは「1911年もしくは1912年」だそうで、ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト はその直前の製品なんですな

なるほど~

   

きょう、最後は、前席後席とが完全に差別化されてショーファードリブン特化したイスパノイザ 32CV H6b [1928]

いかにも高級車然としているのですが、

そのドア・ラッチはといいますと…

イスパノイザ 32CV H6bのドア・ラッチあれま

普通のドア・ラッチじゃん…
私の自宅のドアと比べても大差ありませぬ。 

ただ、ネジ留めの数が違いますな(イスパノイザ>私の自宅)

そこんとこは「高級車に譲りましょ

ところで、「#2-5」以降をどう書き繋げようか、思案しています。

トヨタ博物館では、銀塩カメラの時代には考えられないほど大量の写真を撮っておりまして、撮影したクルマのすべてを紹介していたら、この旅行記が終わりません

さて、どうしましょうかねぇ…

つづき:2017/10/08 名古屋にSOUL JAZZ旅行 #2-5

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