先週のNHK「日曜美術館」で「夢のオルセー美術館 傑作10選」が放送されたことから(再放送は20日夜20:00~)、混んでいるかもしれないと思いつつ、行ってきました「オルセー美術館展2010『ポスト印象派』」
この展覧会は、オルセー美術館の改修工事(09年11月~11年3月)で、展示スペースが縮小される機会を使って行われている「世界ツアー」の一環で、いわば、「宝塚大劇場が改修されるので、宝塚歌劇団の何とか組が地方巡業している」といった感じでしょうか? だいぶ違うか…
それはさておき、大満足の展覧会でしたぁ。
これだけの傑作揃い、「大看板」揃いのオルセー・コレクションを、東京で、入場料1,500円で楽しめるなんて、こりゃ、行かなきゃもったいない
来年4月以降にパリに行くつもりで、「オルセーで観るからいいよ」とおっしゃる人も、行っといた方がいいですよ。私がポンピドゥー・センターに行った時のように、「従業員のストライキのために閉館」なんてケースもありますから…(記事はこちら)。
さて、「入場制限してたらヤダな…」と思いながら向かった国立新美術館でしたが、予想に反して、チケット売り場には行列は無いし(私はこちらで事前にチケットを入手して出かけた)、展示会場にすんなり入れるしで、ちょっと肩すかしをくらった気分…。でも、願ったりかなったりです。
が、しかし、そんなに世の中は甘くない…。
会場内は観客でぎっしり 人出の多い展覧会ではいつものことながら、とりわけ、最初の作品、ドガの「階段を上がる踊り子」にはビシ~っと人垣ができていました。
40cm×90cmほどの小さな絵です。これは満足に鑑賞できませんでした。
それでも、先に進めば気休め程度に観客の密度が下がりますし、会場内は自由に遊弋(ゆうよく)できました(行列をつくってじわじわ進むスタイルではない)ので、行きつ戻りつ、鑑賞を楽しめましたヨン。
気に入った作品を挙げだしたらきりがなくて、サッカーの試合も始まってしまいますので、特に気に入った作者・作品だけを紹介しておきます。
まず、大好きな画家の一人、ロートレック(小倉で観たロートレック展のノリノリじゃない記事はこちら)の作品「黒いボアの女」「女道化師シャ=ユ=カオ」「赤毛の女(化粧)」
きっちりしたデッサン、意表を突く視角とポーズ、そして、絵から伝わってくるロートレックとモデルになった女性たちとの「画家とモデル」以外の人間関係の親密さ、、、、いやぁ~、ロートレックだぁ~
次は、オランダ人のゴッホ。
この2枚「アルルのゴッホの寝室」と「星降る夜」は、もしももらって帰れるならば、喜んでいただいてまいります どちらもほどよい大きさで、我が家にも飾るスペースを用意できますし…。
この展覧会で、最も、ふふぉ~~と、深く、静かに見入った作品が、ハンマースホイの「休息」でした。
地味な色合い、単純な構図ではありますけれど、何ともス・テ・キ
なんとも穏やかな作品です。日常生活に疲れた時、この絵を見つめていると、ちょっとぬるめのお湯に時間を気にせず浸かっている時のように、じんわりと癒されそうな気がします。
と、サッカーの日本VSオランダ戦が始まってしまう
取り急ぎ、ここで記事をアップして、のちほど「追記」します。
【追記】ふ~~~~、デス
常識的には、かなう相手ではないと思いつつも、日本チームの前半の戦いぶりを見て、せめて勝ち点1を と期待してしまいました。
でもねぇ~、やはり、技術も体力もオランダの方が圧倒的に上でした。
ま、気を取り直して、日本時間24日深夜(25日早朝)のデンマーク戦に立ち向かってもらいたいっ と、強く思う私でございます。
そんなわけで(←意味不明)「オルセー美術館展2010」の記事のつづきは明日に先送りして、今夜は寝ます。(2010/06/19 23:26)
つづき:2010/06/20 「オルセー美術館展2010」にはもう一度行こうかな…