いやぁ~、還ってきましたなぁ、はやぶさ
日本時間6月13日19時51分に「はやぶさ」は無事カプセルを分離し、日本時間6月13日22時51分頃には大気圏に突入しました。
2003年5月9日にM-Vロケットで打ち上げられてから約7年間、イトカワに着陸し、サンプル採取作業を行い、再び地球に帰還するという難事業を、幾多の困難を乗り越え成し遂げることができました。
これまで応援していただいた皆様に感謝いたします。
引き続き、豪州において地球に帰還したカプセルの回収作業を進めてまいります。
と、素っ気ない感じがなきにしもあらずですが、いいんです、JAXAは当事者ですから。
こちらは一国民として大快挙に大喜びさせていただきます。
7年間の関係者のご苦労は、日経のサイトに載っていた「記事索引(?)」(右の画像です。画像だけで申し訳ありませぬ)を眺めるだけでも、ひしひしと忍ばれます。
ホント、トラブルと克服の7年間だったんですなぁ~
Wikipediaの記事にも詳細に経過が記載されています。
下の画像はWikiの「イトカワ(小惑星)」のところに載っていた、火星と地球、そしてイトカワの軌道図です。一昨日の記事「『はやぶさ』が地球に帰ってくる」用に準備したものの、登場させる機会が見つかりませんでした。
地球・火星・イトカワがそれぞれの公転速度で太陽を中心に回る中を、「はやぶさ」が飛んでいって、そして還ってきた・・・、なんとも4次元な話です。
文系の私は、ただただ「すごい」と驚くしかありません。
カプセルを切り離したあと、「はやぶさ」が最後の力を振り絞って体を回転させて撮影した地球の写真がJAXAから公開されました。
昨日の読売の記事によれば、カプセルを機体の前面から地球に向けて放出するのに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けているのだそうで、そのままだと、カメラを外に向けたまま大気圏に突入することになっていたんだそうな。
でも、
相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏突入までの約3時間、残るエンジンなどの力を振り絞ってカメラを地球に向ける。
ということで、この写真が撮影された次第。
んんんん…、いい話だぁ~
いよいよ梅雨入りっぽい空模様の月曜日ですが、元気がわき出てくる気がします。
カプセルの中にイトカワの塵が入っていることを祈念しつつ、「はやぶさ」の関係者の皆さんに拍手をおくります
惑星探査機 はやぶさ (1/32 スペースクラフト NO.01) 価格:¥ 2,100(税込) 発売日:2010-06-06 |
【追記】NASA撮影のこの映像、感動的です (2010/06/14 16:05)
【追記2】カプセルが無事に回収されたそうです。
カプセルの安全性(爆発の可能性のある部品や薬剤が残っていないか)を確認するこの様子、映画「ハート・ロッカー」を思い出します。
それはともかく、大気圏再突入で役目を果たした後にカプセルから分離された耐熱シールドも見つかったそうで、なんともめでたい (2010/06/14 22:44)