八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2021年 高尾山:冬の蛾とシダ類

2021-12-22 16:56:03 | 

12月21日。高尾山で見た蛾とシダ類です。シダ類は他にもあったのですが名前が判明したと思われるものを掲載しています。ただし、勉強中ですので誤りがあるかもしれませんがご指摘いただければありがたいです。特にヤブソテツの仲間はこの写真だけでの判定は難しいかもしれませんが。

東日本大震災以来、高尾山でも街灯や自販機等の明かりが電力節減のため少なくなり、蛾を見つけにくくなりました。それでも片倉城跡公園や市内街中より多く見られます。

今日は冬尺蛾4種を見ることが出来ました。フユシャク(冬尺蛾)は雌の翅が退化するか無くなっていて飛べない。

チャバネフユエダシャク(茶翅冬枝尺):シャクガ科エダシャク亜科のフユシャクで模様に変化が多い蛾です。

シロオビフユシャク(白帯冬尺):シャクガ科フユシャク亜科の蛾でクロバネフユシャクによく似るがクロバネフユシャクはもう少し小さく細い。

イチモジフユナミシャク(一文字冬波尺):シャクガ科ナミシャク亜科のフユシャクです。

コナミフユナミシャク(小波冬波尺):シャクガ科ナミシャク亜科のフユシャクです。

ここからシダ植物に入ります。

まず、ノキシノブ(軒忍):単葉のシダでウラボシ科のノキシノブ属の常緑シダ植物。樹の樹皮や崖などに生える。今日は梅や桜の樹に多く生えていました。

ノキシノブのソーラス(胞子嚢群)は葉身の上半分に付く。

ジュウモンジシダ(十文字羊歯):オシダ科イノデ属の夏緑性シダ翼物(暖地では常緑性)。3羽片からなり中心に単羽状複葉の大きな頂羽片があり、最下部に2回羽状した1対の側羽片があるので十文字に見える特徴のある葉を持つ。

 

先日の多摩森林科学園の記事でも掲載しましたが、オオバノイノモトソウ(大葉の井許草):イノモトソウ科・属で1回羽状複葉の常緑性シダ植物。中軸に翼がなく平滑。この仲間のソーラスは羽片の辺縁に沿って長く付く。

 

アイイノモトソウ(あいの井許草、別名セフリイノモトソウ):イノモトソウ科・属でイノモトソウ(先般の多摩森林科学園の記事に掲載)とオオバノイノモトソウとの雑種とされる1回羽状複葉の常緑性のシダ植物。中軸の上部1段目にのみ翼がある。

 

マツザカシダ(松坂羊歯):イノモトソウ科・属で常緑多年性のシダ植物で1回羽状複葉。オオバノイノモトソウに似るが側羽片が1~3対と少なく葉が波のようにうねる。

ヤブソテツ(薮蘇鉄)の仲間。この判定がなかなか難しい。誤っていればご指摘ください。

ヤブソテツ(薮蘇鉄):オシダ科ヤブソテツ属の常緑シダ植物で1回羽状複葉。ソーラスは円形で右辺前面に散在する。葉は緑色で光沢はなく、辺縁は波状で先端に鋸歯が有る。

ヤブソテツのソーラス

オニヤブソテツ(鬼薮蘇鉄):オシダ科ヤブソテツ属の常緑性シダ植物で1回羽状複葉。葉は光沢のある革質。羽片基部上方の耳垂が突出する。

この2種(1種?)もヤブソテツの仲間でしょうが良く分かりません。左はオニヤブソテツ、右はヤブソテツか?

これも何ヤブソテツなのか判定が難しい。ナガバヤブソテツでしょうか?右上に見えるものはヤブソテツか?

今回の反省。結局ヤブソテツの仲間は帰宅してからの写真判定ではハッキリ判定できなかった。ソーラスも撮影しておけば判定しやすくなったかも。多摩森林科学園でもっと勉強しよう!

以上

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (多摩NTの住人)
2021-12-24 18:02:34
シダの勉強は私も頑張ります。
多摩NTの住人 様 (a-tottoko)
2021-12-24 19:01:32
コメントありがとうございます。
多摩森林科学園のパンフに、入門者がクリアすべき3大「ごく普通の」シダとして、ベニシダ、イヌワラビ、ミゾシダが挙げられていますが、私にはこれすら分かりません。ますここから始めようと思っています。

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