OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

中古屋での邂逅:柳沢純子の巻

2017-02-21 18:20:30 | 歌謡曲
あなたに片想い / 柳沢純子 (日本コロムビア)

中古レコード屋での楽しみのひとつに、「捨て値コーナー」漁りがあると思うのはサイケおやじだけでしょうか?

それは現在よりも昔の話になるかもしれませんが、殊更昭和のレコード業界は景気が良かったのでしょうし、同時に芸能界もピンキリで様々な営業が出来ていた事もあり、レコード契約がある歌手ならば、年間3~4枚のシングル盤を出すのが当然だった時代でしたから、もちろんそれは商業的な成功を見込んでの事だったとはいえ、全てがヒットしていたわけもなく、必然的にデッドストックも含めた多種多様なジャンルのブツが中古屋に流れていました。

そしてそこでも売れない商品はセール対象となり、LPだったら3枚千円とか、シングルになると1枚十円なぁ~んていう捨て値盤が、それでも売れ残っていたという現実が確かにありましたですねぇ~~。

しかし、だからと言って、そこに「お宝」が無いとは決め付けられないところに奥の細道の楽しみがあり、当然ながら個人的な趣味趣向に根差した「勘」が冴えるか否か?

そんな博打とは一味違う楽しみがあったわけで、具体的にはそんな山の中から思わぬ「お宝」を発見したり、これはっ! と思い込んでハズレた時の口惜しさが、次なる欲望のエネルギーに変換されていくワクワク感は、同好の皆様であれば、きっとご理解いただけるものと思います。

さて、そこで本日掲載したのは、そんな行動に打ち込んでいたサイケおやじが昭和という時代も末の頃に手にした猟盤のひとつなんですが、結論から述べさせていただければ、A面収録「あなたに片想い」の曲タイトル、そしてジャケ写の妙にダサい雰囲気からして、これはオールディズ風味のアイドルポップス隠れ傑作!?
 
河合奈保子、加えて石野真子に似ているルックスも良い感じ♪♪~♪

と思い込んでいたら、実は中身は作詞作曲:石坂まさを&編曲:京建輔が提供した正統派歌謡曲、あるいはアイドル演歌とも言えそうな……。

実は既に述べたとおり、そ~ゆ~顛末はブツをゲットする時に内容の試聴はもちろん、裏ジャケに記載のソングクレジットさえも確認しておらず、ただただ、ジャケ写の雰囲気や曲タイトルだけを直感でっ!

という行動も、それが捨て値であれば、あながち無謀とは言えないんじゃ~なかろうか?

等々、あらかじめ自分を納得させる言い訳を用意しての結果なんですから、我ながら業が深いというか……。

しかし、この「あなたに片想い」、そして歌った柳沢純子は、決してハズレとは言えません。

そりゃ~、洋楽オールディズ風味は皆無ではありましたが、正統派歌謡曲としては覚え易いメロディにちょっぴり下世話な歌詞、さらには乙女心の純情をきっちり節回す彼女の歌いっぷりのイヤミの無さは、根強いファンを獲得出来る魅力が確かにあるように思います。

残念ながら、サイケおやじは彼女のレコードはこれっきりしか持っていませんが、追々に中古屋で幾種類も遭遇した事もありますから、息の長い活動を継続されたように推察する次第です。

ということで、レコードに対する様々な思い入れは、その時の場所や心境等々がリアルタイムで付随してくるものであり、それが中古盤だったりすると、尚更に味わい深いものと思います。

つまり、サイケおやじの手に収まるまで、様々なドラマ(?)がそこに纏わっていたはずですからっ!

そんなこんなの気持は、これからも少しずつ書き残す所存であります。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小沢なつきの覚悟の卒業 | トップ | この現物を探索して幾年月、... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
音の原点 (名無しの権平)
2017-02-21 19:43:36
サイケおやじ様のレコード(特にシングル盤)に対する愛着心には同感!です。
レコハンで3時間位 シングル盤を物色、漁ったことがありますが、我を忘れその世界に没頭していたんですね…!
特に“女性着物演歌歌手”のジャケ買いは言うまでもありません!(疲れ果てた後の悦びひとしお)
返信する
Unknown (いちプロ)
2017-02-23 02:02:32
柳沢純子さん、そしてその前に取り上げられた榊
みちこさん、実は二人とも鶴光師匠の「オールナイト
ニッポン」のアシスタントだったのです。
榊さんは1978年頃、二代目くらいのアシスタント
だったと記憶しています。
そして柳澤純子さんは日高のりこさんとかと同じころ
週替わりでアシスタントを務めていたと記憶しています。
そのグループ出身で華々しく世に出たのは日高のり子
さん だけで というよりも鶴光オールナイトから
出て大成功されたのはアシスタントは数多かったにも
かかわらず、日高のり子さん 松本明子さん
だけでしょうね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歌謡曲」カテゴリの最新記事