OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

優雅と筒美京平ニューソウル歌謡の美徳

2013-04-26 15:40:08 | 歌謡曲

処女航海 / 優雅 (CBSソニー)

ヤン・シスターズと同じく、台湾からやって来て昭和49(1974)年にデビューした優雅、「ゆうや」と発音するんですが、彼女も実力派アイドルのひとりとして忘れられません。

今日では良く知られているように、実は彼女は筒美京平の内弟子扱いだったようですが、それ以前は既に台湾の人気スタアであり、レコード会社の契約がソニーであった事からして、南沙織の路線を狙っていたと言われています。

そして実際、掲載のシングル盤はデビュー曲としてラジオでオンエアされる事も多く、しかもそれが作詞:有馬三恵子&作編曲:筒美京平という同路線のスタッフで作られたとなれば、余人が否定する術なんかありゃ~しません。

結論から言えば、昭和歌謡史に刻み込まれたソウル歌謡の名曲名唱というのが、A面収録の「処女航海」なんですねぇ~~♪

とにかくタメの効いたドラムスからエグ味ギリギリのカッティングでリードするギターの響きが強烈な印象ですし、終始鳴りやまないマラカスによるリズムの刻みも耳に焼きつけられる中、もちろん優雅のボーカルは外人特有のカタコトフィーリングが全開♪♪~♪

おまけに全篇、絡みつくようなクラヴィネットの存在感が執拗にニューソウル風味を盛り上げるんですから、たまりませんねぇ~~♪

サイケおやじはラジオでも聞いていたんですが、リアルタイムのテレビでこの「処女航海」を歌う彼女に接した瞬間、絶対にレコード買うぞっ!

そういう固い決意をさせられたほどです。

つまりレコードも実演も、両方が素晴らしい魅力に満ちていたのが優雅の真骨頂だったんですよ♪♪~♪

まあ、残念ながら大きなヒットにはならなかったんですが、良く言われるように、もしもこれを南沙織が歌ったら!?

なぁ~んてレバタラは不粋とサイケおやじは思っています。

だって、これは絶対に優雅でしか表現しえない「味」を制作スタッフが狙った結果じゃ~ないんですかねぇ~。

ということで、これ一発で優雅にKOされたサイケおやじは、一応発売される都度、彼女のレコードは買っていましたが、どういうわけかデビューの年末頃には台湾へ帰ってしまったようで、う~ん……。

ちなみに私有している彼女のレコードは日本盤シングルが3枚、同じくLPが1枚だけで、台湾やアジア諸国で発売されているものは持っていないのが悔しい限りではありますが、負け惜しみではなく、筒美京平作品を歌ってこその優雅が一番好きであります。

ということで、実は台湾から帰ってきたサイケおやじが、ちょいと心残りなのが、優雅の現地盤レコードかCDをゲットする時間が無かったことです。

まあ、それは次回のお楽しみという事なんでしょうか。あまり仕事では行きたくない所ですが、一応の目的意識も出来たのであれば、励みにもなると思っています。

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2 コメント

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これは~♪ (セブン)
2013-04-26 18:51:42
なんかベックのブロウバイブロウを彷彿とさせますね。
74年だとコッチの方が先なんですな。

昨日の記事もそうですけど、ギターの音はこの頃からナチュラルなオーバードライブサウンドが主流になって、私はレインボーマンサウンドと呼んでいます。

この人はよく知らな(憶えてな)かったんですが
この人が出てるアイドル水着写真集は持ってたりなんかして。
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感謝を忘れず (サイケおやじ)
2013-04-27 11:00:45
☆セブン様
コメントありがとうございます。

この近辺の歌謡ソウルはアメリカ産ニューソウルからダイレクトな影響があると思うんですよ。
と言うよりも、それを活かしたところに歌謡曲の雑食性があって、面白いんですねぇ~♪
それにしてもクラビの音色は最高に好きですが(笑)。

それと昭和のアイドルは水着になるのが当然であり、ファンもそれか当り前と思っていた時代が懐かしいです。ありがたや~~♪
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