OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

昭和元禄回顧は明日への希望

2023-03-14 19:23:20 | 歌謡曲

■もう一度 c/w 夜霧のわかれ道 / ザ・キューピッツ (クラウン)

ザ・キューピッツと名乗る小島孝江と小島洋子のツインズボーカルデュオは、今となっては「バザズ天国」ばかりが決定的人気作として認定され、それはそれで決して間違いではないかもしれませんが、サイケおやじとしては本日掲載のシングル盤も大好きな1枚になっています。

それは、昭和43(1968)年2月という発売当時の雰囲気がジャケ写も含めて、しっかりと収められているからでして、まあ……、このあたりはリアルタイムを多感な十代中頃で過ごしていたサイケおやじに刷り込まれている感性かもしれませんが、さりとて……、否定されるべきものでは無いと考えております。

で、まずは作詞:水沢圭吾&作曲:新井利昌が提供の収録A面曲「もう一度」は、ミディアムスローでアメリカンオールディズ風味満点の泣きメロ失恋ソングということは、ツインズならではコーラス&ハーモニーを聴かせてくれる、なかなか好事家には嬉しい企画なんですが、当然ながら、ザ・ピーナッツからの影響が打ち消せないところから、幾分雑な仕上がりに感じられるのは、十人十色の好き嫌いでしょうか…… (^^;

しかし、そ~ゆ~、ある意味でのラフなフィーリングが良い方向へと作用したのが、同じ制作陣が関わったB面曲「夜霧のわかれ道」で、これが当時全盛だったGS歌謡の典型作と申しましょうか、実は収録両面の演奏はクラウン・ニュー・サウンズ・オーケストラが担当している旨、ジャケットスリーブ裏に記載されているんですが、この「夜霧のわかれ道」では、加えてブルー・ジーンズが参加とクレジットされているんですから、ここで演じられるのはエレキバンドとフルバンオーケストラの厚みのある演奏パートをバックにしたツインズボーカルの痛快さっ!

いゃ~~、アップテンポで哀愁も程好いGS歌謡の魅力には、グッと惹きつけられてしまうばかりです (^^♪

ちなみに、ここで共演しているブルー・ジーンズは時期的に御大・寺内タケシとは別れて以降のグループだと思えば、メンバー構成もイマイチ把握出来てはいないんですが、弾き出しているノリの良さは、やっぱりイイですねぇ~~♪

実は現在入れてもらっている高齢者バンドでは、この「夜霧のわかれ道」を鋭意練習中ということで、そんなこんなを再認識させられておりますですよ (^^)

ということで、冒頭に述べた「バザス天国」は、多分、本日ご紹介のシングル盤に続いて世に出たものと思っているんですが、世は正に昭和元禄!?

その頃の社会に蔓延していた高揚感が失われた現代にあって、こ~ゆ~レコードに針を落とす作業は懐古趣味と笑われるかもしれませんが、希望を繋ぐ手段のひとつと思いたいのが、サイケおやじの本音なのでした。

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