OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

心に滲みる秋のメロディ:洋楽ヒット篇その壱

2016-10-22 17:58:02 | Pops
愛は心に深く / Mac Davis (Columbia / CBSソニー)
 
秋になると自然に心優しい洋楽のラブソングが聴きたくなるのはサイケおやじだけでしょうか?
 
もしかすると、サイケおやじが若かった頃は音楽もラジオで聴くのが普通でしたし、またそういう放送メディアも耳に訴える必要性から季節感を優先する番組作りの中で、時期的な雰囲気を感じさせる楽曲を選んで流していたと推察出来ますから、刷り込まれた条件反射なのかもしれませんが、レコード業界にしても、所謂季節物を毎年プッシュしていたのですから、そんな気分も通常の生活態度(?)なんでしょうねぇ。
 
さて、そこで本日掲載のシングル盤A面曲「愛は心に深く / Baby, Don't Get Hooked On Me」は、1973年の秋にヒットした、これがハートウォームなカントリーソウルバラードとでも申しましょうか、ミディアムテンポでオーケストラやゴスペル風味のコーラスも入った大人っぽいムードが、なかなかおセンチな秋のイメージにジャストミートしていましたですねぇ~~♪
 
ただし、これは日本国内ではウケがイマイチだった印象で、どちらかと言えばラジオでもFENで流れまくっていたというのがサイケおやじの記憶です。
 
そして実はサイケおやじはその頃から、英語の勉強になるからという先輩のアドバイスを素直に聞き入れ、と言えば体裁は良いんですが、本当は少しでも本場アメリカのリアルタイムのヒット曲に接したかったのが主目的でFENを聞いていたんですけど、それはそれとして、とにかくこの「愛は心に深く / Baby, Don't Get Hooked On Me」は個人的に秋の洋楽ヒットのひとつとして大好きなんですよ♪♪~♪
 
しかし、追々に歌詞の中味が分かってみると、これは邦題とは些か主旨がちがっているようで、極端に解釈させていただければ、流れ者のモテ男が、自分に惚れている女の子に、「俺みたいな者に夢中になっちゃ~いけねぇよ」なぁ~んていう、如何にもカッコイィ~、ハードボイルドな我儘を吐露しているという、いゃ~、愛という辛い現実に縛られるよりは、自由でいたいんだよぉ~ん!?!
 
そんな本音も男の憧れの生き様と歌っているんでしょうかねぇ~~~。
 
サイケおやじの上滑りした思考では、そんなふうに思うのが精いっぱいではありますが、マック・デイビスの大らかな節回しと広がりのあるメロディラインは、やっぱり心に滲みるものがあります。
 
ちなみに後で知ったところによると、マック・デイビスはテキサス出身のソングライターで、例えばエルヴィス・プレスリーの「In The Ghetto」等々、様々な歌手に曲を提供していた裏方だったそうですが、当然ながら少年時代からバンド活動をやったり、また音楽業界では宣伝担当の仕事の傍ら、機会があれば自らボーカリストとしてデモテープ作りや所謂ハコバンでの活動もあったと云われています。
 
そして今では有名な逸話として、この「愛は心に深く / Baby, Don't Get Hooked On Me」も最初は未完成のデモ音源を聞いたプロデューサーが瞬時に気に入り、速攻で作者本人、つまりマック・デイビスにレコーディングさせたというのですから、ある種の「閃き」もヒット曲の要件と思うばかり!?!
 
ということで、最近の歌には、こ~した優しいメロディが少なく感じられるサイケおやじですから、結局は往年のヒット曲に安らぎを求めてしまうのでした。
コメント
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