OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

初期の岩崎良美に偏愛♪

2015-10-02 16:19:15 | 歌謡曲

赤と黒 / 岩崎良美 (キャニオン)

岩崎良美は昭和55(1980)年のデビューなので、同期の河合奈保子や松田聖子に代表されるアイドル歌手と認識されるのが普通なんでしょうが、サイケおやじは彼女を優れたボーカリストとして既に定評があった岩崎宏美の妹というウリが無くとも、実に立派なボーカリストだと思っていました。

なにしろ掲載したデビューシングル盤のA面曲「赤と黒」からして、なかにし礼の綴った歌詞のとおり、

 赤と黒みたいな しのび逢いです

なぁ~んて、女の子のアイドル歌手としては些か定義を外れた歌の世界が供用され、もちろん文学者として有名なスタンダールの同名作品をモチーフにしているんですから、最初っから当時流行していたニューミュージックと称される、新しい歌謡曲を企図していたという印象が強いです。

しかもそこに附されたメロディ&アレンジが、これまた当時流行の洋楽AORがド真ん中のサウンドで、クレジットを確認すれば、作曲:芳野藤丸&編曲:大谷和夫という、まさにリアルタイムの SHOGUN がそのまんま!?

というか、SHOGUN をバックバンドに従えたが如き、本当に完成度の高い、大人の楽曲だったんですから、ある意味では生臭すぎる世界を歌うアイドルというのは、些か倒錯した存在だった気が……。

だって、岩崎良美はノー文句で可愛いんですからねえ~~♪

もちろん、このあたりはサイケおやじだけの受け止め方なんでしょうが、しかし実際、この「赤と黒」は、なかなか難しい楽曲でしょう。

それを楽々と歌っていた岩崎良美は、流石岩崎宏美の妹!

という決定的な評価と共に、ハイブラウなアイドルシンガーであり、そんなこんなが最初っからイマイチ、敷居が高い感じだったのかもしれません。

そして一般的には大ヒット曲「タッチ」が出てからこそが、彼女を忘れられない存在にしているところに、何かしら違和感を覚えるのがサイケおやじの偽りのない気持ちです。

ということで、最近は岩崎良美の初期の歌を密かに愛聴しているんですよ、もちろんイヤホーン使用ですけど♪

それでも姑息な気分に陥らないのは、偏に彼女の歌の素晴らしさと思うばかりです。

コメント (2)
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