OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

帰ってきました、あきていません

2015-09-01 15:14:33 | Singer Song Writer

帰っておいで c/w もうあきてしまった / 長谷川きよし (Philips)

一身上の都合により、今日まで不届きな状態でありましたが、その間の皆様のご厚情に深く感謝しつつ、再び書き始める次第という拙ブログ、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

で、そんなこんなの諸事情としては既に述べていたとおり、この春から職責が極めて重大な立場となり、加えて病気療養中の父の他界がありながら、魑魅魍魎が跋扈するゴッサムシティとの往復という激務に陥り……。

告白すれば、この8月でリタイアし、雪国で非常勤をやりながら、予てからやりたいと思っていた大衆文化の復刻作業に手を染めたいという思惑も全く外れ、まあ「大衆文化」と大上段に構えても、そこはサイケおやじの事ですから、平たく言えば自分が観たい映画や聴きたい音楽、読みたい小説や漫画等々の中で現在それが叶わない諸作を発掘調査したいだけという話なんですが、いやぁ~、世の中は本当に儘なりませんねぇ~~~!?▼?

このままじゃ~、もう5年後にだって、同じ嘆き節を呻いていそうな予感に苛まれているほどですよ……。

しかし、だからと云って、腐ったらお終いという気持ちはキレていません。

そして本日掲載したのは、長谷川きよしが昭和45(1970)年秋に出したシングル盤で、まずA面「帰っておいで」がフランスの超有名シャンソン歌手のジルベール・ベコーの自作曲を日本語でカバーしたという内容とはいえ、それはシャンソンというよりは、きっちり長谷川きよし特有のボサロック風味が入っているのですから、濃いですねぇ~~♪

説明不要とは思いますが、それは絶対に無理と知りつつも、離れていった最愛の人を取り戻したいと願う、些か潔いとは言い難い心情の吐露を長谷川きよしが自ら訳詩して歌ったわけですから、例によってゴージャスというよりは、しつっこい大仰さがギリギリという川口真のアレンジも強ち的外れでは無いと思いますが、いかがなものでしょう。

というか、実は川口真がこの頃から十八番にしていたヨーロピアンスタイルの歌謡曲的展開が、モロ出しじゃ~ないですかっ!?

サイケおやじは、好きなんですよっ、それが♪♪~♪

そして一方、B面がこれまた侮れないわけでして、作詞:津島玲&作曲:長谷川きよしの「もうあきてしまった」は、なんとっ! 白熱のソウルジャズ歌謡なんですねぇ~~~♪

もう、これは聴いていただければ、一発!

イントロからヘヴィなギターやオルガンが唸り、重心の低いベースがドライヴし、ドカドカ煩いドラムスが炸裂するという、これが熱くてクールなロックジャズってなもんですよっ!

どうやら演奏メンバーは成毛滋(g)、柳田ヒロ(org)、寺川正興(el-b)、石川晶(ds) という、まさに当時第一線の裏方メンバーらしく、もちろん柳田ヒロのアレンジもツボではありますが、長谷川きよしの芯のブレないボーカルとギターの鋭さも流石の一言!

恥ずかしながらサイケおやじは学生時代、入れてもらっていたバンドでこれをカバーコピーしようとして挫折した前科(?)の要因が、そのグルーヴのエグ味の凄さにあった事の真相に長い間気がつかなかったという、いやはやなんとも世の中を甘くみていた情けなさ……。

ですから、今でも戒めとして、この「もうあきてしまった」を聴いているわけです。

ということで、何があっても独断と偏見から抜け出せないサイケおやじではありますが、そんな独り善がりの拙ブログとこれからも御付合い願えれば幸いでございます。

そして、あらためまして、皆様には心から御礼申し上げます。

うむ、時の流れは早いものですねぇ~、失礼致しました。

コメント (4)
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