OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ナンシーおねえさまが好き♪

2011-06-15 15:21:34 | Pops

This Little Bird / Nacy Sinatora (Reprise / 日本ビクター)

今でもナンシー・シナトラが好きだなんて言うと、一部からは失笑されると思いますが、これが昭和50年代前半には顰蹙寸前にまで到達していたのですから、いやはやなんとも……。

もちろんそこにはナンシー・シナトラがフランク・シナトラの愛娘という、つまりは「親の七光り」云々という、羨望の裏返しが強くあったわけですが、だからと言って彼女が凡庸な芸能人だったはずはありません。

とにかく男好きのするルックスとバツイチ美女だけが醸し出すようなフェロモンのヤバさは、幾分低い声質で歌ってくれる楽曲にジャストミート♪♪~♪

中でも1968年末に出た本日ご紹介のシングル曲「リトル・バード / This Little Bird」は、そこはかとない哀しみやアンニュイなムードが見事な1960年代ポップスに昇華された傑作だと思います。

実はご存じのとおり、この曲はマリアンヌ・フェイスフルが既に1965年にヒットさせた「かわいい小鳥」のカパーであって、如何にも清楚で一抹のせつない気分を表出させた仕上がりは世界中のポップスファンから愛されて当然の仕上がりなんですが、サイケおやじにとっては、このナンシー・シナトラのバージョンを聴いて以降、なにか物足りないものを感じるのです。

まあ、このあたりは少年時代から所謂「お姉さん系」が好きだった個人的嗜好の表れでもあるんでしょうが、それを自ら吐露してしまってはミもフタもありませんよねぇ……。

ちなみに楽曲そのものは、ジョン・ラウダーミルクというアメリカの職業作家が書いたもので、この人は1950年代から活躍していたプロの中のプロ! しかも自ら歌ったレコードも多数残しているという元祖シンガーソングライターのひとりでもあるんですが、驚くなかれ、オールマン・ジョイスと名乗っていた頃のオールマン・ブラザーズ・バンドの実質的なデビューシングル盤をプロデュースし、しかも「You Deserve Each Other」というブルースロックの隠れ名曲も提供しているんですから!?!

閑話休題。

ということで、どんな歌にも人生の経験や歳月の重みがあって当然ですし、それを歌っていく人それぞれにも、同様の事情があるわけです。

そこでナンシー・シナトラの持ち味は、「濃厚」というフィーリングが隠しようもないと思いますねぇ~~♪

それゆえに好き嫌いが尚更はっきりしてしまうわけですが、サイケおやじにとっては、何時になっても好きな人♪♪~♪

そんな愛の告白を、本日もご容赦下さいませ。

コメント (2)
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