ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

冷戦時代の想い出 (2)

2013-04-17 11:24:23 | ZZR1400
この写真は旧チェコスロバキアのスロバキア側国境、現在は単にスロバキアの国境です。国境の建物だけが残っていますが、今は軍隊も警察も税官吏も居ません。ナンバー・顔認識のビデオ監視は有るようですが、基本的に双方向にフリーパスです。
当時はこの国境の遥か手前まで来て引き返していました。大勢の国境警備隊員たちが大真面目に監視していてあまり近寄りたくなかったからです。遠目でもピリピリとした緊張感が伝わってきて、弛緩した精神に渇を入れるような効能がありました。
同じ旧東側でも、旧東ドイツはバイクでの出入国が認められておらず、しかも観光ビザはチェコスロバキアの様に現地の大使館では取れず、国営旅行社を通してのみで2週間前後の時間がかかりました。しかし西ベルリンまで行けば、東ベルリン地区への一日観光ビザはすぐに取れました。
今回は短時間の内にバイクでオーストリア・スロバキア間を2回も行ったり来たりして隔世の感がありました。この世の中には、「絶対」 というものは 「絶対に無い」 と言える事例です。しかし人はその 「徒労」 に違いないプロセス(冷戦時代など)を経ない限り、次のステップには行けない者たちなのかもです。

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