これは最近に交換した 1000GTR のフロントフォークのバネです。左右長 1.5㎜ の差がありました。新品は社外品でバネレートを約15%高いものにしてあります。
"フロントフォークのO/H" は、普通は内部洗浄やオイルとシールの交換などですが、バネを洗ってもどうすることも出来ません。視認して納得するしかないからです。
私の 1000GTR は、来年で製造後10年ほどになり、距離数も6万を越えて、思い切って交換することにしたのですが、"ヘタリ + 15%高レート = 30%高レート" の様な図式となって、フロント回りに安定感がでました。
左右長 1.5㎜ の違いが最初からなのか、両方とも縮んだのだけれども片方がより縮んだのか、もう少し後だったら長い方も短い方位に縮んで、抜いた時に差が見えない程になったのか、検証は困難です。
新車を買ったばかりの人がフロントフォークを分解して、「本当に油面が指示通りなのか」とか、「バネの左右長は?」とか、普通は確認しないし、確認する人は 「まず居ない」 と考えられます。そうすると、新車から乗っていても永遠に分からない部分があることになります。
でも、現状が良くなったのだから、結果オーライでしょう。でも、「ヘタリ」 って便利な表現です。科学的ではないけれども、直感的なので、「何かが不足している欠乏感」が伝わり易いからです。
フロントフォークの油量については、レーシングマシンではフォークを単体にして垂直状態での油面の高さで管理するようですが、一般の整備レベルでのフォークオイル交換では投入するオイル量が指示されているだけで(一部では油面高さを規定しているものがありますが)残油や洗浄油の残り(この場合はフォークオイルの希釈も問題になるかも)などにより本来の状態とならない可能性もありそうですが、この辺は真の意味での本来の状態という事で現実には感知不能なあまり意味のない追求なのかもしれません。
GTSのフロントサスはモノサスで、純正のサスペンションユニットは前後ともOH不可のAssyでの交換(私はオーリンズに換装していますが)となっていて、こういう煩悩?からは解放されています(笑)。
新しいバネの左右長はピッタリ同じでした。他
のバイクでですが、カワサキのサービスマニュ
アル(ZZR1100用)では、フォークスプリングの
自由長は295mm、使用限度は289㎜となっている
ので、1.5mmは問題無しの範囲でしょう、多分。
オイル交換もどのように実行するかですよね。
スプリングも外周を滑らかに研磨する人も居ま
すし、特殊工具が無いと分解できない部分も出
てきて、油面も垂直と実装の様に斜め指定とか
、GPZ900R なんかでは年式によっては他年式の
整備マニュアルの油面指定ではどうにもならな
い事もありました。
バネって、バネレートとプリロードの掛け方で
変幻自在で、奥が深そうです。そして、本当は
一番ネックな場所かも知れないと最近は考えて
います。所謂、「調整不可能」な部分として、
「最初が肝心」だからです。その答を知りたい
と特に最近はもがいています。
OH不可のアッシーとの事。それはそれで悩まな
くて良いので羨ましい(笑)です。
サイドスタンドで停めておけば、左右では負荷のかかり方も違うので 長い間に1.5ミリの差がでたのかも?
センタースタンドで保管していたとしたら…
コーナーの突っ込み具合の左右の差?
などと 考えてしまいました。
そうですね、それは考えられますね。
家ではセンターで立てていますが、出先(ツー
リングも含めて)ではフル装備の上にサイドで
立てとく機会が増えますから。
サイドで立てとく場合はハンドルを左に切って
おく(キーロックの事も含めて)ので片側に余
計に負担がかかるかもですね。どちらがどっち
だったか、迂闊にもそういった確かめ方をしな
かったので、今となっては推測の域を出ません
が...
1000GTRですから、コーナーには突っ込みません
(笑)。